キャリアも結婚も青春も。シェア暮らしで出会えた人生のパートナー|シェアする暮らし

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キャリアも結婚も青春も。
シェア暮らしで出会えた人生のパートナー

目 次
  1. 1お互いを尊敬しながら、夫婦で相乗効果を生み出す
  2. 2暮らし方や働き方に、“正解”や“限界”は無いと気づけた
  3. 3シェアメイトたちの存在が、子どもの世界を広げてくれる

近年、多様化するライフスタイルや働き方に合わせて、一人暮らしや実家暮らし、友人やパートナーとのシェア生活など、住まいの選択肢が広がっています。特に、都心近郊のシェアハウスは、一軒家から元企業寮をリノベーションした大型物件など規模も特徴もさまざま。
シェアハウスと聞くと、一般的には「入居の初期費用や生活費が抑えられる」などの金銭面のメリットや、入居者同士のにぎやかな交流の様子が思い浮かびますが、そこで過ごした時間が人生のターニングポイントになることもあるようです。
今回は、原宿駅にあるシェアハウス「THE SHARE」での出会いを通じてご結婚されて、現在は子育てに奮闘中という青山さんご夫妻にお話を伺いました。(写真左:わたるんさん、右:あべべさん)
人生のパートナーとの出会いをはじめ、お二人の生活や仕事に対する価値観はどのように変化したのでしょうか?

お互いを尊敬しながら、夫婦で相乗効果を生み出す

-お二人は同時期に入居されて、ご結婚を機に退去されたんですよね。

あベベさん:まさか夫になる相手と、シェアハウスで出会えるとは思っていなかったので、人生何が起こるか分からないなと思いました。私は建築設計事務所で働いているのですが、職業柄帰宅が夜遅くなることも多く、シェア暮らしをする前は自宅と会社の往復だけになっていて。もっと幅広い年齢や職種の人とつながりを持って、自分の世界を広げてみようと思って「THE SHARE」に引っ越したんです。

忙しい日常のなかに、さりげなく他の誰かが居てくれて、他愛もない会話ができることは心の救いになりましたし、夫とのご縁にも恵まれました。私たち以外にも、同じようにシェアハウスでの出会いがきっかけで結婚した友人たちがいるので、いまもお互いに家庭を築きながらお付き合いできているのは幸せですね。

キャリアも結婚も青春も。シェア暮らしで出会えた人生のパートナー

わたるんさん:僕も妻になる相手と出会えたことで、人生に大きな変化がありました。カップルって一対一のコミュニケーションが基本になるけど、シェア暮らしをしながらお付き合いしていると、周りの友人たちも含めてご飯を食べたり、遊びに行ったりできるので。数時間のデートを重ねるだけでは分からないような、相手の人柄や暮らしぶりを知ることができました。

そして、僕がいつも共有スペースで仕事をしていたこともあり、日々の雑談のなかでお互いの職業観を知ることができて。もちろん妻のことが好きでお付き合いをしたし、結婚したけれど、それだけじゃなくて「仕事に対する姿勢も尊敬できるし、将来のビジョンを共有できる相手だな」と感じたんです。

-人生のパートナーであり、同志でもあるということを、シェア暮らしを通して気づけたのですね。

わたるん:そうですね。僕はフリーランスで、webデザイナーとライターの仕事をしているので、いつか妻と一緒に面白いことができたらいいなと思っています。web上でバーチャルな空間をつくれる僕と、リアルな空間づくりを仕事にしている妻の力を合わせることで、相乗効果を生み出せそうだなと。何か具体的な計画があるわけではなく、まだ夢や目標という段階ですが、今後夫婦で挑戦してみたいことを考えています。

キャリアも結婚も青春も。シェア暮らしで出会えた人生のパートナー
大人数で集まれるダイニングでは、定期的に交流会が開かれている

暮らし方や働き方に、“正解”や“限界”は無いと気づけた

-パートナーシップ以外にも、価値観の変化はありましたか?

あベベ:シェアハウスに住んでから、住まいに対する考え方の幅が広がりました。以前は、マイホームを購入して家族で住むことがゴールだと思っていたけど、それだけが全てじゃないなって。家を所有することの価値だけではなく、利用することの価値にも目が向くようになったというか。「その物件のなかで、どのような暮らし方ができて、どのような人との出会いや交流を生み出していけるのか」と考えられるようになりました。

いつかファミリー版のシェアハウスができたら、住んでみたいとも思っています。みんなで子育てをしながら、ライフステージの変化に伴うたのしみや課題をシェアできたらいいですよね。

わたるん:僕も妻と同じ意見です。そして、シェアハウスでの出会いを通して仕事に対する価値観が変わりました。「THE SHARE」に住む前は、会社に常駐しながら仕事をしていたので、「お金は我慢や労働時間の対価としていただくものだ」と思っていたんです。

でも、独立したての僕に、損得勘定抜きで付き合えるシェアメイトたちが「webサイトをつくってくれない?」とか「カタログ制作に挑戦してみない?」と声をかけてくれたおかげで、実績が増えたし仕事の幅も広がりはじめて。

キャリアも結婚も青春も。シェア暮らしで出会えた人生のパートナー
ゆったりと時間が流れるライブラリーは、わたるんさんお気に入りの作業スペース

-仕事のスキルだけではなく、お互いの人柄やバックボーンまで知れていると、よりよいチームワークを築けそうですね。

わたるん:はい。そこからは、「信頼できる素敵な人たちと、たのしみながら仕事をしてもいいんだ」という意識に切り替わっていきました。もちろん、昔から「好きなことで生きていきたい」という望みは持っていたけれど、「自分にはまだそのスキルが足りていない」と制限をかけていたんですよね。

でも「THE SHARE」に住んだことで、共に働きながら自分の成長を見守ってくれるような方々と出会えたし、「仕事も生活も両方たのしめる方法があるんだな」と実感できたので、キャリアに対して前向きになれました。5年以上贔屓にしてくれる大切なお客さんにも出会えたし、周りの人たちや環境には本当に感謝しています。

シェアメイトたちの存在が、子どもの世界を広げてくれる

-いまはご自宅に、シェアメイトの方々を招かれていると聞きました。

あベベ:夫婦揃っておもてなしが好きなので、コロナ前は仲良くしてもらっている人をお誘いして、ホームパーティーを開いていました。みんなで食事をしながら話せるのはたのしいし、息子にとってさまざまな仕事をしている大人たちと触れ合えることが大切なんじゃないかなと。最近、家の本棚に図鑑を置くようにしているんです。息子が興味を持って手に取ったとき、自分が知らない世界のことを知って、好奇心の幅を広げてくれたらいいなと思って。

わたるん:シェアメイトたちが、「出産祝いは何がほしい?」と聞いてくれたときも、「みんなが好きなジャンルの図鑑でお願いします」と伝えました。アルゼンチンタンゴのダンサーをしている友人は『写真で見る 世界の舞踏』という本を贈ってくれたのですが、その人らしい選書で嬉しかったですね。息子がもう少し大きくなったら「この本をくれた人は、こういう仕事をしている人なんだよ」って話してあげようと思っています。

「THE SHARE」には、ファッションデザイナーやプログラマーや経営者など多種多様な生き方をしている人が居たけれど、そういう世界が息子にとって当たり前になったらいいですね。とにかくいまはいろんなものを見て、聞いて、味わってほしいので、シェアメイトたちとの交流にも助けられています。

キャリアも結婚も青春も。シェア暮らしで出会えた人生のパートナー
結婚・出産後は自宅に友人たちを招き、お互いの近況について語り合っている

あベベ:あとは、気兼ねなく行き来できる家があると、夫婦喧嘩をしたときの避難場所にもできるからいいですよね(笑)。こんなふうに、退去した後もこまめに連絡を取り合える、掛け替えのない友人たちと出会うことができて本当によかったです。

わたるん:いま振り返ってみると、シェアハウスで過ごした時間は青春そのものでした。まさか、30歳を超えてからこんな気持ちを味わえるとは思っていなかったです(笑)。住まいというプライベートな空間で、構えたり取り繕ったりせずにお互いの人生経験や価値観を共有できたおかげで、視野が広がりました。新しい気づきや学びを欲している人、仕事や生活を変えてみたいと思っている人には、おすすめの暮らし方です。

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