ランチタイムとバータイムのある住まい|お宅拝見

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ランチタイムとバータイムのある住まい

目 次
  1. 1築浅物件の部分リノベーションで、住まいの主役となるキッチンを手に入れる
  2. 2ダイニングまで一直線につなげたオープンキッチンで料理を楽しむ
  3. 3昼は家族でカフェ、夜は夫婦でバー。照明と素材感が居心地を変える

Oさんご夫婦は、11歳、3歳の息子さんとの4人家族。東京への転勤をきっかけに新居を求めて、リビタの「リノサポ」で築9年という築浅のマンションをリノベーションしました。フルリノベーションを希望していたものの、既存を生かすことができる築浅リノベのメリットを活かして、ご家族にとって重要な場所となるキッチンをメインとした住まいづくりをすることに。料理人になるのが夢だったというご主人のこだわりを叶えた、キッチンが主役となる住まいを実現しました。

築浅物件の部分リノベーションで、
住まいの主役となるキッチンを手に入れる

――このマンションは築9年で、リノベーションをする物件としてはかなり築浅です。この物件を選んだ経緯を教えてください。

ご主人 最初は築20年〜30年くらいの物件で、フルリノベーションをしたいと考えていたのですが、エリアを実家の近くに絞って探していたこともあり、なかなかしっくりくる物件に巡り会えずにいました。私たちはここに引っ越してくる前は、家族で京都に住んでいて、東京への転勤が決まり、住まいを購入することにしたのです。リモートで物件探しや打ち合わせをしていたこともあり、見学の回数なども制限があって、いいなと思う物件が出てきてもすぐ他の方へ決まってしまったりして、物件探しは大変でした。
そんななか、この物件は予算オーバーだったこともあり、最初は候補に考えていませんでした。でも、築浅のマンションなら活かせるところは活かして部分リノベーションにすることで、やりたいことも叶って予算も調整できるご提案を、リビタのコンサルタントの飯田さんからいただいたんです。そのおかげで、ここで生活を営むイメージも具体的にわいてきたため、その方向でいこうとシフトチェンジすることができました。

奥さま 築浅とはいえ、この物件を見学したときは、かなり荒れた状態だったので、そのイメージに引っ張られてしまい、決断するには勇気が必要でした。リノベーションできれいになるとわかっていても、いざ購入となると難しいものです。飯田さんから、最近リビタが手掛けた物件の事例の写真を見せてもらい、予算感も含めて「こういうことができます」という具体的なアドバイスをいただけたことで、購入を決めることができました。

――リノベーションで叶えたい暮らしは、どのようなものでしたか?

ご主人 私は料理人になりたいと思っていた時期もあるくらい料理が好きで、休日は食材を買い込んで昼から料理をつくるのが趣味です。キッチンが住まいの中心にあって、心地よく料理ができる環境をつくることは譲れませんでした。だからこそ、キッチンを中心にLDKにはしっかり予算をかけて、他の個室や水まわりは最小限の予算で必要な部分だけ手を加えるといった、メリハリのあるリノベーションをしたいと考えていました。

ダイニングまで一直線につなげた
オープンキッチンで料理を楽しむ

――キッチンは窓を背面にして、LDKの真ん中に横方向でオープンに配置されています。まさにキッチンが主役の思い切ったゾーニングですね。

ご主人 最初は長手方向にⅡ型のキッチンを配置して、壁側にカウンターをつくったり、L字にしたり、シンクとコンロを分けたりといろいろなプランを提案してもらいました。小さな子どももいるし、バルコニー側の半分はリビングとしてくつろぐスペースがあったほうがいいという配慮のもとプランが練られていました。どれも悪くはないのですが、リノベーションの事例でよく見るプランでもあるなと感じていて、なんとなく決め手に欠けたまま打ち合わせを進めていたのです。そんななか設計を担当してくれたフーニオデザインさんから、「ちなみに、プロセスのなかでこんな案も考えていました」と出してきてくれたのが現状のプランでした。それを見た瞬間に「これだな!」と。窓を背にして料理をしたり、玄関から入ってきてときにキッチンがどーんと目に入るという空間が自分にとってはクリアにイメージできました。ここまで思い切ってやれば予算をかけてリノベーションする価値があると納得感もありましたね。

奥さま フーニオデザインさんからは、「本当にいいんですか?」と心配されて…キッチンを横向きに配置して大きなスペースを占めることで失うものも少なくはないので、そこを気にかけてくれていました。現状個室が2つで息子が2人なので、将来的に個室がもう一つ必要になる可能性もあるだろうと、リビングを広くしておいて、その一角に子ども部屋をつくることも踏まえて提案してくれていましたから。
現状では余白があって、そこを子どもたちの遊び場のように使っていますが、ここが個室になった場合、リビングのようなスペースがなくなってしまいますよね。でも、私もこのプランを見た瞬間に、夫にヒットしているなというのが分かったし、私も好きだなと感じて、もうこれで行こうという気持ちになりました。休日は昼から夫が料理をして、夜までずっとキッチンにいることが多く、私は夫がつくってくれた料理で晩酌をするのが楽しみ。ソファでくつろぐというよりは、子どもたちも私もカウンターやダイニングテーブルで食べたり飲んだりする時間が好きだから、一般的なリビングは私たち家族には必要ないと感じました。

――キッチンカウンターと連続するダイニングテーブルですが、床が小上がりになっていて、床材もフロアタイルで、キッチンやリビングとは居心地が異なる場所になっていますね。

ご主人 飲食店の厨房のような雰囲気にしたくて、キッチンは少し下がった位置にしてもらいたいけれど、カウンターに段差を作りたくなかったので、床レベルの差でそのあたりのこだわりを上手く収めてもらいました。そのおかげで段差を利用して間接照明を仕込むことができたし、小上がりはベンチのように腰掛けることができる場所になりました。

昼は家族でカフェ、夜は夫婦でバー。
照明と素材感が居心地を変える

――キッチンの壁は大判のグレーの磁気質タイル、黒いスチールのペンダントライト、並んだお酒のボトルなど、バーのカウンターのような雰囲気ですね。

ご主人 昼間は子どもたちと一緒に家族の時間を楽しみ、夜は妻と二人で晩酌をします。同じ場所でも時間帯によって使い方を切り替えられるといいなと、「ランチタイムとバータイム」というコンセプトを伝えました。スチールのペンダントライトは、そんな思いに応えて造作してくれたオリジナルのもので、調光もできます。タイルの壁とカウンター下の間接照明も、バータイムをイメージしています。昼間は日当たりもよく明るいイメージで、カフェのようなリラックスした居心地ですが、暗くなると間接照明とペンダントライトの調光でガラッと印象が変わるのです。仕上げ材のセレクトと照明の効果で、本当にイメージしていた通りの使い方ができています。とくにオリナルのペンダントライトは気に入っていて、この家の象徴的な存在になっていると感じますね。

奥さま 子どもが小さく外食に気軽に行けないから、家に居ながらにしてバーで飲んでいるかのような気分が味わえるのはとても嬉しいです。照明一体型のプロジェクターで、壁に映画を映して晩酌しながら鑑賞する時間も非日常感があって好きですね。

――将来的にリビングに個室をつくったときには、部屋の使い方をどのように考えていますか?

ご主人 リビングの個室はコンパクトなので私たちの寝室にして、玄関側の個室を息子たちにそれぞれ使ってもらおうと考えています。一つはすでに長男の個室になっているので、次男も同じように自分の部屋を欲しがるのではと想像しています。

奥さま リビングを個室にしたら、カウンターの背面に新しく壁ができるので、そこにお酒のボトルを飾ったり、壁に小窓をつけたりするのもいいかなとか、晩酌しながら二人で話しています。こぢんまりとした隠れ家バーのような雰囲気になるのではと想像して、実は今から楽しみにしているのです。

ご主人 気が早いようですが、長男が11歳で自分の部屋で独自の世界観をつくっているので、それほど先の話でもないかもしれません。家族の成長に合わせて手を加えながら、その時々の暮らしを楽しめる住まいがつくれたことに大満足しています。これから長く暮らしていける物件を選んでよかったなと感じていて、いつも二人でお酒を飲みながら「いい家だね」「暮らしやすいね」と話しています。

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