【2023年版】ライフスタイルに合わせてつくる
こだわりの収納アイデア5選
朝起きてから寝るまで、自宅での過ごし方や生活スタイルは一人ひとり異なります。住まいづくりを通して、ご自身やご家族のライフスタイルに合った収納を計画することで、より心地よい暮らしを叶えることができそうです。今回はたくさんのリノベーション事例から、とっておきの収納アイデアをご紹介します。
CASE1:導線上にウォークインクローゼット
ライフオーガナイザーの奥さまのアイデアで、整理整頓が苦手なご主人のために、玄関サイドにオープンのWIC(ウォークインクローゼット)を設けました。お持ちのアイテムに合わせて設計されているため、「どこに何をしまう」が明確で片付けやすくなっていることがポイント。
洗面室は、広々としたカウンター下に収納をたっぷりと設けることで、使ったものをささっと片付けられるようにしています。また、玄関~WIC~洗面室・浴室~リビングとつながる裏動線にもなっており、帰宅したらすぐに部屋着に着替えて、手を洗ってリビングへ。暮らしを心地よく最適化できる収納と生活動線を実現させました。
お宅拝見「美しい収納と色選びのコツ」より
CASE2:生活感は扉でまるごと隠したい
こちらの住まいでは、「生活感を見せない開放的なキッチンにしたい」という要望のもと、キッチン収納にこだわりました。背面に大きな棚を設けることで、食器や家電がすべて納められるようになっています。廊下へ続く扉とも素材を統一させて、一枚の壁のような扉でフラットに隠せるように。
キッチンの後ろにはゆとりのあるパントリーを設けて、大きな冷蔵庫もこちらへレイアウト。パントリーは廊下へ抜ける動線にもなっているので、個室や洗面室へ向かう動線が2つ確保できることから、家事効率をぐんとアップさせてくれます。 生活感のあるものはしっかり納めながら、お客様をお迎えしやすいすっきりとした空間づくりを叶えました。
お宅拝見「アイキャッチの壁とサロン的LDK」より
CASE3:ならべて、見せて、美しく
こちらのお住まいは、寝室のクローゼットの建具をなくすことで、ものの出し入れがスムーズに。ワードローブが一目瞭然なのも「服を増やしすぎない」ことに一役買っていそうです。
キッチンもオープンに見せる収納へ。お米や調味料、ストックなど入れるモノに合わせて高さの違うラタンのバスケットをセレクトしています。棚の位置を自由に変えられるため、それぞれのアイテムがきれいにフィットして、すっきりとした印象に。ものに合わせて収納を調節できる余白があると、整理整頓がもっとたのしくなりそうです。
お宅拝見「メゾネットと家族の図書室」より
CASE4:家事をしやすく、とり出しも自由に
料理が好きなご家族の住まいでは、部屋の中央にあるキッチンのダイニングテーブル側に、茶碗や取り皿、グラスなど、テーブルで使う食器類をしまう収納スペースを設けました。食事中にお皿が足りなくなった時など、ダイニング側から直接食器をとり出すことができるのでとても便利に使えているそう。
また、お子さまがお手伝いをすることも多いため、キッチンには子供専用の台座を設けました。スライド式で使わないときは収納できます。実際の暮らしのシーンや使い方をシミュレーションしたうえで造作まで施した事例となっています。
お宅拝見「スカイツリーを見上げて、家飲みキッチン」より
CASE5:バックヤードは出しっぱなしOK
バックヤードのような広いファミリークローゼットをつくられたこちらの住まい。家族しか出入りしない「出しっぱなしもOK」な場所とそうではない場所をしっかりと分けることで、メリハリのある空間づかいに。使う場所の近くに収納場所を設けることで、リビングや玄関のような「パブリック」な場所へものを持ち出さない工夫をされているのだとか。
玄関スペースには、オープンのシューズクローゼットを造作しました。サイドに土間収納を設けることで、子どものキックボードや濡れた傘などが気軽に置けるように。余裕を持って片づけができる。心のゆとりまでも育んでくれそうな収納のアイデアです。
お宅拝見「多機能LDKと2回目の家づくり」より
収納も自分のスタイルに合わせて
住む人のライフスタイルに合わせて収納を設けたリノベーション事例をご紹介しました。収納は「ただ大きければいい」「たくさんあればいい」と言うわけではなく、「暮らしに合っているかどうか」がとても重要です。「もっと快適に暮らしたい」と考えていらっしゃる方は、ぜひ収納にもこだわってリノベーションしてみてはいかがでしょうか。