「リゾートホテルの居心地」を日常にした家|お宅拝見

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「リゾートホテルの居心地」を日常にした家

目 次
  1. 1仕事はコンパクトな書斎で集中。終わったらリビングでくつろぐ 
  2. 2ものは隠す収納で生活感をなくす。 ディスプレイは限定して楽しむ
  3. 3間接照明でバーのような雰囲気に。 お酒と映画を楽しむ夜のお家時間

中古マンションをリノベーションしたAさんご夫妻。記者として活躍するご主人と、営業職の奥さまは、リゾートが好きで、都心にありながら抜群の眺望を誇る物件を選びました。贅沢に面積を使ったリビングにはハンモックや植物、映画を観るためのスクリーンなど、くつろぐ要素を散りばめ、書斎と寝室はグッとコンパクトに。メリハリの効いた家づくりについてご主人にお話を聞きました。

仕事はコンパクトな書斎で集中。
終わったらリビングでくつろぐ 

――玄関側にある寝室と書斎は、とてもコンパクトで、リビングは広々。思い切ったメリハリのある面積の配分になっていますね。

Aさん トイレ周辺に移動できない配管があり、ウォークインクローゼットと寝室は限られた面積で収める必要がありました。寝室はダブルサイズのベッドが置ければ十分なので、あえてミニマムな大きさに。残りをクローゼットにして、玄関と寝室から出入りできる動線になっています。ベッドの下が収納になっているのも便利です。書斎も同様に、洗面や浴室との兼ね合いで、現状の面積になりました。チェアやデスクを置かず、掘りごたつスタイルにして、スペースを節約。コンパクトな空間は、原稿を書くときに、とても集中できて気に入っています。コロナ禍で在宅勤務となった妻が、リモート会議のときにも重宝しました。デスク周囲の三方向を囲むように造作した本棚も、収納力抜群です。

――リビングのほうには、チェアを置いてくつろぐスペースもあり、バルコニーにも、抜けのある景観を眺めながら、お茶を飲めるような空間があり、リラックスした雰囲気ですね。

Aさん チェアを置いたスペースは、トイレの向きを調整して、偶然生まれた空間です。ちょうど窓辺で、こもり感もあるので、本を読んだり、くつろいだりするリラックススペースにできればと思いました。リゾートが好きで、旅行でも海や自然の豊かなところによく出掛けます。日々の暮らしの中でもリゾート的な空気感を取り入れたいと思っていたので、景観にはこだわりがありました。この物件も窓からの眺めが良いことが、購入の決め手で、その良さを活かした住まいになればと思っていたのです。

――62㎡のコンパクトな空間にいろいろな居場所が詰め込まれ、まさにリゾートホテルのようです。ハンモックが吊るされているのもリゾートっぽさを盛り上げていますね。

Aさん ハンモックは絶対に欲しいと思っていました。家で仕事をする機会も多いので、仕事は書斎で集中してやって、終わったらリビングでリラックスするという切り替えを大事にしています。だからリビングには、自分たちが好きな要素をたくさん詰め込んでいるのです。映画を観るのも好きなので、スクリーンとプロジェクターも設置しました。グリーンをたくさん飾っているのも癒し要素ですね。

――窓辺のスペースの手前には、天井にカーテンレールが設置されています。ここをカーテンで仕切ることも想定しているのですか?

Aさん ここにカーテンを設置すれば、ゲストが泊まるスペースをつくることができます。ギリギリ布団を2枚敷くことができるので、両親が遊びにきたときに活用する予定です。

ものは隠す収納で生活感をなくす。
ディスプレイは限定して楽しむ

――ホテルのような非日常感ある空間ですが、回遊できる動線などで構成され、暮らしやすさも兼ね備えていますね。

Aさん 寝室とウォークインクローゼット以外にも、キッチンと洗面室がつながっていて、全体的に回遊できる動線になっています。移動できない配管などが多く、面積も限られている中で、設計者の苅部寛子さんが、私たちの希望に合わせ、パズルのように繊細に配置や動線を考えてくれました。とても暮らしやすい間取りになったと感じています。

――ウォークインクローゼットやベッドの下など、収納量も十分に備えていますね。収納計画はどのように決めたのですか?

Aさん 日常的な掃除を楽にしたいから、ものはできるだけ隠して収納したいという妻の希望があり、もっているものや新しく購入する家電などを、事前にリストアップして、ジャストフィットするように設計してもらいました。ワインセラーなど大物もありましたが、苅部さんのご提案通りに棚や扉付きの収納を造作してもらい、日常的に使いやすく掃除もしやすい収納になっていると思います。

――廊下には大きなオープン棚もあり、ものがディスプレイされていますね。

Aさん 私はものを飾るのも好きなので、ここだけオープンな棚にして、見せる収納を楽しめるようになっています。飾っているのは、取材や旅行などで訪れた場所で出会った、工芸品などの思い出のものたち。ある程度、スペースを限定して、この棚に収まるものだけ飾るようにして、生活感が出ないように気をつけています。

――壁や床などの仕上げの素材については、どのように決めていったのですか?

Aさん グレーを基調に、ブラウンやブルーなどのアースカラーをアクセントに入れています。壁・天井は青味のあるグレーで塗装。壁紙は使わず、塗装の質感にこだわりました。床はウォルナットの突板。濃いブラウンは、グリーンとの相性も良いので、植物をたくさん飾る前提で、セレクトしました。海が好きなので、タイルや壁の一部に青味のある色を使っています。

――リビングの床の一部がタイルになっているのも印象的ですね。

Aさん 「サンルームが欲しい」という希望があって、それは叶わなかったのですが、床の素材を一部分だけ変えることで、居心地が変わるので、気分の切り替えになっています。

間接照明でバーのような雰囲気に。
お酒と映画を楽しむ夜のお家時間

――リビングの梁の下などに間接照明が設けられていますが、夜はまた違った居心地になりそうですね。

Aさん 間接照明も苅部さんからの提案です。私たちはお酒を飲むのが好きで、家でもよく楽しむのですが、間接照明によってバーのような雰囲気になり、日が暮れてからも非日常感のあるリゾート気分を味わっています。ソファでお酒を飲みながら、大画面のスクリーンで映画をゆっくり観る時間も楽しみの一つ。チェアを置いたスペースの壁には、アートを飾っているのですが、そこの間接照明も、絵をライトアップしているような感じで、とても気に入っていますね。

――これから、手を加えていきたいところはありますか?

Aさん 入居時は夫婦二人でしたが、昨年末に長男が生まれたので、将来的には子ども部屋が必要になるかもしれません。ゲストスペースを部屋として仕切ることも考えていますが、しばらくはこのまま暮らしたいと思っています。物件を購入するときに、将来的な住み替えも視野に入れ、資産価値が下がりにくい都心の駅近であることも重視しました。子どもが成長して、子ども部屋が必要な頃には、住み替えという選択肢もあるかもしれません。でも、現状ではこの家がとても気に入っていて、できるだけ長く暮らしたいという気持ちです。

――リビタのリノサポのサービスについて、感じたことを教えてください。

Aさん 物件探しから設計、施工までワンストップのサービスなので、とてもスムーズにリノベーションが進みました。とくに、私たちのこだわりに応えてくれる設計者を提案してくれたことで、イメージ通りの住まいをつくることができたと思います。また、住宅ローンの手続きや金融機関とのやり取りなどの場面でも、わからないことが多かったのですが、サポートしてもらえたことで助かりました。不明点や進捗状況など、わからないことが出てきたら、すぐに相談できるのも心強かったです。リノベーションのプロセスは、私たちにとってすごく面白くて、アイデアを出したり、仕上げの素材やパーツを選んだりするのもとても楽しかった。間取りや収納のサイズも、自分たちにフィットしたものをつくり、好きなものに囲まれた暮らしを形にすることができ、リノベーションの醍醐味をしっかり味わうことができたと感じています。

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