【2024年版】部分リノベで賢く自分らしく予算配分しながらこだわりを実現した事例5選|住まいのヒント

Housing Tips
暮らし再発見マガジン のくらし by ReBITA
住まいのヒント

【2024年版】部分リノベで賢く自分らしく
予算配分しながらこだわりを実現した事例5選

目 次
  1. 1CASE1:ハンギングできる梁と専用棚で植物に囲まれる暮らし
  2. 2CASE2:多目的なこもりベンチで充実したLDK
  3. 3CASE3:インテリアが映える大空間リビング
  4. 4CASE4:DIYも取り入れて理想のインダストリアル空間へ
  5. 5CASE5:昼はカフェ・夜はバーになるキッチンが主役
  6. 6部分リノベーションで理想の住まいを実現

「リノベーションでこだわりの住まいをつくるならスケルトンから」という先入観はありませんか? 物件価格も建築費も高騰している今、フルリノベーションは予算的に厳しいと自分らしい住まいづくりを諦めてしまう人も。そこで、部分リノベーションでもこだわりを突き詰め、理想の暮らしをかなえた事例を紹介します。

CASE1:ハンギングできる梁と専用棚で植物に囲まれる暮らし

自然や植物が好きなKさん夫妻は、花や植物に囲まれた暮らしを実現するため、RCマンションに木造家屋のような梁を設けて、ドライフラワーや植物などが吊るせるお部屋へとリノベーションされました。木目が特徴的なラーチ合板を使用したことで、木のあたたかみが感じられます。一方、玄関や廊下の収納は既存を活かして、フローリングは既存の床の上から重ね張りに。既存のまま活用できる箇所は残すことで予算をコントロールしています。

LDKの壁の一角には、奥さまの趣味であるいけばなの作品を飾るための専用棚を作り、スポットライトを設置しました。お稽古でいけた花をしつらえ、そのあとドライフラワーにしたものや、観葉植物の葉を切ったものを吊るすなど、花や植物が日々を彩っていますね。

お宅拝見『いけばなの棚と小屋のような梁』より

CASE2:多目的なこもりベンチで充実したLDK

子どもの頃から、自分の思うように設計した家を建てることが夢だったという奥さま。購入した築浅マンションはそのままでも住めるほどきれいな状態だったため、個室は既存のまま、LDKに集中してつくり込むことでリノベーションならではのオリジナルな工夫を盛り込んでいます。ポイントは木に囲まれた小上がり「こもりベンチ」を造作したこと。ベンチとして腰かけるだけでなく、子どもがお絵描きをしたり、ステージのように登ったりと家族が自然と集まり、多目的に使える居場所にしました。扉の奥と小上がりの下は収納スペースとしても重宝します。

子どもたちと一緒に料理ができる広さのオープンキッチンも見どころです。モルタルの天板や大判の磁器質タイル、グレーの塗装で海外のキッチンのような空間に。食器やキッチンツール、家電などを隠してしまえるパントリーや収納も備えました。

お宅拝見『こもりベンチと未完成の楽しみ』より

CASE3:インテリアが映える大空間リビング

留学先のヨーロッパで見た、古い建物を直して住み継ぐリノベーションという方法が自分たちの志向に合っていると感じたAさん夫妻。リビングと隣の和室、ダイニングをひとつの空間とすることで、L字型の大きなリビングダイニングをデザインしました。天井と壁は躯体をむきだしにして塗装し、床は床暖房を入れて栗の無垢フローリングで仕上げ、快適で素材感を楽しめるように。美術館のようにシンプルな空間とすることで、インテリアが映える空間をつくり上げました。

リビングを全面的にリノベーションした一方、廊下は雰囲気の良い板張りの天井やつくりつけの収納、向かいに2つの個室がある間取りも気に入っていたためそのままに。まだ新しいキッチンなどの設備も既存を活かしています。上質な素材感やデザイン、使いやすい間取りを積極的に活かすことで、コストを抑えながら自分好みの家づくりを実現されました。

お宅拝見『リビングは徹底的に。それ以外は柔軟に』より

CASE4:DIYも取り入れて理想のインダストリアル空間へ

インテリアが好きで、インターネットや雑誌を見ているうちに夢がふくらみ、一から全部自分で好きなように家をつくってみたくなったとおっしゃるLさん夫妻。お子さまを授かったことを機に、リノベーションに乗り出しました。LDKの天井はコンクリートの躯体やガス管を露出させ、床はエイジング加工によるワイルドな風合いが特徴のバーンオークのフローリング張りへ。キッチンはステンレス製で、インダストリアルテイストの空間をデザインしました。LDKの一角に設けた子ども部屋は、床・壁・天井ともに白でシンプルに仕上げつつ、黒の木枠の窓をアクセントにしています。

LDKに予算を集中させてリノベーションした一方で、寝室とウォークインクローゼットは床を解体後、イラストやアートワークの得意な夫妻がDIYを施すことで予算を調整。壁紙をはがして露出させた躯体のコンクリートにはタイポグラフィをプラス。収納扉には家族の似顔絵を描きました。DIYで家全体に手を加えることで世界観を統一し、唯一無二の空間をつくり出しています。

お宅拝見『優しさと無骨さ』より

CASE5:昼はカフェ・夜はバーになるキッチンが主役

ご主人はもともと料理人になるのが夢だったというOさん夫妻。住まいの主役となるキッチンを中央に配置し、ダイニングまで一直線につながるダイナミックなオープンキッチンをつくりました。床を小上がりにすることで、フラットなカウンターを実現しながらキッチンを一段下がった場所にすることで、飲食店の厨房のような雰囲気を演出しました。築浅の物件を購入し、キッチンを軸にLDK以外の空間は最小限の予算に抑えることでメリハリをつけたリノベーションを施しています。

「ランチタイムとバータイム」というコンセプトのもと、昼は家族との時間を過ごす明るい空間ですが、夜になると夫婦で晩酌を楽しめる落ち着いた空間へと早変わり。調光できるスチールのペンダントライトを造作し、小上がりの段差やキッチンカウンターの下部には間接照明を入れることで、夜の印象を大きく変化させています。

お宅拝見『ランチタイムとバータイムのある住まい』より

部分リノベーションで理想の住まいを実現

今回ご紹介した部分リノベーションの事例はいずれも、こだわりたいところはしっかりとつくり込みながら、新しい設備やきれいな空間を活かしてかかる費用を抑えることで、限られた予算でも理想の住まいを実現していました。既存の風合いやデザインなど持ち味を活かすことで、それが住まいの個性にもなっています。予算や労力、時間を一部に集中させる部分リノベーションは、「忙しいけれどこだわりの住まいをつくってみたい」という方にもおすすめ。こだわりの住まいづくりを考えている方は、選択肢のひとつとして、部分リノベーションという方法を検討してみてはいかがでしょうか。

related SERVICE
関連のサービス
EVENT & NEWS
イベント&ニュース

ReBITA SERVICE
リビタのサービス

▲ 【2024年版】部分リノベで賢く自分らしく予算配分しながらこだわりを実現した事例5選|住まいのヒント