『12 KANDA NIGHT vol.1』イベントレポート 言葉の壁を超えて居場所をつくる「つながる食」とは?|シェアする暮らし

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『12 KANDA NIGHT vol.1』イベントレポート
言葉の壁を超えて居場所をつくる「つながる食」とは?

目 次
  1. 1「ビジネス×食」をテーマにした『12 KANDA』とは
  2. 2街・人・コト・モノをつなぐ、「食」ならではの磁力
  3. 3美味しいご飯をきっかけに、人と人がつながる

リビタでは「暮らしを自由にする」をコンセプトとした、シェアオフィス『12 (ジュウニ)』シリーズを展開しています。2024年2月には、神田エリアに『12 KANDA』を開業予定です。開業に先立ち、今年は「食」「ビジネス」をテーマとしたイベント『12 KANDA NIGHT』を随時開催していきます。今回は、第1弾として2023年2月28日に開催されたトークイベント『12 KANDA NIGHT vol.1』の様子をお届けします。

ゲスト
WELCOME GROUP 代表 横川正紀さん(写真:中央)
ファシリテーター
株式会社ジョージクリエイティブカンパニー 代表 天野譲滋さん(写真:右)
スピーカー
株式会社リビタ オフィス事業部 井上聡子(写真:左)

「ビジネス×食」をテーマにした『12 KANDA』とは

『12 KANDA』は、シェアオフィスでありながら、1階に神田で暮らす人や働く人が気軽に立ち寄れるような、街にひらかれた飲食店のある複合施設となる予定です。

地下1階・3階の一部区画には、食でチャレンジしたい方を応援する場として、日替わりで使えるシェアキッチンをご用意。「手作りのお菓子を売ってみたい」「週末だけのカレー屋をはじめたい」など、お店を構えなくても夢に向けた第一歩が踏み出せたり、腕試しができたりするような仕組みも企画中です。

食を軸に多様な人たちが行き交い、それぞれの可能性が広がるような施設を目指して、『12 KANDA NIGHT』では、食でビジネスを展開されている多彩なゲストをお迎えしてさまざまなお話を伺います。

初回のゲストは「DEAN & DELUCA」、「CIBONE」、「TODAY’S SPECIAL」など、良質なライフスタイルを展開するウェルカムグループ代表の横川正紀さん。食ビジネスの分野にご興味のある方や『12』オフィスの入居者まで、約40名の方にご参加いただきました。「食」と「ビジネス」が掛け合わさったとき、一体どのようなコトが起きるのでしょうか?

街・人・コト・モノをつなぐ、「食」ならではの磁力

20年ほど前に、天野さんと一緒にインテリアショップ「GEORGE’S」を展開していた横川さん。その当時、京都の店舗内にカフェ「ask a giraffe」をオープンしたのだそう。

横川: 「当時の日本には、カフェが併設されているインテリアショップってあまりなかったのですが、お店に足を運んでもらうきっかけを作りたくてカフェをはじめました。僕たちが一番最初に手掛けた飲食店です。この頃から、食が持つ磁力のようなものを感じるようになりましたね。

今でも、誰かとご飯を食べながら生まれたアイデアで事業がはじまったり、楽しく食事をした方から“社員として入社したい”と言ってもらったりすることもあるんですよ」

食を通じて人と人がつながることで新しいモノやコトが生まれ、それが暮らしだったり働き方にまで変化をもたらしているそうです。

横川: 「食は、言葉の壁をも超えると思っています。外出しづらい状況が続いて、人と出会ったりつながったりする機会が減っているなかでも、生産者に会いに行くツアーやポップアップショップなどが人気を集めているみたいですよ。

このワインの生産者を応援したいとか、このドーナツを作っている人が好きという共通点を持つ人って、どこか感覚が似ているんですよね。お客さん同士がその場で仲良くなって、一緒に何かをはじめることもあるみたいです。不思議な出会い方かもしれないけど、美味しいと感じる気持ちって言語が通じなくても共有できるので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれません」

世界各国に足を運んでいる「DEAN & DELUCA」のバイヤーチームは、言葉の壁がある現地の人たちとも、食を通じて打ち解けているのだとか。食は誰にとっても身近であるからこそ、心を通わせやすいということなんですね。

質問コーナーでは、参加者の方から「横川さんは“ふらっと訪れてもちゃんと食事ができる場所を作りたい”とおっしゃっていましたが、そういう想いに至った原体験はありますか?」というご質問が。

横川: 「父親がレストランの仕事をしていたので、もともと外食する機会は多かったですね。学生時代は京都にいましたが、京都には喫茶文化が根づいていて、日本で一番パンを食べて、コーヒーを飲んでいるのは京都の人だとも言われてるんですよ。家でもない、学校でもないところに、いつも居場所があったように思います。

最近では、予約の取れない有名店が増えましたが、お客さまからするといつでも行けて、子どもやペットとも過ごせるようなお店があると嬉しいじゃないですか。敷居は低いけど、食事もサービスも満足できるような場所。でも、世の中にそういうお店ってあるようであまり無いなと感じるので、僕が作ろうと思うんですよね」

井上: 「『12』シリーズの名称には、1stPLACE + 2ndPLACE = 12という意味が込められています。住まいと働く場所の距離感を決めつけずに、人それぞれが自由に過ごせるオフィスを作りたいという思いからこの名称が生まれました。『12 KANDA』も、立ち寄った人に“おかえり”と言えるような、横川さんのおっしゃる“家でも学校でもない居場所”にできたらと思っています」

一人の時間を過ごせたり、ゆるやかに誰かとつながれたりする「居場所」は、誰にとっても必要なものです。飲食店とシェアオフィスは、一見全く異なる場所にも見えますが、同じ思いでそれぞれの場づくりをしていることが伝わってくるエピソードでした。

美味しいご飯をきっかけに、人と人がつながる

横川さんと天野さんによる乾杯の挨拶で、懇親会がスタート。

前菜やメインディッシュ、デザートなどたくさんの料理が並びます。

「DEAN & DELUCA」のシェフの方々が、イベント会場である『12 SHINJUKU』のキッチンで調理してくださいました。

初対面の人同士でも、ご飯を取り分けながら「美味しそうですね」「こんなメニューがあるんですね」とコミュニケーションが生まれていました。

この日の参加者のなかには、京都の「GEORGE’S」や「ask a giraffe」に仕事で関わっていたという方々も。「もしかしたら京都でお会いしていたのかもしれませんね」と、偶然の出会いに驚いている場面など、時をこえて人と人がつながっていく、そんな光景がありました。

盛況のうちに『12 KANDA NIGHT vol.1』は終了。久々のリアルでのイベント開催となりましたが、賑やかで活気のある夜となりました。

「つながる食」というテーマを通じて、みなさまの暮らしや働き方がより豊かになるようなヒントが少しでも見つかっていると嬉しいです。今後もイベントを開催していく予定ですので、ぜひ足を運んでみてください。

トークイベントの様子はYouTubeにて配信しております。下記リンクからぜひご覧ください。

12 KANDA NIGHT vol.1

前編
後編

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