ヴィンテージマンションと穏やかな暮らし|お宅拝見

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ヴィンテージマンションと穏やかな暮らし

目 次
  1. 1家族の生活スタイルの違いにフィットする理想的な間取りのリノベーション済み空間
  2. 2プロの設計者によるリノベーション済み物件は、自分では想像もできない発見がある
  3. 3「ヴィンテージ」というだけではない、一棟リノベーションならではの付加価値が魅力

娘さんと暮らす新居として、麻布に建つ185㎡超のリノベーション済み物件を選んだIさんご夫妻。普段は仕事が多忙なご主人も、この家に引っ越してきてから、娘さんとともに家でのんびりと過ごす時間が増えたといいます。実はIさんご夫妻が家を購入するのは3回目で、フルリノベーションも経験済み。今回、プロの設計者が手掛けたリノベーション済みの物件に住んでみて、さまざまな発見があったと話すご主人に、この物件を選んだ理由や暮らしぶりについてお聞きしました。

ヴィンテージマンションと穏やかな暮らし

家族の生活スタイルの違いにフィットする
理想的な間取りのリノベーション済み空間

——38畳以上のLDKに、個室が2つあり、さらに主寝室には専用のシャワールーム、トイレ、洗面もあります。主寝室はふんわりとした足触りのカーペット敷きで、ホテルのスイートルームのような佇まい。ここだけで生活が完結してしまうほど充実していますね。

ヴィンテージマンションと穏やかな暮らし
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広大な玄関ホールを抜け、右通路沿いに2つの個室と水回り、奥に主寝室がある。通路左側にはリビングを配置。パブリックにもなる空間とプライベート空間がきっちりと分けられた間取りに。

ご主人:主寝室は私の個室として使っています。残りの2部屋は、妻の部屋と子ども部屋です。私は仕事が多忙で、時間も不規則なことが多く、妻と娘とはライフスタイルが異なるのですが、部屋が独立していれば、夜中に帰宅しても起こすことなく生活できます。最初にこの物件を見た時に、私たち家族の暮らしにぴったりな間取りだなと感じました。

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ヴィンテージマンションと穏やかな暮らし
主寝室にはトイレ・シャワーも完備。ベッドのヘッドボードに隠された間接照明も、まさにホテルライク

——リノベーション済みのコンセプトルームを見学して、購入を決めたそうですね。購入に至るまでの経緯を教えてください

ご主人:以前は近くのマンションに住んでいました。勤務先が表参道なのですが、職住近接は必須だと考えていて、徒歩でも通えるエリアということで西麻布に越してきました。住む前は飲みに来る街で、住むところではないという印象だったのですが、実際に住んでみると、すごく住み心地が良くてすっかり気に入ってしまったんです。だからこのエリアに限定して、いい物件があれば住み替えたいなと思って、ずっと探していました。以前の家よりももう少し広いところがよかったので、200㎡近くある物件が希望だったのですが、150㎡を超える物件はなかなかありません。この物件は、間取りだけではなく、エリア、面積、予算などの条件も理想的だったんです。

——仕上げのテイストや雰囲気などはどのように感じられましたか?

ご主人:白、グレー、ベージュなどを基調とした柔らかな印象がいいなと思いました。オークのフローリングをはじめとした木の温かみに加え、大理石などの石、ガラス、布、タイルなど、さまざまな素材が使われているところも、シンプルだけど奥が深くて気に入りました。3年前なら選ばなかったかもしれませんが、娘と過ごす場所でもあるので、優しい風合いの空間を求めていたのだと思います。居心地がいいので、この家に引っ越してきてから、家で家族と過ごす時間が増えました。休日は娘と一緒に食事をしたり昼寝をしたり、のんびりと過ごすことが多いですね。

——仕上げを変更したところなどはありますか?

ご主人: ほぼ理想的な雰囲気だったので、変更をオーダーしたのは一点のみです。LDKに「ミノッティ」のテレビボードを置くことを決めていたので、それに合わせて、背景となる壁のクロスをグレーにしてもらいました。

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——その他の家具についてはどのように選びましたか?

ご主人:ほとんどの家具をこの空間に合わせて新調しました。シンプルで懐が深く、家具を選ぶ余白が十分に残されている空間だから、自分のセンスで自由に楽しむことができました。ダイニングテーブルは「アルフレックス」、その上の照明は「トム・ディクソン」、窓辺のチェアとローテーブルは「モルテーニ」です。サイズが選べるものは、広い面積にスケール感を合わせてオーダーしました。ダイニングテーブルは幅2400mm×奥行1000mm。レストランだともう少し幅があったりしますが、家庭の食卓にはちょうどいいですね。

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プロの設計者によるリノベーション済み物件は、
自分では想像もできない発見がある

——以前の家は、どのような雰囲気だったのでしょうか?

ご主人:以前は中古マンションをフルリノベーションして住んでいました。ほとんどの壁や天井を珪藻土で塗装し、白で統一した無機質な空間でした。幅木などを設けず、フラットであることにこだわり、ストイックに自分の理想を追求した家でした。

——ご自身でフルリノベーションした時と比較して、今回の物件で感じたことはありますか?

ご主人:今回、リノベーション済みの家を選んで、いろいろな発見がありました。完成したものを見て選べるという、わかりやすさもありましたし、プロが選ぶ素材の組み合わせなど、自分では想像もつかないものが使われている楽しさを感じました。自分でリノベーションした時と比較すると、細かいところまでよく考えてつくられていると思います。収納は使いやすいし、動線なども生活しやすいように工夫されています。たとえば玄関からパントリーへ直接アクセスできる動線は、買ってきた日用品や食品をダイレクトに収納できて、暮らしてみると本当に便利です。

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——今後、手を加えたり、住み替えたりする可能性もありますか?

ご主人:今はすごく満足していて、ずっと住もうと思っていますが、自分自身が変わったら、手を加えるかもしれないし、また住み替えるかもしれません。現実的な展望としては、娘が独立したら、2つの個室の壁は取り払って一つの個室として使おうかなと思っています。私は特別な趣味がなくて、家やインテリアが唯一の趣味なんです。引っ越しも大好きで、家を購入したのは今回で3回目。1回目はセミオーダーの新築マンションでこれは人に見せるための家でした。2回目は先ほど話したこだわりのフルリノベーション。3回目がこの家です。いろいろな経験を積んで、家庭をもち、子どもが生まれた今の自分には、この空間がしっくりきている。いろいろなものを受け入れられる寛容な空間がいいと感じます。自分自身もとがっていた部分が丸くなり、円熟してきているのかなと思います。家はアイデンティティの一部。その時の自分のステージによって求めるものが家に反映されるのだと思います。

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「ヴィンテージ」というだけではない、
一棟リノベーションならではの付加価値が魅力

——この物件は、もともとは30年程前に外国人向けの賃貸住宅としてつくられた「ホーマット」 シリーズの一つですが、築年数が経っている中古物件であることについてはどう考えましたか?

ご主人:立地が良い都心のヴィンテージマンションは、資産価値が十分にあると考えます。さらにこの物件は一棟リノベーションなので、エントランスや共用部も新しくなっています。断熱などもしっかりと施され、現在の基準を満たしていますから、中古であることや築年数は、まったく気になりませんでした。屋上にはガーデンテラスがあって、水道、シンク、冷蔵庫、トイレなどが完備されていてバーベキューができるなど、一般的なマンションにはない共用部の付加価値にも惹かれました。長い年月を経て育った樹木なども残しながら、美しく整えられた植栽などもその一つですね。大都会の真ん中なのに森のなかにいるような気分になります。

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屋上のガーデンテラス。一棟リノベーションによって充実した共用部の一例

——リビタのサービスを利用してみて、感じたことを教えてください。

ご主人:リビタはとても実験的なことに取り組んでいると思います。そしてリノベーション済み物件や一棟リノベーションなど、時代に合ったサービスを展開しています。リノベーション済みの物件もいいものがたくさんあるので、これからは多くの人がそれを選択肢の一つとして考え、そこに対価を支払うようになるのではないでしょうか。これからの時代は住宅という大きな買い物も、会社の規模や知名度にかかわらず、本質を見極めて選ぶようになるでしょうから、リビタのサービスのニーズは高まっていくと思いますね。

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