自宅で優雅な時間をホテルライクなリノベーション事例5選|住まいのヒント

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住まいのヒント

自宅で優雅な時間を
ホテルライクなリノベーション事例5選

目 次
  1. 1ホテルライクな住まいが叶える暮らし
  2. 2ホテルライクな住まいづくりをするためのポイント
  3. 3上質な日常をもたらすホテルライクなリノベーション事例
  4. 4ホテルライクな住まいで永く丁寧に暮らすために
  5. 5ホテルでの居心地の良さを自宅に取りこむ

旅行先で味わう非日常の安らぎを、自宅で叶える。ホテルライクな空間は、リゾートホテルに滞在しているような上質な時間をもたらします。
今回は、細部までこだわり抜いてリノベーションした事例5つを通して、ホテルライクな住まいに近づけるためのコツやポイントをご紹介します。

ホテルライクな住まいが叶える暮らし

ホテルライクとは、ホテルを思わせる洗練された空間のテイストを指します。旅先でホテルに宿泊した際に「こんな雰囲気の家にしたい」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。清潔で特別感のあるホテルライクな空間は、リノベーションをする際にも人気のあるテイストです。住まいをそんな空間に仕上げることで、どのような暮らしが叶うのでしょうか。

・上質な癒し、居心地の良い暮らし
シンプルで落ち着いたインテリアや統一感のある内装、生活感のないゆとりのある空間など、ホテルのような雰囲気に近づけるための要素はいくつかあります。理想の空間をイメージしながら、間取りはもちろん、家具や建具、床や壁など一つひとつのアイテムや材質を選りすぐることで、心休まる住まいに近づけることができます。

・豊かな住まいで、より充実した日常へ
午前中は自然光を感じながらゆったりとモーニングを食べ、夜は間接照明が演出する落ち着いた空間でくつろぐ。家に合わせて暮らし方を変えていけるのもホテルライクな住まいの魅力です。例えば、ゆとりのある広々としたキッチンなら、料理の時間そのものが楽しみになったり、家族で集う食事の時間が充実したりするかもしれません。住まいが豊かになることで、毎日に彩りが増えていくでしょう。

・おもてなしの場としても
友人を招いての食事や、ホームパーティーをするのが好きな人にとって、ホテルライクな家は快適なライフスタイルを叶えてくれるでしょう。LDKなどの伸びやかなパブリックスペースは訪問客にとっても居心地がよいものです。生活感を見せないようにするのもホテルライクな住まいの特徴のひとつ。すっきりとした住まいによって、気軽に人を呼べるようになるのも魅力でしょう。

ホテルライクな住まいづくりをするためのポイント

住まいをホテルのような空間に仕上げる際は、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。ここでは3つのコツをご紹介します。

①間取り|開放感の確保
ホテルライクな住まいを目指すならば、“開放感の確保”を意識してみましょう。家族の共有スペースとなるLDKは、天井の高さや方角、自然光の入り方を踏まえ、できるだけ広く確保します。
生活感を見せない工夫も大切です。生活感を隠すために、家電や荷物を見せないための壁面収納や、ゆとりのある生活動線など住まい全体のバランスを考慮して検討してみましょう。

②内装|シックで落ち着いた佇まい
ホテルはどんな人でも過ごしやすいよう、控えめでシンプルなインテリアに統一されています。ホテルライクな住まいづくりでは、シックなカラーリングや飽きのこないデザインを意識してみましょう。またアクセントとして木材や石材、タイル、ガラスなど素材をプラスすると、より上質で高級感のある空間に仕上がります。

③インテリアコーディネート|統一感とアクセント
小物などは統一感を持ってディスプレイすることで、インテリアのアクセントにもなるでしょう。ホテルの部屋では家具やインテリアをシンメトリー(左右対称)に配置していることが多いため、家具のレイアウトなども意識してみると良さそうです。
ソファやベッドにはクッションを多めに置いたり、アクセントとなる場所にアート作品や観葉植物を飾ったりするのもポイントです。効果的に間接照明を用いることで、バーのようなラクジュアリーな雰囲気を演出できます。

上質な日常をもたらすホテルライクなリノベーション事例

ホテルライクな住まいづくりの魅力とコツが分かったところで、実際に5つのリノベーション事例をみていきましょう。

1:アートや家具を空間のアクセントに

建築やインテリアが好きだというAさんご夫婦は、およそ120㎡の中古マンションのフルリノベーションをしました。建築やインテリア、アートに造詣の深いご主人のこだわりで、細部までこだわった高級感溢れる住まいに生まれ変わりました。

緑に面した大きな窓があるLDKは、海外の住宅を彷彿させるスケール感です。物件の特徴でもある心地良い眺望を活かして、キッチンを北に配置。キッチンのカウンターを広めに設置することで、メインのダイニングとは別に、軽めの食事が摂れるカジュアルなダイニングスペースを作りました。

家具やアート作品を際立たせつつもバランス良く空間に馴染ませるため、白い壁や天井、薄いグレーのカーペットなど内装はシンプルなコーディネートに統一しています。クールな印象の色味とカーペットなどの素材をプラスすることで、モダンながら温かみのある雰囲気を目指しました。

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<リノベーションデータ>
所在地:東京都
居住者構成:ご夫婦+子ども2人
専有面積:119.29㎡
間取り:3LDK
既存建物竣工年:1992年
リノベーション竣工年:2020年
お宅拝見記事:https://nokurashi.com/ownersvoice/7719
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2:ホテルさながらの主寝室が家族にフィット

Iさんご夫婦と娘さんの3人家族が住むのは、38畳以上のLDKに2つの個室、さらに主寝室に専用のシャワールーム、トイレ、洗面を据え付けたスイートルームのような家です。

多忙な仕事のため帰宅時間も不規則だというご主人にとって、ホテルの個室のように部屋が独立していることは大きなメリットでした。夜中に帰宅しても他の家族を起こすことなく、互いに快適に過ごせることから、家族のライフスタイルにぴったりだと話します。
主寝室は“開放感の確保”に統一されており、ベッドのヘッドボードに隠された間接照明もリラックスできる雰囲気を演出しています。

開放的なリビングダイニングは、白、グレー、ベージュなどを基調とした柔らかな印象に仕上げました。オークのフローリングによる木の温かみに大理石、ガラス、布、タイルなど、異素材を組み合わせている点も気に入っているそうです。
居心地のよいパブリックスペースができたことで、休日は娘さんと一緒に食事をしたり昼寝をしたり、家族と過ごす時間が増えたのも素敵な変化だといいます。

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<リノベーションデータ>
所在地:東京都港区
居住者構成:ご夫婦+子ども1人
専有面積:185.32㎡
間取り:3LDK+2WIC
既存建物竣工年:1988年
リノベーション竣工年:2017年
お宅拝見記事:https://nokurashi.com/ownersvoice/2922
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3:パブリックなLDKをホテルのラウンジのように

「楽しく快適なシェアハウス」をテーマに家づくりを楽しんだというMさんご夫婦のリノベーション事例です。2人の子どもをもつ4人家族の住まいは、こだわりを感じる個性的なホテルを彷彿させる雰囲気となっています。

家族共有のスペースとなるリビングダイニングは、休日にホームパーティーができるよう広々としたつくりに。セミオープンタイプのキッチンと組み合わせ、使いやすく居心地のよい空間に仕上げています。

ホテルライクな空間を目指して、リビングのソファは住まいに合うものを造作しています。背もたれの裏に間接照明を設けることで、昼は明るく心地良い家族の時間を、夜はリラックスできる静かな時間を。シーンに合わせて空間の使い方を変えられるのも特徴です。

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<リノベーションデータ>
所在地:東京都世田谷区
居住者構成:ご夫婦+子ども2人
専有面積:115.54㎡
間取り:4LDK
既存建物竣工年:1988年
リノベーション竣工年:2023年
お宅拝見記事:https://nokurashi.com/ownersvoice/17258
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4:リゾートホテルの居心地を日常に落とし込む

ご夫婦ともにリゾートが好きだというAさんは、抜群の眺望を誇る物件を選び、リゾートホテルのような住まいをつくり上げました。

面積を贅沢に使ったダイニングには伸びやかな観葉植物や、ブルーで統一されたインテリアをあしらい、南国情緒を感じる雰囲気に統一しています。
こだわりのひとつだというハンモックは、大胆にもリビングに設置。家で仕事をすることが多いというAさんは、書斎で集中して仕事をしたあとリビングのハンモックでくつろぐという切り替えを大切にしています。

日没後、雰囲気が一変するのもこの住まいの特徴です。間接照明によって夜も非日常な空間が続きます。映画が好きだというAさんは大画面のスクリーンを設置し、ホームシアターを楽しむなど、仕事後の時間を自分らしく過ごしているそうです。

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<リノベーションデータ>
所在地:東京都新宿区
居住者構成:ご夫婦+子ども1人
専有面積:62.31㎡
間取り:1LDK
既存建物竣工年:1999年
リノベーション竣工年:2020年
お宅拝見記事:https://nokurashi.com/ownersvoice/9015
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5:メリハリあるリノベーションでサロンのような住まいへ

25年にわたって住み続けた大切な住まいをフルリノベーションしたAさんご夫婦。専有面積121㎡の半分程度をLDKとして設計し、サロンのように美しく整えられた空間が広がります。

ホワイトで統一された空間は上品ながらリラックスできる印象に。抜け感のある高窓も空間を伸びやかに演出するための工夫です。

生活感を見せない工夫として、収納はすべて扉で隠すように設計しました。空間一帯の扉を同じ素材にすることで、閉じると一枚の壁のように。LDKのアイキャッチとなりました。
キッチンには冷蔵庫や電子レンジといった家電や、予備の食材を収納できるパントリーを設置。さらに、パントリーに廊下へ抜ける動線を兼ねることで、家全体の回遊性も向上させました。

一方、寝室と子ども部屋は既存の間取りを生かして部屋の壁を取り払などのリノベーションをしました。また、これまでも使っていたサッシや蝶番など、こだわりの上質なディテールは大切に活かしています。
一つひとつの素材や工程について予算の掛け方を吟味し、納得できるところに予算を掛けたいと考えていたAさんは、コンサルタントや設計者、施工者など関わる人すべてにその想いを伝えたことで、メリハリのあるリノベーションができたと話してくださいました。

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<リノベーションデータ>
所在地:東京都渋谷区
居住者構成:ご夫婦+子ども1人
専有面積:121.54㎡
間取り:2LDK
既存建物竣工年:1985年
リノベーション竣工年:2017年
お宅拝見記事:https://nokurashi.com/ownersvoice/1837
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ホテルライクな住まいで永く丁寧に暮らすために

住まう人それぞれの想いやこだわりが詰め込まれたホテルライクなリノベーション事例をみてきました。そのなかで、どのケースにも共通するポイントを改めて確認してみましょう。

①実用性とデザイン性のバランスを熟慮する
ホテルライクな住まいでどのような生活を送っていきたいでしょうか。時の経過とともにライフスタイルも変化していくなかで、家事や育児、仕事の両立や家族との時間と自分の時間を大切にして暮らしていけるような住まいを想像し、実用性とデザイン性のバランスを考えてみましょう。

②「一度決めたら変えづらいもの」には特に徹底的にこだわる
間取りや生活動線、照明設計、造作家具など、一度作ると今後変えづらくなるものについては徹底的にこだわるようにしましょう。家族のこれまでとこれからの生活をこまやかにイメージし、それらを叶える建築として住まいに落とし込んでいくのが良いでしょう。

③取捨選択とコスト面の調整を
上質な素材を多く取り込んだり、デザインにこだわったり、ホテルライクな住まいを実現しようとすると予算が膨らみがちです。こだわりたい空間を明確にし、それ以外の場所は全体バランスを考慮しながら調整するなどメリハリのあるプランニングを意識することも大切です。

ホテルでの居心地の良さを自宅に取りこむ

ホテルライクな住まいは多くの人が憧れる暮らしのひとつですが、間取りやインテリア、予算面など考慮すべきポイントもたくさんあります。そのため、住まいづくりのプロに相談するのもおすすめです。
暮らしの多様化が進む今日では、以前よりも住まいと生活が密接な関係にあります。ホテルで過ごすような心地よさや非日常な時間は、毎日の生活に潤いをもたらし、理想の暮らしを叶えてくれるでしょう。上質なライフスタイルへの一歩を踏み出してみませんか。

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