【2022年版】暮らしのまんなか
リビング・ダイニング・キッチンの間取り事例5選
家にいる時間の大半をリビングやダイニング、キッチン(LDK)で過ごしている方は多いのではないでしょうか。最近では個室をコンパクトにしてLDKを充実させる事例も増えてきましたが、大切なのは「どのように過ごしたいか」ということ。今回は、目的に合わせたこだわりLDKの間取り事例をご紹介します。
CASE1:大きなダイニング・キッチンに集まる
約86㎡の住まいで、ダイニング・キッチンが大半を占めたLDK。
ご夫婦ともに料理好きなことから、キッチンはふたりでも料理がしやすいⅡ型キッチンを採用。コンロ・作業台・ダイニングテーブルをフラットにつなげることで、ボリュームある空間もすっきりとしたイメージに仕上げました。ダイニングテーブルを挟んで動線が2本あるため、すれ違う時のストレスも少なく、子どもものびのびと過ごせるように。
それぞれの家事や仕事がひと段落したら、窓際に設けたベンチで一休み。あたたかな自然光に包まれたスペースは、縁側のように家族の静かな時間を紡いでくれます。気分に合わせて過ごす場所を変えられることで、家族との距離感にグラデーションも生まれます。
お宅拝見「料理上手なクリエイター夫妻とフラットな空間」より
CASE2:やっぱりリビングは広く、明るく
専用庭の豊かなグリーンが印象的なこちらの住まいは、個室をできるだけコンパクトに、リビングの広さを最優先したLDKです。「一番使う空間を一番広くしたい」という希望が反映されています。
コの字型で作業効率のよいキッチンは、ご主人もお気に入りのスペース。床をタイルにすることでリビングとのさりげないゾーニングを。日当たりのよい窓側へレイアウトし、ダイニングカウンターと一体化させたこともポイントです。LDK全体を見渡すことができ、家族のつながりを感じられるようになりました。さわやかな木漏れ日が注ぎ込む、明るく開放的な暮らしを叶えています。
お宅拝見「緑と光と多彩な居場所」より
CASE3:ライブキッチンでゲストをもてなす
大きなオープンキッチンが主役のLDK。サイドに大きなダイニングテーブルを連続させることで、休日に料理教室や食事会を開催する夫婦にとってはたくさんのゲストをもてなせる「人を迎える場所」へ。約82㎡ある住まいの2/3をLDKに充てたそうです。
リビングのソファに座ると、目線は自ずとテラスの方へ。ご夫婦で育てたハーブがたっぷりと光を受けて、フレッシュな印象を与えます。にぎやかなキッチンで食事を終えたゲストに、お酒やコーヒーを飲みながらくつろいでもらうこともできそうです。
お宅拝見「料理家夫妻とこだわりキッチン」より
CASE4:余白にアートを飾るリビング・ダイニング
ぬくもりあるヘリンボーンの床が特徴的なこちらの住まいでは、キッチンを独立させたLDKに。リビング・ダイニングにできた壁の余白には、お気に入りのインポートのポスターやドローイングが美しく際立ちます。
L字型のキッチンカウンターが独立していることで、リビング・ダイニングに生活感がでない点もメリット。キッチンからの匂いや音が漏れにくく、アクティブなスペースと静かに過ごすスペースをあえてゾーニングするのに最適です。いつかはキッチンの壁にタイルを貼る計画もあるとのことで、暮らしや好みの変化に合わせた住まいづくりを楽しんでいるようです。
お宅拝見「北欧家具とアートのある暮らし」より
CASE5:リビング・ダイニング・キッチンそれぞれが主役
約120㎡のこちらの住まいは、シンプルモダンなテイストのゆとりあるLDKが作りこまれています。大きな窓に面して、L字型のキッチンをレイアウト。海外に住まわれていた経験があるご家族は、カジュアルな食事につかう場所を希望しメインダイニングとは別にキッチンカウンターを設置。
広いキッチンの中央には作業台を配置し、カウンターよりも5cm低めに設定。お子さまたちが料理をしやすく、またリビング・ダイニングから窓の視線を遮らないように計画しました。
リビングの床はライトグレーのカーペット、壁と天井は白く塗装。お気に入りの家具やアートがなじむようにできるだけシンプルな仕上がりに。全室カーペットを採用したことで、ファブリックのあたたかな雰囲気がただよいます。
リビング・ダイニング・キッチン。どこで過ごしていても緑の景色が視界に入り、心からリラックスさせてくれます。
お宅拝見「築好きの100㎡超えのシンプルモダンな家」より
暮らしに合わせた組み合わせ方を
さまざまなリビング・ダイニング・キッチン(LDK)をご紹介しました。雑誌やWebでたくさんのLDKを見ていると、どれが自分の理想なのかわからなくなってしまうこともあるかと思います。そこで例えば「リノヘーションでLDKを広くしたい」という方は、「どうして広くしたいのか?」ともう一歩踏み込んだ視点で考えてみると、ヒントが見つかりそうです。
「家族みんなで集まる場所にしたい」
「ホームパーティーをしたい」
「アートをたくさん飾りたい」
など、さまざまな叶えたいことがあるはず。
家族との会話のなかで理想の暮らしを見つめていき、具体的なプランへ落としていく過程は、まさにリノベーションの醍醐味です。まだ具体的なイメージがない方も、これから物件を探す方も、暮らしに合ったリビング・ダイニング・キッチンのあり方をリビタと考えてみませんか?