【後編】シェアハウス暮らしの価値とは?〜住みながら魅力を伝えるエディター活動〜|シェアする暮らし

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【後編】
シェアハウス暮らしの価値とは?
〜住みながら魅力を伝えるエディター活動〜

目 次
  1. 1シェアハウス暮らしの価値を生み出し、発信する「エディター」という役割
  2. 2コミュニティづくり、地域活性化……四人四色の応募理由
  3. 3人と人を結びつけ、ミックスさせるために練った企画の数々
  4. 43ヶ月間のエディター活動による、自身とコミュニティの変化

都市部を中心に、住まいの選択肢の一つとして定着しつつあるシェアハウス。ドラマや漫画などで日常風景の一コマを目にする機会が増えていますが、実際にどのような生活が営まれているのでしょうか? 2021年3月にオープンしたリビタのシェアハウス「シェアプレイス経堂」で、リアルな暮らしを覗いてみました。

シェアハウス暮らしの価値を生み出し、
発信する「エディター」という役割

前編では、小田急線経堂駅にある「シェアプレイス経堂」がオープンしてからの3ヶ月間、コミュニティ編集者(=エディター)として活動されていたみなさんに「実際に住んだからこそ分かる、シェアハウスの◯◯」をテーマにトークしていただきました。

リアルな暮らしぶりが見えてきたところで、後編ではエディター活動の具体的な取り組みの内容や、3ヶ月間を通して見えてきたことについてお話を伺いました。引き続き、聞き手は2018年に「シェアプレイス調布多摩川」でエディター活動をしていた馬場がつとめます。

<前編>はこちら

【ソファ左から】
◆ゆっちさん (ご職業:IT営業) →経堂の前は「シェアプレイス駒沢」にご入居
◆しぶちんさん (ご職業:モデル) →初めてのシェアハウス暮らし
◆わっちさん (ご職業:web編集者) →経堂の前は「シェアプレイス三鷹」にご入居
◆あっちゃんさん (ご職業:ブランドデザイナー) →国内外でシェアハウス暮らしのご経験あり

コミュニティづくり、地域活性化……四人四色の応募理由

馬場:そもそものお話になりますが、なぜみなさんは今回のエディター企画に応募されたのでしょうか?

あっちゃん:僕はデザインファームに勤めているのですが、仕事でブランドのファンコミュニティを設計したり、自主的に社内コミュニケーションを活性化させるための企画を考えたりと、「コミュニティづくり」そのものに興味があって。

オンラインでのつながりが加速しているいま、改めてシェアハウスというリアルな場で形成されるコミュニティが持つ価値や可能性を掘り下げたくて、エディターを希望しました。

しぶちん:私はもともと国内外でモデル活動をしていたのですが、コロナ禍の渡航規制で活動を縮小せざるを得なくなって。一度実家の大阪に戻ったのですが、やっぱり東京で暮らそうと考えたときに、「また家具家電を揃えるのも、後々それを処分するのも面倒くさいな……」と思ったんです(笑)。

それで大きくてお洒落なシェアハウスを探していたら、リビタさんのwebサイトにたどりついて、偶然エディター募集の記事を見つけました。直感で「これや!」と思ったし、人と人の結び付きをつくるのが好きなので、即応募しましたね。

ゆっち:僕はずっと地域活性化に興味があって、就活のときは電鉄やデベロッパーを志望していました。以前、2018年のエディター活動の様子を目にしたときに「地域とシェアハウスを融合させるような取り組みって、すごくいいなあ」とも感じていて。

社会人になって、日々の生活に追われるうちに情熱を忘れかけていたのですが、去年の12月に「シェアプレイス駒沢」に引っ越してからその想いが再燃しました。ちょうど同じくらいのタイミングでエディター募集が始まって、ご縁をいただいたので経堂に移ることになったんです。

わっち:私はリビタさんの「シェアプレイス」に10年ほど住んでいますが、新規物件のオープンに合わせて引っ越すのが好きで(笑)。「シェアプレイス経堂」の情報が解禁されたときに、エディターという制度があることを知り、せっかくなら企画から参加してみたいなと思いました。

コロナ禍でシェアメイトと一緒に居る時間や空間がどうしても減ってしまうなかで、役割を持ってイベントを企画したり、積極的にみんなと関われたりするのって特権ですよね。普段編集の仕事をしているので、特技やスキルも活かせそうだったし、迷いなく手を挙げました。

人と人を結びつけ、ミックスさせるために練った企画の数々

馬場:みなさん、それぞれの想いや動機があったのですね。エディター活動では具体的にどのような取り組みをされたのでしょうか?

ゆっち:まず初めに、物件のオープニングイベントを企画しました。こちら側からの一方的な押し付けではなく、みんなで一緒につくりあげるイベントにしたかったので、参加希望者から経堂のおすすめの飲食店を教えてもらって。

そこでテイクアウトしたお惣菜を、僕たちがお弁当箱に一箱ずつ詰めて、紹介ポップをつけて配りました。顔合わせの機会にちょうどいい、人や街が見えるようなイベントになったんじゃないかなと思います。

わっち:私は会話のきっかけを増やすために、入居者のプロフィールブックをつくりました。以前「シェアプレイス田園調布南」に住んでいたときに、部屋番号とそこに住んでいる人の名前、出身地や誕生日などが書かれた冊子があって。

お互いの共通点を見つけられるし、誕生日祝いなどもできて便利だったので、「よかったら書いて!」と声をかけて有志メンバーで復活させました。退去後も、プロフィールをアーカイブとして残して「この部屋にはこんな人が住んでいたんだよ」という会話が生まれたらいいなと思います。

あっちゃん:僕はお酒を仕込むイベントを企画しました。コロナ禍で飲み会を開けないので「数ヶ月後に一緒に飲もうね」と約束するような機会を設けたくて。ハーブや果物、野菜などをみんなで買いに行って、果実酒をつくりました。

参加者を「希望」「健康」「調和」「平穏」の4グループに振り分けて、「未来にこうなっていてほしいよね」という想いをこめながらレシピを考えてもらったんです。このイベントをきっかけに、接点がなかった人同士の交流が生まれていたのが印象的でした。

しぶちん:私はみんなの「好き」を集めたスナップ集をつくりました。シェアメイトたちと話すうちに、それぞれ洋服やスポーツや料理など、素敵なこだわりを持っているんだなと気づいて。みんな趣味の話になると、すっごくキラキラした目で話してくれるんですよね。

誰かの「好き」が他の人に伝播して、お互いを新しい色に染めていけるようなシェアハウスの環境にも感動したので、こだわりが見える写真たちを「KYODO SNAP」という冊子にまとめました。

3ヶ月間のエディター活動による、自身とコミュニティの変化

馬場:イベント企画や、コミュニケーションツールの作成など、いろいろな工夫をされたのですね。この3ヶ月間を振り返って感じたことや、活動後の変化などはありますか?

ゆっち:最初はみんなに「こんな企画やってよ」とお願いされることが多かったのですが、いまは自然発生的にイベントが立ち上がるようになりました。先日も、たまたま共有ラウンジに居合わせたメンバーで「お笑い芸人をしているシェアメイトのライブを観に行こうよ」という話になり、劇場まで行きました。

3ヶ月間のエディター活動を通して、どんな人でも溶け込めるような雰囲気や、休日に一緒に外出できるような空気をつくれたのかなと思います。

あっちゃん:みんなとよく話したのは、「経堂って気になるお店が多いよね」ということです。まちの人から愛されているご飯屋さんや、お洒落なカフェや雑貨店など、3ヶ月を通してさまざまな発見がありました。そういう情報をシェアして、お互いのおすすめのお店に足を運べるのも、世界が広がって面白かったです。

あとは駅から家に帰るまでの間に、商店街をはじめ、スーパーが3軒もあるので生活にはすごく便利で。住宅街なので緑も多いし、「シェアプレイス経堂」での暮らしは散歩のしがいがありました。

住人さんの間で話題になっているという、コーヒー豆の専門店

しぶちん:私個人の話になりますが、リビタさんとエディターで行う定例会議を通して、ビジネス用語を覚えました(笑)。これまで会社員として働いた経験がなかったので、「アジェンダ」とか「議事録」という言葉を知らなくて。持ち回りでテーマを決めて企画を動かすということ自体が社会勉強になりました!

しぶちん:そして、50人と一緒に住んでみて「人それぞれのペースがある」ということに気づかせてもらいました。私は元気と勢いがあるぶん、周りの人を巻き込みすぎちゃうところがあって。でも「楽しいからおいでよ!」という呼びかけを求めていない人も、もちろん居るんですよね。そういうことを、周りのみんなが温かく教えてくれたような気がします。

わっち:みんなでいろんなことを学び合えるよね。最後に、私がシェアハウスへの引っ越しを考えている方にお伝えしたいのは、「受動的でも全然大丈夫ですよ」ということです。シェアハウスに住んでいる人って、キャラクターが立っているように見えるかもしれないけど、決してそういう人ばかりではなくて。

しぶちんのスナップ集のエピソードのように、シェアメイトの影響を受けて「好き」とか「極めたい」と思えることを見つける人もたくさん居るので、気負わずに住んでみてほしいです。
そして、何かやりたいことを見つけたら、気軽に企画や発信をできる環境があるのが「シェアプレイス 」のいいところなので。エディターを経験した立場として、シェアハウス暮らしがそれぞれの人の「やってみたい」を広げるきっかけになれば、とても嬉しいです。

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