子育て中のリビタ社員の声から導いた、リノベーションでかなえる現代の「子育ての黄金プラン」―実際の事例をもとに解説―|住まいのヒント

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住まいのヒント

子育て中のリビタ社員の声から導いた、
リノベーションでかなえる現代の「子育ての黄金プラン」
―実際の事例をもとに解説―

目 次
  1. 1リビタ社員にヒアリング、 子育てに本当に必要な間取りとは?
  2. 2「子育ての黄金プラン」に必要な7つの要素
  3. 3「成城ハウス」に見る 子育てしやすい空間のポイント
  4. 4住まいの工夫で子育ての大変さを軽減。家族の時間を大切にしてほしい
  5. 5のくらしおすすめ物件

立地や周辺環境、建物の特徴など、一つひとつの物件の文脈をひも解きながら、住む人と暮らし方をイメージしてつくるリビタのリノベーションマンション。今回はそこにプラスして、子育て中のリビタ社員にヒアリングを実施し、子育てに本当に必要な住まいの要素を徹底リサーチ。さまざまなリノベーション事例を見てきたリビタ社員だから語ることができるプロ目線の意見が集約された住まいが完成しました。実際の竣工事例とともに、企画や設計の背景にある考え方を詳しくご紹介します。

リビタ社員にヒアリング、
子育てに本当に必要な間取りとは?

世田谷区成城に「子育て」をテーマにしたリノベーションマンションが竣工しました。企画と設計の担当者が「子育ての黄金プラン」と太鼓判を押す自信作です。

リビタでは、リノベーション済みマンションをつくるとき、一つひとつの物件を掘り下げ、特徴や周辺環境を読み解き、どんな人にどんな暮らしをしてほしいか、じっくりとシミュレーションを重ね、イメージを膨らませて企画や設計をしています。だから、すべての販売物件が唯一無二。今回もその姿勢をベースとしながら、子育て中のリビタ社員へのヒアリングを実施し、現代の子育てファミリーにとって、本当に必要だと考えられる住宅の要素を徹底的にリサーチしました。
いわば住宅のプロフェッショナルたちがリアルな子育ての経験を通して感じた、住まいへのニーズを集約する形で、設計に落とし込まれた間取りが実現されているのです。

『3人兄弟と60㎡台のマンション暮らし』より

「子育ての黄金プラン」に必要な7つの要素

まずは、子育て中のリビタ社員へのヒアリングから抽出した「子育ての黄金プラン」に欠かせない7つの要素を見ていきましょう。

1.LDKと隣接する子ども部屋、書斎、主寝室

黄金プランの構成要素はLDK+主寝室、子ども部屋、書斎。子ども部屋はLDK に隣接していたほうが、目が届きやすく安心です。LDKで仕事をしていると子どもが寄ってくるのは避けられず、リモート会議が増えた昨今では、コンパクトでもいいから、書斎は個室として確保したいというニーズが高まっています。

『親子が暮らしやすい導線と空間』より

2.建具はすべて引き戸

子どもが小さいうちは、抱っこしながら移動するシーンが多いため、引き戸にしておけば開閉がしやすく、普段は開けっ放しにしておくこともできます。LDKと子ども部屋が隣接していれば、子ども部屋が必要になるまでは引き戸を開けて、LDKの一部として開放的に使うことも可能です。

『それぞれの部屋とゆとり』より

3.玄関は奥行きより幅が大事

一般論としてベビーカーなどの子どものものを置いたり、出し入れしたりするために玄関は広いほうがいいと語られます。しかし、掘り下げていくと、奥行きではなく、幅が広いことがとても重要だと判明。大人と子どもが並んで靴を脱ぎ履きすることができるので、使い勝手が格段によくなります。

『料理上手なクリエイター夫妻とフラットな空間』より

4.洗面室にはゆったり動線とカウンター

洗濯機を洗面室に置くなら、部屋干し用のハンガーパイプもあったほうが便利。バルコニーで天日干し、または浴室乾燥機を使うにしても、ゆとりのある空間と動線を確保したいところです。洗面ボウルは1つでもカウンターの幅を広めにつくっておくと、子どもと並んで身支度ができます。

『美しい収納と色選びのコツ』より

5.子ども部屋はおもちゃを収納する空間

子ども部屋を子ども自身が使い出すのは、中学校進学の前後という意見が多数で、それまでは親子で使う「子育て部屋」であるともいえます。現実的には、子どものおもちゃやアイテムを収納する空間になることも多く、一定年齢までは、LDKで遊んだリ勉強したりする子どもが多いようです。

『優しさと無骨さ』より

6.子どもスペースが見える対面キッチン

子どもが小さいうちは、キッチンで料理をしながら、子どもが遊んでいる様子を伺えることは、マストの条件。さらに、キッチンは危険がいっぱいで、子どもには入ってほしくない場所でもあります。オープンなアイランド型は人気ですが、ゲートを設置できるような工夫はほしいところです。

『親子が暮らしやすい導線と空間』より

7.収納はファミリークローゼット

家族全員の服やものをまとめてしまえるファミリークローゼットは、子育て世代に人気です。LDKや寝室、洗面室らアクセスがいい場所に配置すれば、生活動線もスムーズになり、洗濯ものをしまう場所も一カ所で済むため家事も軽減。寝室とクローゼットが分かれていれば、夜遅く帰宅したときにも家族を起こすことなく着替えられます。

『多機能LDKと2回目の家づくり』より

「成城ハウス」に見る
子育てしやすい空間のポイント

ヒアリングによって導き出された7つの要素を、実際の空間に落とし込んだ住まいが「成城ハウス」です。一般論として語られている子育て世帯におすすめの住まいの要素は納得できるものも多く、プロフェッショナルの子育て経験者の声によって、さらにリアリティをもって設計に取り入れられました。さらに、一般論だけでは導けなかった、ディテールへの工夫が随所に盛り込まれています。

まず、玄関は幅が1.2mと広く、家族3人が横並びで靴を履けるゆとりがあります。下足棚に加え、シューズクロークも備えており、ベビーカーやキックボードなどの子どのアイテムも十分に収納可能です。

入ってすぐ右側には書斎。2帖に満たないコンパクトさですが、大きな室内窓があり、ガラスを隔てて「子育て部屋」を想定した洋室へと視線が抜けます。小さくても閉塞感を感じさせず、遮音性はしっかりと確保し、この物件の大きな特徴である眺望の良さを書斎のデスクから楽しめる仕掛けとなっているのです。

玄関ホールを抜けるとすぐにLDK。20帖を超える広さで、前述した「子育て部屋」と隣接しています。引き戸で仕切ることもでき、将来は子ども部屋あるいは主寝室として使うことも可能。

キッチンからは、ダイニングやリビングの様子も眺められ、「子育て部屋」の気配も伺うことができます。空間の一体感はありつつも、手元が隠れる高さに壁が立ち上がっているため、キッチンが散らかっていても気にならないのが嬉しいポイント。オープンなキッチンへの憧れはありますが、乱雑な状態のキッチンがいつも目に入ると、日々のストレスにもつながりがちなので気をつけたいところです。また、キッチンの入り口にゲートを設置できるよう袖壁も設けられています。

オープンにリビング・ダイニングとつながるキッチン。シンクや手元は隠れているから急な来客時も安心。天板に皿を置くこともでき、配膳や片付けも効率的に。

玄関ホールを入って、リビング・ダイニングとは逆の北側には、ファミリークローゼットがあり、その隣が主寝室。通路を挟んで、洗面室、浴室、トイレをまとめた水まわりがあります。家の中心にファミリークローゼットが配置されているため、LDK、寝室、浴室、洗面室と、あらゆる場所からアクセスも良好。生活動線や家事動線が短くスムーズになるように設計されています。このファミリークローゼットは5帖ほどの広さで窓もあるため、子どもが2人になった場合は、書斎やこもりスペース、家事室などとして使えるように、照明やエアコンの配管なども先行して施工済みです。将来の家族の形やライフスタイルの変化、十人十色なそれぞれの暮らし方に柔軟に対応できる空間が用意されていることは、安心な暮らしへとつながります。

ファミリークローゼットは、棚の取り外しも可能。変化に合わせてフレキシブルに使える空間。

主寝室は7帖ほどあり、当面は家族が川の字になって眠れるように、シングルベッドを3台置ける広さが確保されています。子どもの着替えなどをする場面が多い洗面室もゆとりのある広さで、子どもと並んで手を洗ったり、歯を磨いたりできるように洗面カウンターの幅も十分。カウンターの端は、洗濯ものを畳むなどちょっとした家事もできる余白スペースになっています。

洗面台で必需品となる子ども用のステップを収納できるように、カウンターの下はオープンに。

住まいの工夫で子育ての大変さを軽減。
家族の時間を大切にしてほしい

子育てに本当に必要な住まいの要素をテーマに企画・設計を進めた「成城ハウス」ですが、その根底には、子育てや家事の大変さを少しでも減らし、家族の時間を大切にしてほしいというつくり手の思いがあります。
そのための一つの仕掛けとして、リビングの壁にニッチをつくり「muiボード」というツールを導入しました。「muiボード」は、天然木を使った温かみのあるタッチパネルディスプレイで、インテリアとしても馴染みやすく、子どもも簡単に使える直感的でシンプルな操作性が特徴。手書きやボイスメッセージのやり取り、IoT機器のリモートコントール機能などを備え、家族の絆を深めるコミュニケーションツールとして、役立ってくれそうです。子どもが仕事から帰宅中の父親にメッセージを送ったり、エアコンや照明の操作をしたり、生活のいろいろなシーンで「muiボード」を使いこなし、コミュニケーションやお手伝いをする姿が想像できます。

「子育ての黄金プラン」をリアルな空間に落とし込んだ「成城ハウス」についてご紹介してきました。今回の「成城ハウス」のプロジェクトでは、子育てに関する暮らし課題を解決したいという気持ちを大切に、企画や設計に取り組みました。先行きが不透明で、不安なことが多い現代社会。一つひとつ物件と向き合い、そのよさを最大限に引き出して再び世に送り出すことで、より豊かに安心して暮らせる人が増えてほしいと考えています。この「成城ハウス」の空間で、どんな家族がどんなふうに幸せな時間を積み重ねていくのか楽しみにしています。

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