まちや地域と暮らすこと|まちとのつながり

Connection to Town
暮らし再発見マガジン のくらし by ReBITA
まちとのつながり

まちや地域と暮らすこと

目 次
  1. 1住まいは、まちへと広がっている
  2. 2まちと関わると、暮らしは面白くなる
  3. 3ローカルプレイスが、まちとの接点をつくる
  4. 4サードプレイスがまちを活性化していく
  5. 5働く場所を、まちへひらく
  6. 6まちは、住まいの延長にある

一歩先の当たり前を「くらしのスタンダード―RSS(ReBITA Sustainability Standard)」として、価値づくりの基準にしてきたリビタ。そのRSSの視点は、日々の暮らしの中に、新たな価値を見いだすヒントをもたらしてくれるかもしれません。今回は、「まちや地域と暮らすこと」をテーマに、暮らしを住まいの中だけでなく外へと広げていくことで得られる視点や豊かさについて考えていきます。

住まいは、まちへと広がっている

あなたにとって「好きなまち」とは、どんな場所ですか?住んでいるまち、旅で訪れたまち、生まれ育ったまち……。視点を広げて周辺を眺めてみると、思いがけない「まちとの接点」が見えてきます。
私たちの暮らしは、建物の中だけで完結するのではなく、まちや地域との関係性によって成り立っています。それら1つひとつのつながりを丁寧に育てていくことで、暮らしはもっと豊かになっていくのではないでしょうか。暮らしを住まいの外へ開き、関わりを深めていくヒントを掘り下げていきます。

まちと関わると、暮らしは面白くなる

「このまちが好き」という感覚は、日常の延長から生まれるのではないでしょうか。たとえば、住まいの周辺を歩いているときにふと感じる、緑の気配や見晴らしのよさに心が動く瞬間。その心地よさはまちへの愛着の土台になっていくことでしょう。
住んでいる場所だけではなく、旅先や偶然訪れたまちでも、ほんのひととき、その土地で暮らしているように過ごすことで、まちとの接点が見えてくることもあります。

丁寧で美味しい料理と居心地の良い空間が人気の「くるみの木」オーナー・石村由起子さんは、拠点である奈良のまちについて、こう話します。
「奈良公園や平城宮跡など、広々とした草原があって、人も動物も、それぞれ自由に歩き回っています。しっかりした柵に囲まれているわけでもなく、いつも開放されていて、『どなたも、よかったらどうぞ』と受け入れてくれるような懐の深さを感じるのです。その中にお寺や神社が点在し、人々の祈りを受け入れ癒してきた空気感が、都があった1300年以上前から脈々と奈良の街に繋がっている。自宅でぼんやり窓の外を眺めていると、そんな奈良の景色と重なり、奈良っていいなぁ、と思います」

「MIROKU 奈良」で食事の監修を手掛けた、「くるみの木」オーナー・石村由起子さん

地域との共生をコンセプトに、リビタが展開するライフスタイルホテル THE SHARE HOTELSの9号店「MIROKU 奈良」で、食事の監修を手掛けた石村さん。「『MIROKU 奈良』の1Fの窓からも、一面の緑が見えますよね。興福寺の五重塔がすぐ近くに見える部屋もあります。まさに奈良の街の懐の深さを感じられる景色です」と、その魅力を教えてくれました。

自由に過ごす鹿たちや一面の緑を見渡す「MIROKU 奈良」のテラス

心地よさを感じる場所、自分らしくいられる場所、自分の存在を包みこんでくれるような懐の深さを感じる場所など、ご自身の感覚を頼りに、住まいの周辺や旅先で、好きなまちを見つけてみてはいかがでしょうか。

▼引用元:
くるみの木代表 石村由起子さんインタビュー 奈良の「よう来たねえ」を感じる旅MIROKU 奈良

ローカルプレイスが、まちとの接点をつくる

リビタがTHE SHARE HOTELSを運営している目的には、地域を豊かにするという前提があります。地域のさまざまなプレイヤーと旅行者が交わることで、地域プレイヤーには活動を広げるプラットフォームを、旅行者には本当の地域の魅力を提供する機会を目指しています。

THE SHARE HOTELS「KUMU 金沢」は、金沢の伝統を汲み、工芸作家や茶人らとの場づくりを大切にしている

「ホテルには地域の人たちが集まるため、旅行者はその地域の今の空気が凝縮されたリアルなローカルを感じることができますし、なかには地域の人との会話や出会いもあったりします」と話すのは、THE SHARE HOTELSの企画・開発を手掛けるリビタの北島優さん。地域との多様なシェアリングによって一緒に文化をつくり、事業を通した地域との共生をとても大切に考えているといいます。

THE SHARE HOTELSの企画・開発を手掛けるリビタの北島優さん

▼引用元:
「地域との共生」を目指すリビタのホテルブランド『THE SHARE HOTELS』

ホテル、ギャラリー、カフェなど、小さなローカルプレイスは、暮らしを外へと広げるきっかけをつくります。リアルなローカルを体験することは、情報としてまちを知るだけではなく、地域の人との会話や出会いから初めて感じ取ることができる、新鮮な魅力に満ちています。

サードプレイスがまちを活性化していく

カフェ文化が広がるとともに、サードプレイスという言葉が日常的に使われるようになりました。仕事終わりにちょっと立ち寄れるような、家庭でも職場でもない第3の場所という意味で使われていますが、ただ空き時間を過ごすのではなく、さまざまな役割から離れて、自分をリセットしたり、ゆるやかなつながりを楽しんだりする場所としての心地よさが、その魅力として共有されていると感じます。

リビタが2014年から運営している、横浜・みなとみらいの「BUKATSUDO(ブカツドウ)」は、「大人の部活が生まれる街のシェアスペース」をコンセプトに、この地域で働く人、住む人、遊びに来る人たちなどが、共通の趣味を楽しむサードプレイスとして親しまれています。
「料理も仕事も、自分の家でできることです。でも『BUKATSUDO』に来てそれをやることで、もっとたのしくなる『可能性』があります。ひとりでやると限界があるけれど、まわりにシェアすることで広がって、意外な方へ展開していくかもしれません。

たとえば、普段は好きな作家の本ばかり読んでいても、誰かに『これもいいよ』と言われて読んだら、すごく気に入ることってありますよね。きっと仕事もそうで、まったく異業種の方に相談したら、思ってもなかったようなアイデアをもらえることがある。人とコミュニケーションをとることで、自分だけの枠を超えた新しい発見が生まれるのではないでしょうか。今は副業OKの会社が増えているのもあり、実際に趣味から副業につながっている方もいます」とは、「BUKATSUDO」のオープン当初から立ち上げメンバーとして関わり、マネージャーを務めていたリビタの川島史さん。

「BUKATSUDO」では、参加者が集まって実際にたくさんの「部活」が生まれている
「BUKATSUDO」の立ち上げメンバーだったリビタの川島史さん※2021年時点

心地よさをつくるのは「場所」と「人」。お気に入りのカフェでリラックスできるのは、顔なじみのスタッフや常連さんなど、行けば誰かがいるという安心感やゆるやかな連帯感、受け入れられているという実感があるからです。
「BUKATSUDO」も、義務的に通う場所ではなく、好きなことのために集う場所であり、いつでも誰でも受け入れてくれる寛容さがあります。リビタが注力しているのは、「場所」の提供だけではなく、人が集まるきっかけづくり。ユニークな「人」が集まれば、「BUKATSUDO」のような心地よい空間が生まれます。人が集まることで、まちも活性化していくのです。

▼引用元:
大人のためのシェアスペースBUKATSUDO とは

まちとの関係が深まると、暮らしはもっと面白くなる。そのきっかけは、日常の延長にある小さな風景や、ふと目にとまったアートとの出会い、人との何気ない会話など、ささやかな瞬間から生まれます。まちや地域と関わることで、あなたの世界は広がり、その行為が、まちを元気にする力にもなっていくのです。
住んでいるまちやご縁を感じる地域にある、小さなローカルスペース、好きなことを誰かと共有するサードプレイスなど、少しでも気になった場所を、のぞいてみることからその循環がはじまります。

働く場所を、まちへひらく

コロナ禍やリモートワークの広がりを経て、私たちの働き方は大きく変わりました。かつてのオフィスは、仕事をするための機能が優先され、外部との関わりは限定的なものでした。しかし近年では、働く場をまちにひらき、そこに集う人々の活動を通して、新しいつながりや価値を生み出そうとする動きが広がっています。

リビタが展開するシェアオフィス「暮らしを自由にするオフィス12(ジュウニ)」では、ラウンジやキッチンなどの共用空間を通して、入居者同士はもちろん、地域との交流が生まれる仕掛けが取り入れられています。

「12 SHINJUKU」でのキッチンを囲んだイベントの様子

とくに「食」は、人と人の距離を自然に縮める身近な営みのひとつです。日々の暮らしの延長にある「食」をきっかけに、働く場がまちと交わる場所へと変わっていくことで、オフィスは新しい地域との関係を育む接点となっていきます。
12シリーズの新たなフラッグシップとなる「12 KANDA」では、「“食”と“職”が暮らしを自由にする」をテーマに、お弁当・お菓子などの製造業や商品開発ができる業務用レンタルキッチンと、物販が可能な小商いオフィス「KOAKINAI MALL」を併設しています。今まで以上にまちに開かれ、まちと関わるオフィスになっているのです。

「12 KANDA」の地下にある「KOAKINAI MALL」

「コミュニケーションのきっかけとして、人類共通の話題である『食』は有効です。それに、神田というまちは個性的な飲食店も多いですから。将来的にまちのプレーヤーを巻き込んでいくことも考えると、食と職を掛け合わせるのはすごく良いコンセプトだと感じました」と話すのは、「12 KANDA」の企画・プロモーション支援を担当した天野譲滋さん。
また、「12 KANDA」の企画・プロジェクトマネジメントを担当したリビタの井上聡子さんは、「食×職」をまちに開こうと考えた背景について、次のように語ります。

「以前から12シリーズでは、『LDK』やラウンジを使った入居者の自主企画が盛り上がったり、家族を連れて館内イベントに参加したりと素敵なシーンが生まれていました。ただ、外部の人はオフィス内で起きていることが見えないので、単なるシェアオフィスと捉えられることに葛藤があったんです。『12 KANDA』を新築で建てることが決まった時に、館内の振る舞いが外に見える設計を希望しました。『食×職』というテーマには、まちの人たちが気軽に入ってくるきっかけとしての『食コンテンツ』を充実させたいという思いも込めています」

「12 KANDA」を企画したリビタの井上聡子さん(左)とプロモーション支援を手掛ける天野譲滋さん

働く場所がまちにひらかれることで、そこは仕事をするためだけの空間ではなく、人とまちが出会い、関係を育んでいく場へと変わっていきます。日常の営みの延長にある「食」や「仕事」を通して生まれるゆるやかな交わりは、まちをより身近な存在へと変え、暮らしの可能性を、さらに広げてくれるのです。

▼引用元:
「食×職」でまちに開く。コミュニケーションを価値に変える、複合シェアオフィスの新たな挑戦

まちは、住まいの延長にある

玄関の扉を1歩出れば、その先にまちは広がっています。
行きつけの店、散歩道の緑、顔なじみとのあいさつ。そんな何気ない風景もまた、暮らしをかたちづくる大切な一部です。まちは特別な場所ではなく、日々の小さな関わりの積み重ねによって、少しずつ「自分の居場所」になっていくことでしょう。
好きな場所がひとつあるだけで、暮らしは豊かになっていきます。

気軽に立ち寄れる場所があること、そこで誰かと言葉を交わせること。その一瞬一瞬が、住まいの中だけでは得られない体験となり、暮らしにさまざまな彩りをもたらしてくれます。
リビタが大切にしているのは、住まいをまちへと開き、暮らしをより大きなつながりの中で捉える視点です。
あなたにとって、住まいの延長として、大切にしたい場所はありますか?
その場所との関わりが、これからの暮らしを、そっと支えてくれるかもしれません。

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