洋服を着替えるようにテーマで塗り分ける、カラフルな壁
- 所在地:
- 東京都世田谷区
- 居住者構成:
- 2人
- 専有面積:
- 66㎡
- 間取り:
- 1LDK
- 既存建物竣工年:
- 1992年
- リノベーション竣工年:
- 2010年
―こちらに住む前は、どのような住居にお住まいでしたか?
Kさん:世田谷区内にある実家です。祖父の代からの家で、生まれたのもそこ。トータルで30年くらいずっと住んでいたので、この辺りがホームグラウンドです。弟妹も友人も近くに住んでいて、子供の保育園のこともあるので、家を買うならやはりこのエリアがいいなと思っていました。公園や緑も多いので、子育てにも良い環境なんです。
―家を購入しようと思ったきっかけは何ですか?
Kさん:あまり意識はしていなくて、たまにブームが来てモデルルームを見に行ったりしていたことはあったのですが、なかなか本格的に購入しようとは思えなくて。この物件を知ったのもまったくの偶然で、駅でポスターを見かけたんです。子どもが壁にペンキを塗っている写真に、「つくる家に住もう」というコピーが入っているポスターだったのですが、なんとなくいいポスターだなと気になってしまって。それと価格帯がこのエリアにしては、割安感があったんです。同じ時期に売り出されていた新築マンションと比べれば、7?8割りくらいでしょうか。前に新築マンションを検討して内見したとき、「こんなに高いと無理だな」と諦めたことがあったので、「この価格なら」と思って、冷やかし半分で見に行ったんです。そうしたらモデルルームがすごくセンスが良くて、壁にパープルやグリーンなどのカラフルな色が塗られていて楽しいデザインだなと。キッチンなども、「CUCINA」のシンプルなデザインのものが採用されていて、ほかのモデルルームとはひと味違うなと思いました。
―この住まいを選んだ決め手は?
Kさん:中古マンションのリノベーションには興味があったのですが、中古物件を購入する際に、ローン申請などのハードルが高いような気がして、敬遠していたところがあります。知識や経験があれば別ですが、何も知らない個人が中古マンションを購入して、リノベーションをするのは結構大変だと思うんですよ。銀行、不動産会社、建築家、工務店の方など、いろいろな人とやり取りして、全部自分で決めていかないといけないですよね。そこまでやろうというモチベーションはなかったんです。でもここは「一棟まるごとリノベーション」物件だったので、新築マンションと同じように、リビタの営業担当の方がその場でローンシミュレーションをしてくれて、契約や設計、工事についても一括してサポートしてくれるということだったので、その点も安心だなと思いました。デザインも気に入ったし、ここなら頑張って購入しようという気になって、即決で申し込みました。そうと決まったら、急に頭の中で「こう暮らしたい」というイメージが浮かんできて、やる気が出てきました(笑)。
―中古を買うことに対する不安はありませんでしたか?
Kさん:ヴィンテージの家具なども好きで、古いものに対する抵抗も全然なかったし、実際の部屋をスケルトンで見ることができて、コンクリートのしっかりした躯体、日当たりと風通しの良さも確認できたので、不安はなかったですね。以前中古マンションを内見したことがあったのですが、その時は、部屋が細かく区切られていたり、壁紙が汚れていたり、建具が安っぽかったりして、イメージが沸かなかったんです。今思えば仕上げは全部取り払えば良かったんですが、そこまで考えが及びませんでした。スケルトンで見せてもらったから、イメージがしやすかったというのもあるかもしれません。
―プランのコンセプト、こだわりのポイントを教えてください。
◎標準プランをベースにアレンジ
Kさん:細かく部屋を区切らず、リビングダイニングを広く取って、風通しと明るさを活かしたプランにしたいと思っていました。カスタムコースで提案されていた標準プランは、18畳ほどのリビングダイニングと個室というシンプルな間取りでしたが、ほぼそのままで理想的だったので、それをベースに納戸やクローゼットの位置をアレンジしてもらうことに。子どもが大きくなったら個室が必要かなとも思いましたが、あえてリビングダイニングは広いままとしました。私自身も受験生のときは自分の部屋ではなく、リビングやキッチンで勉強していて、そのほうが集中できたので、部屋にこもる必要もないかなと思って。その分、ダイニングテーブルは大きなものを置いて、親子で仕事も勉強も一緒にできる場所にしたいなと考えて、古材を使ってアンティーク風のイメージで、2mの長さのものをオーダーしてつくりました。
◎イメージをスクラップブックで整理
Kさん:仕上げの素材には絶対妥協したくなかったので、壁はすべて塗装にして、床には無垢の木を選ぶことにこだわりました。壁や床は面積が広いし、毎日目に入るものだから、気に入ったものを使いたかったんですね。結局予算はオーバーしてしまったのですが、そこは頑張ろうかなと。イメージを整理するために、雑誌などから好きなインテリアの写真をクリッピングして、リビングと寝室に分けて、スクラップブックをつくりました。モデルルームのように、壁をいろいろな色で塗り分けたかったので、自分だったら何色にしたいかというのを必至で考えましたね。
◎リビング、寝室、トイレ、玄関の壁の色
Kさん:壁に色をつけるので、まずは床を落ち着いた濃いブラウンに決めました。リビングは朝気持ち良くなれる色、元気になれる色、とにかく明るい色にしたくて、イエローグリーンを選んで、窓側の壁一面に塗ることに。そこにアンティーク風の木の大きなテーブルを置いて、白の食器がポイントになるようなイメージ。寝室は夜のイメージで、落ち着いた色にしたくて、ベッドを囲むように二面にターコイズブルーを。ベッドカバーや寝具なども、お店に壁の色のサンプルを持っていって、この色に合うものを選びました。壁に飾ってあるのは高野桂太さんというアーティストの絵なのですが、この絵も「この壁に飾りたい!」と一目惚れして選んだものです。
Kさん:あとトイレは少し大胆な色にして、ポスターなどをたくさん張ってロックっぽくしてもいいかなと、赤、ピンク、パープルが候補に。最終的に息子の意見を聞いてパープルにしました。玄関を入ってすぐの壁は濃紺です。モデルルームの玄関が濃い茶色の壁で、とても良いイメージだったので、それを参考にモノトーンっぽい濃い色をイメージしました。よくよく考えると洋服やストールなどの小物も、イエローグリーン、ターコイズブルー、パープルなど、選んだ壁の色と似たような色のものばかりを持っていて、やはり好きな色を選んでいることに気づきましたね。
◎自分で塗り足したポーターズペイント
Kさん:壁の塗料は、白い部分とリビングのイエローグリーン以外はポーターズペイントを使っています。寝室は「ISIS」、トイレは「SOFIA」という色。色見本で見てもイメージが沸かないので、かなりの数のサンプルを送ってもらって、実際に目で確認し、かなりこだわって選びました。寝室は当初一面だけに「ISIS」が塗られていたのですが、完成後の部屋のバランスを見て、とても素敵な色だったし、もう少し色のある面積が多いほうがいいなと思って、入居前に塗料を取り寄せて、もう一面分を自分で塗り足しました。リビングの梁の部分も同様で、後から黄緑色を追加したくなって、ポーターズペイントの「PRICKLY PEAR」という色を自分で塗り足しています。
―引っ越してきてから、変わったことはありますか?
Kさん:住人同士のコミュニティができつつあります。「一棟まるごとリノベーション」物件ということで、みんなが同じ時期に入居したので、何かと声がかけやすかったですね。建物内にみんなが集まれる共有スペースがあり、そこで定期的に行われるイベントも、住人同士が仲良くなれる機会になっています。同じような年齢で子育て中の人も多いので、自然につながっていくような雰囲気もあります。
―これからやってみたいことは?
Kさん:来年の春くらいに、リビングのイエローグリーンの壁を他の色に塗り替えかたいなと計画しています。今度はちょっと淡い色にするつもり。洋服を着替えるみたいで楽しいかなと。それほど予算をかけずに、気分はすごく変えられるので、これからも壁の色は変えていきたい。色見本を見ていると夢が広がりますね。少し先になりますが、将来的に子供が独立したら、構造壁以外は取り払って、ワンルームにしたら素敵だろうなとも考えています。
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