木のぬくもりと職住一体|お宅拝見

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木のぬくもりと職住一体

目 次
  1. 1働きながら子育てができるワークスペースのある家
  2. 2午前中の空気感が続くほっこりとしたテイスト
  3. 3リノベーションの経験を経て、家を育てていく感覚が生まれる

3人の男の子を育てるFさんご夫妻。ご主人は雑誌、広告などを中心に活躍するフォトグラファーで、奥さまもアシスタントとして公私ともにサポート。協力して子育てをしていくために、限りある面積にワークスペースを設け、できるだけ家で仕事ができる暮らし方を実現しました。将来に備えて可変性を大切にしてつくられた空間は、現時点の家族の暮らしにぴったりとフィットした家になったといいます。

木のぬくもりと職住一体

働きながら子育てができる
ワークスペースのある家

――LDKを建具で仕切って、開けておけばワンルームのように使える間取りになっていて、3人の息子さんたちも思い切り遊べる空間ですね。

奥さま 寝るとき以外は、寝室の建具も含めて開け放して広々と使っています。子どもたちはサッカーをしたり、走り回って遊んでいますね。真ん中の建具は、両親や妹家族などが泊まりに来ることがよくあるので、ゲストルームのように仕切るときに使っています。

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ご主人 小さな子どもが3人いて、子育てのサポートが必要な時期なので、家で仕事ができる環境をつくることが希望でした。約55㎡とコンパクトな物件なのですが、ワークスペースは個室としてしっかり確保し、残ったスペースは状況に合わせて変えていけるような空間にできればと考えました。将来的に子どもの成長に合わせて、事務所を別の場所に設けて、ワークスペースを子ども室として使うことなども考えています。まだ未確定なことが多いので、LDKのほうも含めて、いろいろな暮らし方の可能性があると感じています。

木のぬくもりと職住一体
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――現在は、LDKの一角にある押入れスペースが息子さんたちの場所ですね。デスクとしても、クローゼットとしても使えるようになっていますね。

奥さま もともとこの場所には押入れがありました。スケルトン状態にしてすべて解体しているので、押入れを流用しているわけではないのですが、前に同じ団地の別の部屋に住んでいて、押入れのサイズ感や天袋がとても使いやすかったので、そのまま押入れを再現することにしたのです。下の段に洋服を掛けておけば、子どもたちが自分で好きな服を選んだりしまったりもしやすく、片付けや整理整頓の習慣を身につける練習にもなるかなと感じています。

木のぬくもりと職住一体
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ご主人 反対側の壁にも、天袋と同じ高さで棚があり、キッチンのほうまで続いています。二人ともあまり背が高くないので、上に棚があってもそれほど圧迫感を感じることなく、収納として便利に使えています。

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奥さま できるだけ収納量は欲しかったので、この棚は嬉しかったです。キッチンの収納もできるだけ充実させて、可能なら扉をつくって隠したいと希望し、いろいろな選択肢から、壁付けタイプのタカラスタンダードのシステムキッチンを採用しました。壁付けにすることでLDKも広く使えますし、造作と比較するとコストも抑えることができました。結果的に収納力は抜群で、メンテナンスも簡単で使い勝手もよくて満足しています。琺瑯の面材は空間にも馴染んでいて、気に入っています。

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午前中の空気感が続く
ほっこりとしたテイスト

――壁や床などの仕上げ、造作家具のデザインなどはどのように決めていったのですか?

ご主人 設計者のアラキ+ササキアーキテクツとの最初の打ち合わせで、天然素材を使った温かみのある空間にしたいとお伝えしました。ピカピカしたものよりはマットな感じ、素朴、ウッディ、ほっこり、古き良きなどのキーワードを共有し、素材の候補を提案してもらい、そこから選んできめていった感じです。結果として床はアカシアの無垢のフローリング、壁・天井は塗装風クロスとシンプルなものに落ち着きました。

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奥さま いろいろな希望をお話した中から、「午前中の空気感が続く家」という家づくりのテーマが生まれました。実家で暮らしていた子どもの頃、たまに学校を休んだときに、平日の午前中に家で過ごす時間が大好きだったのです。優しい日の光が入る静かで人気のないほのぼのとした雰囲気。そんな空気感がずっと続く家にしたいというお話をしました。そこからこのテーマが導かれ、テイストを絞っていくときのキーワードになったように思います。

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――本棚なども空間の雰囲気にとても合っていますね。

ご主人 テレビボードや本棚はDIYでつくりました。アラキ+ササキアーキテクツから、コスト的にもテイスト的にもラワン合板をクリア塗装して使うといいとアドバイスをもらって、その通りに材料を準備。施工中で現場にいた大工さんにも教えてもらいながら、イメージ通りのものがつくれてありがたかったです。キッチンのタイルは妻が貼りました。

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――DIYとは思えない完成度で、空間にも溶け込んでいてとても良い雰囲気ですね。もともとDIYがお得意だったのですか?

奥さま 以前、映画のセットをつくる仕事をしていたので、工程などはわかっていて得意なほうだと思います。私は塗装やタイル貼りなどが好きで、主人は木工が好きなので、役割分担して進めました。予算調整もありDIYの部分が増えてしまったのですが、友人たちも手伝ってくれて、予想していた以上の出来栄えになりました。買うとなると予算内では理想的なものがなかなかないので、DIYは私たちにとってはいい方法ですね。

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ご主人 住み始めてからも、少しずつ手を加えていて、キッチンに調味料を置く棚をつけました。何か欲しいなと思ったら、すぐにDIYでつくることができるので、最初に経験できてよかったです。

奥さま DIYではないのですが、ダイニングテーブルは私の父がつくってくれたものを、リメイクしてもらいました。前の家で使っていて愛着があったので、このような形で活かすことができたことも嬉しかったです。

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リノベーションの経験を経て、
家を育てていく感覚が生まれる

――Fさんご家族は、もともと賃貸で住んでいた団地内で引っ越しをされてリノベーションをしたとのことですが、この物件を選んだ理由を教えてください。

ご主人 棟間が広くて、緑が豊かで、子どもたちがのびのびと遊べる環境というのが大きいですね。都内でこれだけ自然を感じられるところはなかなかないので、同じ団地内でいい物件があればいいなと思って探していました。

奥さま 窓から見える木の雰囲気と、真南にリビングが面している日当たりの良さも魅力的です。目の前に広い共用部があって、将来的にも大きな建物が建たない安心感があります。南北に窓があるで、窓を開けると気持ちよく風が抜けるのも好きなところです。このプランは、南北の風通しを遮る壁などがなく、この環境のよさがとても活かされていると感じています。真ん中の建具を閉めても、それぞれの空間に風が通るので快適です。

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――最後に、リノベーションを体験して感じたこと、良かったことなどを教えてください。

ご主人 自分たちの思い通りに自由に家をつくることができたので、暮らしていく上でのストレスがなくなりました。子どもが小さいうちは、家族の距離感は近いほうがいいと考えているので、みんなで仲良く楽しく過ごせるこの空間は、今の自分たちにぴったり合っていると感じています。DIYなども取り入れながら、家を育てていく感覚が生まれてきたことも良かったです。家具や生活用品なども空間のテイストに合うものや長く使えるものをこだわって選ぶようになり、以前よりも暮らしを楽しむようになりました。

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奥さま リビタのコンサルタントの山田さん、設計者のアラキ+ササキアーキテクツとの打ち合わせを重ねて、自分たちの家づくりのテーマに向き合った上で、リノベーションを進めることができたことが嬉しかったです。私たち家族はどんな家に住んで、どんな暮らしがしたいのか、じっくり話し合って方向性を共有することが、家づくりでいちばん大事な部分だと感じました。リビタでリノベーションをすることで、それを丁寧に拾いあげてもらえたと感じています。家族だけだとなかなかじっくり話すことができない理想の暮らしを掘り下げ、意見をすり合わせるプロセスはとても楽しく、今後の暮らしを考えていく上でもよい経験になりました。

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●ご主人のプロフィールページ
www.takufurusue.com

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