住まいのハイライトになるこだわり本棚 8つの事例|住まいのヒント

Housing Tips
暮らし再発見マガジン のくらし by ReBITA
住まいのヒント

住まいのハイライトになる
こだわり本棚 8つの事例

目 次
  1. 1アトリエのような三角本棚
  2. 2玄関前の見せ本棚
  3. 3ヴィンテージな本棚
  4. 4家族みんなの本棚
  5. 5小さな図書館みたいに
  6. 6ゾーニングする本棚
  7. 7手づくりの本棚
  8. 8「住む」と「働く」を切り替える本棚
  9. 9本棚のある暮らし

眺めるだけでとてもハッピーな気分になる。はじめて手にしたときの、わくわくした気持ちがよみがえってくる。そうした大切な本はクローゼットに「しまう」のではなく「飾る」ように収納したいものです。今回ご紹介するのは、インテリアや本の数に合わせて設けたさまざまな本棚。書斎やリビング、フリースペース…住まう方のライフスタイルが違えば、場所もカタチも多種多様。アイコニックな本棚に並ぶ色とりどりの本は、住まいにオリジナリティをもたらします。

アトリエのような三角本棚

築45年の木造戸建てをリノベーションしたNさんのご自宅。LDKには壁一面に、三角屋根に沿って本棚を設けました。

壁にダークブラウンで塗装した合板を張ったリビングダイニングは、昔のアトリエのような雰囲気です。正面には、上部に間接照明を入れて三角シルエットを強調した大きな本棚。本、写真、レコード、小物…お気に入りのアイテムを飾るだけで、LDKのハイライトになります。飾るときは全体のバランスを考えて、何も置かないスペースをつくることも大切。圧迫感を感じないよう、余白をつくりながらディスプレイしましょう。

本棚の一角は、ワークスペースと愛犬たちのリラックススペース。穴にもぐりこむような感覚が、どこかほっとさせてくれますね。

お宅拝見「三角本棚と吹き抜け空間」より

▶︎ https://nokurashi.com/ownersvoice/2947

玄関前の見せ本棚

築40年の中古マンションをリノベーションした、アートディレクター・イラストレーターのオタニじゅんさん。日当たりのよい玄関前に、セミオープンのワークスペースを設けました。

玄関とワークスペースの間はガラスで仕切り、たくさんの自然光が玄関へ届くように。玄関からはワークスペースの様子がよく見えます。ここでアイポイントとなっているのは、やはり天井まで届く本棚。壁面の幅と天井高、そしてお持ちの本に合わせたぴったりサイズで計画したため、すっきりとした印象です。

そんなシンプルな本棚を、大切にしているアートブックや絵、小物、レコードたちが彩ります。ご自身が見ても、ゲストが見ても、ちょっとたのしいスペースに。はじめて訪れた友人とも「あのイラストいいね」「あの本、ちょっと見せて」なんて会話がはずみそうです。

お宅拝見「明るいアトリエと開放的な居室空間」より

▶︎ https://nokurashi.com/ownersvoice/2434

ヴィンテージな本棚

リビタの一棟まるごとリノベーションマンションを購入したTさん。追加リノベーションでは、書斎に本棚を設けました。

ご愛用のレトロなカフェテーブルとソファに合わせ、本棚もヴィンテージテイストに。エイジング塗装した集成材を使って造作しています。カフェテーブルを本棚に組み込めるように計画し、大きなユニット家具のように見せていることもポイント。本棚の背面には、黒板カラーのクロスを貼りました。

シックなインテリアは、書斎というよりも読書カフェ。自宅なのに、自宅じゃないような…独立した不思議な空気感が心地よさそうです。仕事や趣味に浸ることができる、とっておきのサードプレイスとなっています。

お宅拝見「カフェ的サードプレイスと一棟コミュニティ」より

▶︎ https://nokurashi.com/ownersvoice/6070

家族みんなの本棚

築34年のテラスハウスをリノベーションしたAさん。「図書室のある家」をコンセプトに、図書室を設けました。

壁面いっぱいに造作した本棚には、家族の本がにぎやかに並んでいます。クローゼットに眠っていた本たちは、すべてまとめてこちらに収納。図書スペースはあえて壁で仕切らず、本棚でゆるやかにゾーニングしたことで、みんなが本を手にしやすくなりました。

スペースの一角は、AさんのデスクコーナーとDJブースとしています。リモートワークの休憩中に、レコードを回して気分転換することもあるとか。仕事も趣味も、ぜんぶこちらのスペースでたのしんでいるそうです。

お宅拝見「メゾネットと家族の図書室」より

▶︎ https://nokurashi.com/ownersvoice/2413

小さな図書館みたいに

HOWS Renovationでリビタのリノベーション済み戸建てを購入したNさん。1階のフリースペースには、大きな本棚を2つ造作しました。

本棚を設計したのは、なんとNさんご自身。たくさんの本がしまえるけれど、圧迫感が出ないように。全体のボリュームをイメージしながらサイズを決定したそうです。お持ちの本の量よりもゆとりを持って計画したため、すべての棚が本で埋まることなく、ところどころにほどよい余白が生まれています。気になる本を手にして、椅子に座って静かにページをめぐる。まるで小さな図書館のようです。

眺めのよい窓際はワークスペースに。将来はオフィスとして使うことも想定しているそうです。

お宅拝見「内外をつなぐ土間と戸建て暮らし」より

▶︎ https://nokurashi.com/ownersvoice/5023

ゾーニングする本棚

築35年の中古マンションをフルリノベーションしたご夫婦は、玄関土間の一角にワークスペースを設けました。LDKとの間をゆるやかにゾーニングするのは、腰の高さの小さな本棚です。

既製品のボックスを並べ、外側に合板を貼るだけのささやかなDIY。合板のカラーと素材は窓際のカウンター収納とイメージを統一し、LDKのインテリアに溶け込ませています。仕事に集中できるように、デスクまわりは本棚で目隠ししました。

ワークスペース側からは本棚、LDK側からはディスプレイスペースとして。両サイドから違った用途で使えることも、大きなポイントです。

お宅拝見「「働く」と「住む」と斜めの壁」より

▶︎ https://nokurashi.com/ownersvoice/629

手づくりの本棚

こちらのお住まいも、DIYで本棚を設けています。フルリノベーションした団地で暮らすFさんは、リビングの本棚をDIYでつくりました。木の質感ゆたかなインテリアに合わせ、クリア塗装したラワン合板を使用。現場で作業をしていた大工さんにアドバイスをもらいながら、イメージしていた本棚に仕上げたそうです。

大切にしている写真集や画集もぴったりサイズ。カラフルな背表紙が、リビングルームをたのしくにぎやかに彩ります。

お宅拝見「木のぬくもりと職住一体」より

▶︎ https://nokurashi.com/ownersvoice/495

「住む」と「働く」を切り替える本棚

本棚のデザインによっては、テレワークがしやすくなることもあります。こちらはリビタが販売中のリノベーション済みマンション〈中銀本郷マンシオン〉です。

「住むと働くを切り替える」をコンセプトに、住まいの中心に本棚を造作しました。約38cmの正方形ユニットを雁行型に配し、書斎を囲むようにレイアウト。臙脂色の本棚は、リビングダイニングと書斎をおだやかに仕切ります。本やグリーンをランダムに並べることで抜け感が生まれ、書斎に自然光が届くように。38.47㎡というコンパクトな空間に、伸びやかさをもたらす工夫のひとつです。

LDKと書斎を行き来するときは、あえて廊下を通る間取りにしました。このちょっとした距離が「住む」と「働く」の気持ちの入れ替えを促してくれます。

中銀本郷マンシオン/東大赤門前

▶︎ https://kurashireno01.rebita.co.jp/nakaginhongou_top

本棚のある暮らし

空間の中でも大きなボリュームを占める本棚。インテリアのイメージを左右する大切なアイポイントになります。だからこそ、せっかくなら空間のハイライトとなるような本棚をつくりましょう。

ポイントは、お持ちの本の量に「ぴったりサイズ」にしないこと。ぎゅうぎゅうよりも、多少余白があったほうが圧迫感が出ないし、これから本が増えていくかもしれません。リノベーションなら幅も高さもジャストサイズ、インテリアにもフィットする美しい本棚をつくることができます。

これまでたくさん励ましてくれた小説、大切な人にもらった詩集、旅先で買ったきれいな画集..。さまざまな思い出をよみがえらせてくれる本たちを、いつも眺めていたいと思いませんか? そうした暮らしはきっと、ゆたかな心を紡いでくれるはずです。

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