団地リノベーションの魅力は、豊かな自然と手頃な価格
- 所在地:
- 東京都板橋区
- 居住者構成:
- 夫婦+子ども1人
- 専有面積:
- 55.23㎡
- 間取り:
- 2LDK
- 既存建物竣工年:
- 1969年
- リノベーション竣工年:
- 2012年
既存の間取りは、ダイニングキッチンと3つの個室に細かく分かれた3DK。南側にリビング、ダイニング、キッチンを最大限に取り、北側に寝室、玄関から続く広い土間を挟んで水まわりを配し、大きな建具で仕切るフレキシブルなプランに一新している。4畳の和室は個室として流用し、将来の子ども室として活用する予定。キッチンは壁側にコンロ、リビング側にシンクを配して対面式に。シンクの横にテーブルを置き、キッチン、ダイニング、リビングが一体となった家族の空間をつくっている。
5ヶ月の娘さんをあやしながら、二人仲良く取材に対応してくださる様子が印象的だったSさん夫妻。慎重派で堅実に物事を考えるというご主人と明るくしっかり者の奥さまが、リノベーションをするために選んだ物件は築43年の団地だった。調べれば調べるほどに良さが分かったという、その魅力とは?
豊かな緑と多世代コミュニティ、子育てにも優しい団地の魅力
―棟間隔が広くゆったりと建っていて、敷地内に豊かな緑が広がる環境は団地ならではですね。リノベーションをするにあたり、この団地を選んだ決め手はどのようなところですか?
ご主人:環境はもちろんですが、何より価格が約600万円とリーズナブルだったことが決め手です。長い年月をかけてローンを支払っていくのに、妥協して中途半端に高い買い物になるのは嫌でした。築43年ですが、管理がしっかりしていて古さを感じさせず、耐震補強も施してあったので、価格的に納得感がありましたね。
奥さま:実は台風の最中に見学に来たのですが、敷地の入り口から桜並木が続き、雨に濡れた緑がイキイキとしていて美しく見えました。共用部で雨宿りしているときに住人の方とお話し、「ここは本当に良いところよ」と絶賛されていたことにも背中を押されましたね。購入を決めた後も何度か足を運んだのですが、子どもたちが敷地内で元気に遊ぶ姿を見て、ますます気に入りました。
―ファミリーもたくさん住んでいるんですね。
奥さま:竣工当時から住んでいる年配の方も多いのですが、少しずつ世代が入れ替わり、ファミリーや若い人たちも増えています。私たち以外にもリノベーションをしたという人も何組かいるんですよ。
―団地の特徴として住人同士の距離が近く、絆が深いイメージもあります。最近では若者の中にも団地に興味を持つ人が増えていますが、そういった温かなコミュニティに魅力を感じるのかもしれませんね。
奥さま:子どもから年配の方まで多世代の人が住んでいる環境は子育てにもいいと思うんです。入居後、子どもが生まれてから住人の方に話しかけられる機会が増え、みなさんが気にかけてくれているのを感じます。
―ところでエレベーターがなく、6階建ての最上階という条件は気になりませんでしたか?
ご主人:エレベーターがないことは、資産価値としては不安な部分もありましたが、その分コストも抑えられ、住宅ローンなどのリスクが少なくなるので、将来が見える安心感があります。実際、階段は大変ですが、6階まで上ってくるから開けた景色も楽しめるので満足です。
大きな建具と土間空間でゆるやかにつながる空間を実現
―南側に面したバルコニーや北側の窓など、昭和40年代に建てられた団地ならではの贅沢な造りだと思います。
ご主人:その陽当たりの良さを活かし、南側にできるだけ広くリビングダイニングを取り、抜けのある景観を楽しめればと考えました。
奥さま:広いリビングダイニングから続く対面式のキッチンというのが希望でした。リビタの紹介で知り合った設計者のETLA designの川上堅次さんには、シンプルに暮らせる家にしてほしいともお願いしましたね。
―北側には寝室、玄関から続く土間と水まわりがありますが、リビングダイニングとの間に壁をつくらず、大きな建具で間仕切っていますね。
ご主人:風通しを良くしたかったので、できるだけ壁をつくらず建具で仕切り、普段はオープンにして開放的に空間を使うことをイメージしました。
―土間を横切って水まわりへアクセスするスタイルが、離れのようで面白いなと思います。
ご主人:玄関が狭いと圧迫感が出そうだったので、できるだけ土間は広く取りたいと思っていました。自転車が趣味なので出し入れするのに広いスペースも欲しかったんです。
奥さま:ベビーカーの出し入れなどにも便利ですからね。土間が緩衝帯となって空間が切り替わった感じがするのも気に入っています。
―水まわりもコンパクトにまとめられ、トイレにドアをつくらないという思い切った決断をされましたね。
奥さま:水まわり全体をオールインワンと考え、そこを仕切る建具があればトイレのドアは必要ないと考えました。ドアをつくるよりも広く使えたほうが便利だと思ったし、実際に住み始めてからも正解だったと感じています。
―キッチンの隣に4畳ほどの細長い個室がありますが、ここは以前和室だった部屋の仕上げを新しくて流用しているんですね。
奥さま:最初はこの和室も含めてリビングダイニングをできるだけ広くしたいと思っていたのですが、途中で壁が壊せないことが分かり、そのまま個室として使うことにしました。将来的には子ども室にと考えています。
―もっと先の将来には住み替えなどを考えていらっしゃるんですか?
ご主人:もともとは建築家と一戸建てを建てることが夢だったので、いつか実現させたいです。しかし現時点では通勤に便利な都内に住みながら、賃貸の家賃より毎月の出費を抑えられ、なおかつ自分たちの好きな空間に住めるリノベーションのメリットを楽しみたいと考えています。
奥さま:今後、家族が増える可能性もあり、55㎡の面積では手狭に感じることもあると思いますが、子ども室が必要なのは10年くらいの短い期間なので、意外と長く住み続けることもできるのではと考えています。私も子どもの頃に家族5人で団地に住んでいたのですが、ダイニングの大きなテーブルで勉強していて、家族が一か所に集まって過ごす時間が多かったんです。だから、コンパクトでもその分家族の距離が近くなり、仲良く過ごせそうだというイメージも浮かびますね。
かゆいところに手の届くサポートで納得感をもって物件を購入
―無印良品とリビタのプロジェクトを知り、リビタに興味を持ったそうですが、リビタのサービスを利用してみていかがでしたか?
奥さま:不動産を買うことが初めての経験なので、情報をどう調べればいいかなど何も分からない状態でしたが、コンサルタントの田中さんがいろいろとサポートしてくれたので、味方がいつも側にいてくれるような気分で安心感がありました。
ご主人:実はとても心配性で、この物件に魅力を感じながらも、築年数の古さから本当に大丈夫なのかと不安もあったんです。でも入居率や修繕積立金などの資料を田中さんがすぐに準備してくれて、調べれば調べるほど良さが分かり、納得して購入を決めることができました。リノベーションの工事申請の仕方や規約などの細かいことも調べていただいて、それほど手間をかけずに設計や施工を進めることができたと思います。
奥さま:設計者の川上さんに出会えたことも良かったです。「テイストが合いそう」という田中さんの提案がぴったりとはまりました。自分たちで建築家に設計を依頼しようとしても、どう頼めばいいかも、価格の相場も分からないし、何倍も労力がかかっていたと思いますから。
ご主人:価格的にも労力的にも、とても良いバランスで理想の空間をつくることができたのではないかと思いますね。
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