在宅ワークから紐解く~ワークスペースを作るポイント~|住まいのヒント

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暮らし再発見マガジン のくらし by ReBITA
住まいのヒント

在宅ワークから紐解く
~ワークスペースを作るポイント~

目 次
  1. 1一人暮らしの在宅ワークは自分との戦い 試行錯誤で環境整備を
  2. 2DINKsならお互いが「心地よい」空間であることが大事
  3. 3住まいにワークスペースを設ける際のポイント
  4. 4在宅ワーク期間こそ、住まいの見直しを

コロナの影響で、在宅ワークがすっかり定着したという方も多いかもしれません。ワークスペースと居住スペースをどう両立させるかは、今後の私たちの暮らしにおいても大きなテーマになるでしょう。 そこで今回は、在宅ワークでの住まいや暮らしの在り方について、家族形態ごとに考えた上で、ワークスペースを作る際に抑えておきたいポイントをご紹介します。

一人暮らしの在宅ワークは自分との戦い 試行錯誤で環境整備を

一人暮らしの方は比較的在宅ワークに移行しやすいのかもしれませんが、より集中して作業するために、環境を整えるところから始めていきましょう。

そのためには、作業用のデスクを光が感じられる窓際に置いてみたり、窓を開けて外から聞こえる自然の音を感じながら仕事をしてみたりと、試行錯誤をすることが大切です。どんな環境・どんな条件が自分自身に合っているのかに気付くことができ、自分にぴったりのワークスペースを作ることに繋がります。

一人暮らしの在宅ワークは自分との戦いでもあります。制限された環境の中、ほとんど誰とも話さず外にも出ずに仕事時間が過ぎていく日々では、心が参ってしまうことも……。自分自身のメンタルケアのためにも、オンラインで人と会話する時間をとるよう心がけてみてはいかがでしょうか?

会議だけでなく、ランチや休憩時間もオンラインで話すのも良し、在宅ワーク中の一人暮らしの友人とビデオ通話をしながら仕事をするも良し。在宅ワークの心細さを少しでも解消する働き方ができるといいですね。

住まい自体に手を加えて、環境を整備するのも良いでしょう。簡易的に居場所を切り替えて仕事をしたい人は、ワンルームの一角に書斎スペースを作るのがおすすめ。広さもそこまで必要としないので、取り組みやすいのではないでしょうか。

在宅ワークで家事の時間が増えたことを鑑みて、キッチンカウンターと作業スペースを兼ねてしまうのも、カジュアルでトライしやすい方法です。生活動線を意識した間取りにしたい方に向いています。一日中家にいることも多い在宅ワークですから、自分だけの居心地の良い空間を作りたいですね。

DINKsならお互いが「心地よい」空間であることが大事

夫婦で暮らしていて、どちらか、あるいは両方とも在宅ワークになったケースも多いでしょう。その際は、いきなり環境を整えるのではなく、お互いの「心地良い」を見つけるための準備期間をしっかりとることが大切です。

住まいを住居として考えるのならば、家全体の動線や収納などを重視し、物件を選んだりリノベーションしたりしますが、住まいが仕事場にもなることを考慮すると、追加で欲しい空間や家具も出てきます。

例えば、キッチンを様々な用途に使えるよう大きくして、資料を広げられるスペースがとれると便利です。ノートパソコン1つでスマートに仕事ができるのであれば必要ありませんが、自分たちのワークスタイルに合わせた広さを確保できるのが理想です。

夫婦で休日がバラバラの場合は、ワークスペースと寛げるスペースを別々に確保する必要があるでしょう。シーンに合わせて段階的に間仕切りなどで空間を仕切れると、互いを気にすることなく仕事に打ち込んだり休んだりできます。

とはいえ、夫婦2人の生活ですから、1LDKなど限られたスペースしかない場合も多くあります。その際は、LDから離れた一角にコンパクトな書斎を作ってみたり、LDに床が一段高いこもりベンチを作って、下に収納を兼ねてみたりと、わずかなスペースを有効活用してワークスペースを作るのも選択肢です。

そして、在宅ワークにありがちなのが、オンライン会議の際に生活感のあるものが背景に映りこんでしまうこと。洗濯物も干せる家事室があると、映したくないものをしまっておくことができてとても便利です。ワークスペースと生活スペースのどちらにも配慮しながら、住まいづくりを楽しみたいですね。

住まいにワークスペースを設ける際のポイント

一人暮らしと夫婦での暮らしにおける在宅ワークでの住まいについて見てきましたが、どちらの場合も、居住空間にワークスペースを設ける際のポイントを抑えておくことが大切です。

中でも最も重要なのが、場所選びです。仕事に集中するために、家族の動線と交わらない場所を選ぶようにしましょう。特に、家事動線と重なる場所は避けたいところです。居心地の良さを求めるなら、自然光が差し込む窓辺などの場所がオススメですが、パブリックスペースであることが多いため、家族がいる場合は十分に話し合う必要があります。

LDKの一角にスペースを設けるケースも多いかもしれません。その際は、他の家族がくつろぐ場や生活用品が視界に入りにくい位置にワークデスクを設け、仕事場として作りこみすぎないよう心がけましょう。腰高窓を活かし窓辺にデスクを配置する、キッチンの周りに奥行きが深いカウンターを設置するなど、工夫次第でスペースを確保することができます。間仕切り壁を設けたい場合は、高さを抑え生活スペースとゆるく繋ぐ方法もあります。

書類や資料、サンプルなどを並べて仕事をする人は、大型のダイニングテーブルを活用すると、ワークスペースを兼ねることができ便利です。キッチンカウンター、ダイニングテーブル、ワークデスクまでが一体化された大型のアイランドキッチンを設けたり、階段室を挟むようにリビングとダイニングを設置したりすると、ゆるやかにスペースを仕切ることも叶います。

思い切ってリノベーションをして、本格的に仕事部屋を作ってしまう方法もあります。その際は、採光や遮音の対策をしっかり行いましょう。ガラスで間仕切りをして家族の様子は見られるようにしながらも、集中したい時にはカーテンでしっかり仕切れるようにするなど、可変性を持たせた作りにすると、シーンに合わせて柔軟に対応できます。

在宅ワーク期間こそ、住まいの見直しを

今後も在宅ワークが断続的に続くという人は多いのではないでしょうか。そんな今だからこそ、住まいを見直して、快適に過ごすことができるよう環境を整えていきたいですね。一度自分の理想とする住まいや暮らしを整理したり、家族で話したりしてみてはいかがでしょうか。

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