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秋元雄史さんインタビュー
アフターコロナで考える。 アートの健康な使い方
KAIKA 東京

目 次
  1. 1芸術は、もっと暮らしの一部になっていい
  2. 2芸術は、社会を成り立たせるための価値基準の一つ
  3. 3文化的に暮らしを楽しむことが後ろめたい?
  4. 4”アートの楽屋裏”から現代アートを楽しむ
  5. 5所有することで自己表現するというアートの使い方
  6. 6多様性のある未来のために、アートができること
  7. 7空気感がいい、せせらぎの聞こえる古本屋
  8. 8掃除は、大きな音で思いっきりやりたい!
  9. 9光の当たらない新撰組隊士から学ぶ人生論

ベネッセアートサイト直島の地中美術館初代館長を経て、金沢21世紀美術館館長を務め、現在は東京藝大の美術館館長・教授としてアーティストの育成も手掛けている秋元雄史さん。現代アートを限られた人たちだけの教養ではなく誰もが日常で楽しめるものと捉えて、芸術への認識の成熟を促し、その可能性を広めています。リビタがプロデュースする『KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS』に設置するアート作品の公募では、審査員を務めました。長く現代アートの最前線でアーティストとアートを見つめてきた秋元さんに、日本の現代アートの現在地やアフターコロナのアートのありかたについて話を聞きました。

芸術は、もっと暮らしの一部になっていい

―現代アートと聞くと、どうしても「難しそう」と身構えてしまうところがあります。

今までの現代アートは、特に生活の中で用途があるわけではないし、物としてとても大きくなっているので、日常的な存在というわけにはいかないかもしれないですね。近寄りがたいところがあるかもしれません。ただ一方で、芸術は人々の暮らしの中で、精神的な支えとして存在してきた歴史もあるわけです。今は美術というと美術館で見るのが当たり前になっていますが、私は、芸術はもっと暮らしの一部であっていいと思うし、さりげないものであっていいと思う。

―アートが暮らしの一部になっていくと、そのかたちは変容していきそうです。

今、現代アートの世界では、多様性ということが言われていて、非常に表現の幅が生まれています。単に色々な表現があるというだけでなくて、作る、あるいは描く主体が、多様になってきています。これまでの美術の歴史は男性が作ってきたわけですが、例えば、ダ・ヴィンチ、レンブラント、ゴッホ、ピカソなど、多様な個性だと言っても、みんな男性で、かつ西洋人なわけです。ところが最近はだいぶ異なってきて、女性の表現者が多くなってきているし、アジア人、黒人など人種の枠も超えつつあり、少数民族など、さまざま。障害のある人たちの表現も注目を集めていて、色々な主体が語り出しています。今後は、誰が何を表現するのかという根本の部分が変わっていきそうな気がします。

―新型コロナウイルス(以下、コロナ)の影響が拡大して、世界中が前代未聞の状況におかれています。この状況で、これからは一気に様々な価値転換が起こりそうです。

コロナを経験して、日常の在り方が変化してしまいました。アートは、自らの役割や立ち位置を改めて考えていく時期です。暮らしとアートの関わりをどのように考えていくか大事な時期に来ていますね。これからの生活を充実させていくためのアートというものが、さらに発展していったらいい。生活との関わりという点では、前から私は工芸というものに注目してきましたが、工芸の価値は増していくかもしれないですね。

秋元雄史さんインタビュー
現代アートの深い経験と知識を元に『直島誕生』『アート思考』『日本美術鑑賞』等、多くの著書を出している秋元さん

―秋元さんの中では、アートと工芸は同一のもの、ということですか?

工芸も広い意味では、アートの一部です。日常的に使える、使えないという違いで、工芸を他の芸術と分けて語る場合がありますが、それは一つの方便で、本質的には「美しい」というところでは共通していると思います。

工芸はいま大きく二つの方向があると思います。一つは芸術作品化していくという方向。こちらは目で見て楽しむということに主眼が置かれています。もう一つは、”使えるもの”をつくるという方向で本来の工芸とも言えます。ただ今の時代では、生活の中での美というのは主にデザインされた製品がカバーしているところがあるので、工芸はデザインと比較されつつ展開していくということになりそうですね。いいデザインに負けない、あるいは、匹敵する工芸ということでしょうか。また工芸のいいところは、歴史的な経緯が、材料や作り方に含まれているところです。デザインと異なる良さがここです。

欧米では、日本の民芸運動が注目されます。芸術の判断基準を「個性」「非日常性」などに置く西洋美術からすると対極的な価値観ですが、だからこそ民芸が評価されるのかもしれません。「誰が作ったか分からない」「生活との結びつきから生まれた」など、極めて日本的で、生活感溢れるところが良いのでしょう。それに装飾を排したシンプルな美しさが、かえってモダンデザインのシンプルな美しさと共通しているようにも見えて、喜ばれるのだと思います。

―日常的に使っているものの中にふと気が付く美しさも、アートということですね。

誰でも、食事を盛るお皿は必要でしょう? そのお皿は美しいほうがいいじゃないですか? その美しさは美術館に飾ってある絵画の美しさとは異なった、もっと日常的な美しさですね。無意識に何気なく使っているけれど、自分にとって気持ちのいいもの……そういうものですね。押し着せがましい美しさではなくて、他のものと調和した美しさということでしょう。こういう美は気持ちがいい。主役としてどれだけ立派かというのではなくて、脇役としていい仕事をしているというスタンスの美術が生まれてきてもいい。主役は生きている人たちで、アートは人を豊かにしたり、彩ったりするもの、そのくらいでいいと思いますね。

これまでは、本当に大事にしないといけないものを押し除けて、生活の合理性とか、効率性を追求してきたけれども、今回のコロナ禍で否が応でも休まなければならなくなって、案外足元を見直す機会にもなったように思います。そうやって自分の身の回りを見直すと、丁寧な生活をもう一度してみたいと思うようになる。その過程で、さりげなく暮らしを豊かにするものとしてアートが見直されていくといいと思います。

秋元雄史さんインタビュー
インタビューを行った場所は『KAIKA 東京』。現代アートを公開保管するアートストレージを併設したリノベーションホテル

芸術は、社会を成り立たせるための価値基準の一つ

―日常にあるものを美しいと思える感受性は、個人差はあるけれど元々人間に備わっているものだと思います。人間が社会を営む限り芸術のある社会は持続するのだと思いますが、1枚の絵が数百億という価格で取引されている社会は別世界のようです。

芸術が本当に成り立つかどうかとか、アートというけったいなものが存在するかどうかというのは、実はかなり限られた人との関係の中で実現してしまうことなんです。たとえばゴッホを例に話を分かりやすく単純にすると、作家本人が命をすり減らして、生涯を投げ打って取り組んだものであるという条件が一つ、ゴッホが自分の芸術を信じているのと同じ勢いでそれを信じられる人が側にいたというのが一つ、言葉でゴッホの価値を共有することができる人、ファイナンシャルができる人、ゴッホの絵を捨てずに持ち続ける人、この人たちがいたからゴッホの絵は残っているし、今では数百億円で取引をされている。今でいうと、美術館・画商・コレクターという役割になっているものですね。

一方で、社会の中の芸術の必要性とかパブリックな文化としての芸術を考えていくと、それはまた別のところにある。僕が話している芸術が日常化すればいいというのは、パブリックな場を形成する芸術という役割で、1人のアーティストが成功して歴史に残るというのとは別のところにあるものです。近代美術ではそれが一緒になっているのだけれど、昔から芸術のある暮らしは存在している。アルタミラ洞窟の壁画は誰が書いたか分からないし、縄文土器に作者がいるわけではない、でもそれは美しい、これと同じこと。芸術や文化というのはある種の共同元素みたいなもので、社会を成り立たせるための目に見えない一種の価値基準なんです。

秋元雄史さんインタビュー

文化的に暮らしを楽しむことが後ろめたい?

―各国のコロナ対応策を比較して日本は芸術文化に対する助成が少ない等の報道を見ると、日本の文化成熟度はまだまだなのかなと思ってしまいます。

アート先進国と言われているドイツやフランス、イギリスと比較すると、作家の制作のしやすさという意味では、日本はまだまだかもしれないですね。日本の文化政策は、文化財保護が第一なので、現代アートには基本的に興味が薄いです。ただ、高いところを望めばいろいろあるのはどの業界も同じで、アートをやろうと思えばやっていけないこともない、そういう土壌が日本にはあると思います。

―秋元さんは1991年に直島のアートプロジェクトを手掛けられてからずっと、現代アートを生業にしてきました。日本のアートの進んできた道を、秋元さんはどんなふうに見ていますか?

日本のアートと大きく構えると私の語れることはささやかなことしかないです。いいこともあれば、悪いこともあるので、総体を一言で言うのは難しいです。ただ、経済大国と言っていた80〜90年代にもう少し丁寧に文化にお金を使えば良かったかなあ……そうすれば結果が違ったかなあ、とは思いますね。後の祭りですが、国力から見てもう少し文化的に成熟してもよかったんじゃないかな。

今でもそうかもしれないけれど、日本人は、文化的なことにお金を使うのに後ろめたい気持ちがあるのかもしれない。文化と経済活動を結び付けて考えにくいのではないでしょうか。経済というのは、もっと地に足がついているものだと考えている。「もっと真面目にやらないといけない」と思いすぎているのかな? 日本という国の成熟度を考えると、経済的な指標だけで社会を測っていく開発型の発想は、だいぶズレている感じがしますけれど。

”アートの楽屋裏”から現代アートを楽しむ

―最近はアートをテーマにした施設が増えていて、文化を楽しむ「場」は用意されてきていると感じます。

僕は、現代アートが暮らしに近いところにあったり、いろんな生活の場面を構成するモノであることは良いことだと考えているので、そんな場がどんどん増えたらいいと思います。日常的に人を癒したり、気持ちを高揚させるものとして、暮らしの中にアートがあるのはいいことですね。

―今日お話を聞いている『KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS』は、ホテル内にアートストレージが併設されています。このような空間の使い方についてはどう思われましたか?

面白いと思いましたよ。展示ではなくて、収蔵されているアートを体験するホテルというコンセプトがユニークです。アートにとっては、ギャラリーに展示されているのが最も“おすまし”をしている状態で、倉庫に置いてあるアートというのは、楽屋裏にいる俳優みたいなものでしょう。楽屋裏だから素の状態が出ていて面白いと思うし、楽屋裏でも成り立つアート作品を感じてもらえる。楽屋裏を見せることが、ホテルのエンタメを構成するものになっているという構図が面白いと思います。次は、それを本当に面白いと思って鑑賞する感性を持っているお客さんが増えたらいいなと思いますね。

秋元雄史さんインタビュー
『KAIKA 東京』の地下にある現代アートギャラリーのアートストレージは、宿泊者だけが楽しめる”現代アートの舞台裏”

我々は現代アートを仕事にして慣れ親しんでいるから、現代アートにハードルの高さは感じないけれど、ホテルに泊まりにくるお客さんからすれば、特別な場所ですよね。美術品倉庫をホテルの一つの個性としてプレゼンしようと考えた企画者はすごい。普通、アイデアは持っても実際にはやらない。なかなか勇気が出ないですよ(笑)。美術関係者としては、現代アートをこんなふうに使ってもらえるのは嬉しいです。使ってほしいと思っても、実際にはホテルの経営側がやろうとしないと実現しないわけですから。

―アーティスト側はどうなのでしょうか? 美術館にきちんと飾られることがアーティストの成功パターンという価値観はありますか?

もし美術館に飾られれば、それは嬉しいだろうけれども、美術館じゃなきゃ飾られたくない、という作家は少ないと思いますよ。アーティストは自分の制作した作品を一人でも多くの人に見てもらいたいといつも思っているので、さまざまな場で展示される機会があることは、これもチャンスだと喜ぶと思います。必死に作った作品なので、とにかく見てもらいたいというのが正直な気持ちだと思います。

こうした場が増えることでもう一つ願うのは、アートのセンスをそれを見る人の暮らしに取り入れてもらえるといいなあ、ということ。作家の表現やセンスは、自分たちの普段の暮らしとは違うと思うかもしれないけれど、自分が興味を持てば、アーティストの個性やセンス良さを、自分の暮らしに取り入れちゃってもいいと思います。

秋元雄史さんインタビュー
館内には秋元さんが審査員を務めた公募作品も多数展示。秋元さんの背後の作品は『drawing of one day』(新藤杏子)
秋元雄史さんインタビュー

所有することで自己表現するというアートの使い方

―アートを鑑賞する場が増えて、日常的にアートを目にする社会がやってくれば、暮らしの中でのアートの使い方も洗練されていきそうです。

アートは、「自分は何者なのか」を言葉以外で伝えていく手段でもあります。例えば友人を家に招いたときに、どんなインテリアで、どんなアート作品をコレクションしているかで、その人の内面が伝わりやすくなる。

「アートを生活に取り入れたらどうですか?」と提案すると、ほとんどの場合「アートは難しい」と返ってくる。私は特に最近の若い人を見ていて、ファッションはあんなにうまく自分に合うように取り入れているのに、なぜアートはそうはならないのだろうと思いますね。アートもファッションも自分を表現するという点では同じです。ファッションは、自分の価値観の中で自分のキャラクターに合うものを選んでいますよね? その延長で、部屋を飾る絵を選んだり、食事に使う皿を選ぶということはできそうな気がします。自分の身体から、少し意識を空間にまで広げて、こだわりの場を増やすということです。「私はこれが好きだから選ぶし、これが私の世界なんだ」とアートで自己表現する。大切にしている価値観が透けて見えるような佇まいを作り出す。若い世代の人たちは、そこまであと一歩のところまで来ていると思う。

秋元雄史さんインタビュー
『KAIKA 東京』の1階では企画展も展開。現在は舘鼻則孝 個展 「FORM AND COLOR」を開催中(2020年8月16日まで)

多様性のある未来のために、アートができること

―アートは本当に多様です。今後の社会で多様性の大切さはよく言われることで、その性格から現代アートが果たせる役割は大きいと思います。

芸術の奇妙なところは、目に見えないものを相手にしているところです。人間の心というものに焦点を当てて、それを形にしていこうしている。まあ、少し考えればそれは無理なことだと理解できるのですが、芸術はその無理を人間が生まれて以来、ずっとやり続けているわけです。そしてそれが時に奇妙な世界を形成する。

縄文時代の宇宙人のような人型土偶は、2000〜3000年前につくられたのですが、あれを誰かが作ったわけです。その価値を、共同体として認知していた。日々人を殺し合う戦国時代に朝鮮半島から渡ってきたのは、なんとも歪で貧相な飯茶碗なわけですが、茶の湯の世界ではそれを最高の美として位置付ける。そして、その価値を戦国の社会の中で共有する。芸術はそんな現象を生み出してきたわけです。人間は元来、そういう訳のわからないところがあるのではないかと思うんです。しかし今の社会はそういう訳のわからなさをどんどん封印してしまっている。そういう、つまらない社会になってしまっています。

私は少しでも面白い社会をと思ってアートをやっていますが、社会はどうも逆に動いているようです。それでも諦めずにやっていくしかないのですが、やっている途中で、面白いことに、面白いアートというものに出会う。それが私を勇気づけてくれるのです。

秋元雄史さんインタビュー
エレベーターを開けたらいきなり現れるウサギは、秋元賞を受賞した『色を聴くウサギ(梶浦聖子)』

―秋元さんが“面白いアート”に出会って勇気づけられるように、私たち一人ひとりも日々の面白さを見つければ、“つまらない社会”はゆっくりでも変わっていくのかもしれません。

人は生まれた時点で死に向かって生きていくという、実にややこしいプロセスを辿っていきます。人は自分の人生に意味を見つけ、目的を定めて生きようとする。何かを達成するために人生を組み立てます。まあ、それはそれでいい。でも本当は、そのプロセスだと思っている時間こそが最も大切なものです。唯一無二の二度とこないもの。その過程こそが”実”なのだと思います。目的が成就したかどうかは、自分の人生がうまく行ったかどうかを測る大切なバロメーターですが、でも本当はそれはどちらでもよくて、そこに至るプロセスがどんなだったかが大事なのだと思う。

例えば、一枚の紙を一日として日めくりカレンダーみたいに人生をめくっているとすると、一枚めくったらその日は終わるでしょう? だったら今この瞬間をできるだけ楽しいものにしたいと思うのは、人が生来から持っている本能だと思うんです。カレンダーの最後のほうに達成するべき目標があるのではなく、1枚1枚の中に充実させるものがある。人の一生というものを相対的に評価したら、成功した人・失敗した人、幸せな人・不幸な人……というラベルが付くのかもしれないけれど、そんなのも全部ひっくるめてその人しか経験できないものなので、どんなプロセスも全て肯定していくしかないんじゃないかなと、今では思うようになってきましたね。歳を取ったということでしょう(笑)。

秋元雄史さんのお気に入り

空気感がいい、せせらぎの聞こえる古本屋

秋元雄史さんインタビュー

秋元さんが金沢21世紀美術館の館長時代に通っていた古本屋。用水沿いにあるこの書店が休みの日の散歩コースに入っていて、せせらぎを聞きながら本を見る時間が、激務のあいだの息抜きになっていたよう。「本の森に迷い込んだような場所で、本の世界に没入できます。オーナーさんが気持ちの良い雰囲気の方で、オーナーがいるその空間を含めたプレーンな空気感が好きで通っていました」と秋元さん。

オヨヨ書林
https://oyoyoshorin.jp/

せせらぎ通り店 ※写真は「せせらぎ通り店」
石川県金沢市長町1-6-11
TEL 076-255-0619
営業時間 11:00~19:00
定休日 月曜日

新竪町店
石川県金沢市新竪町3-21
TEL 076-261-8339
営業時間 11:00~19:00
定休日 水曜日

掃除は、大きな音で思いっきりやりたい!

秋元雄史さんインタビュー

「僕は掃除が好きで、仕事の合間に気分転換で掃除機をかけます。このダイソンの掃除機は音がうるさいけれど、それが“掃除をしている感”があって好ましい。機能性が高くて、ぎゅんぎゅんゴミを吸い取ってくれるし、モノとして掃除の本質を突き詰めているのが良いですね」

Dyson V8 Slim Fluffy
オープン価格
ダイソンお客様相談室 TEL 0120-295-731
https://www.dyson.co.jp/

光の当たらない新撰組隊士から学ぶ人生論

秋元雄史さんインタビュー

新選組隊士・吉村貫一郎の、仁義を通した生涯を描いた浅田次郎の名著。秋元さんは何度も読み返していて、そのたびに涙しているという。
「壬生義士伝は、歴史小説を読まない人でも物語に入り込める面白さがある。誰でも楽しめる大衆性を兼ね備えつつ、同時に人生読本としても深い。壬生義士伝は普通の人が読んで、自分の人生の意義を改めて見つめ直す契機となると思います」

『壬生義士伝』(上)(下)浅田次郎(文春文庫)
文庫版 各 本体760円+税

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