【蒲田エリア】
ディープとウェルネスのまち
深める、新旧ハイブリッドのくらし
蒲田エリアに住んでみる?
新人時代に比べれば、仕事もある程度落ち着いてきた今日この頃。そろそろ、趣味をじっくり深めたり、ゆるみがちな肉体や散らかった気持ちを整えたり、かっこいい大人になるためのステップを上がりたい。
じゃあ、どんな街に住めばいいんだろう?
そんなとき、ふと耳に届いた蒲田エリアの噂。品川駅まで10分、羽田空港第一ターミナルまで12分と、アクセスの良さは言わずもがな。イメージは「ディープ」だけど、実はかなり一人暮らし向きの街らしい。
今までノーマークだったからこそ、よけいに気になる蒲田エリアを、まずは歩いてみることに。
「このまちのくらしを、探そう。」
そんな思いで歩いてみたら、見える景色も少し変わってくるかもしれません。のくらしが、実際に蒲田エリアを歩いて見つけた「このまちのくらし」をご紹介します。
観覧車から、暮らしを眺めて
「駅からすぐ」の謳い文句は数あれども、都内唯一の屋上観覧車となればワクワク度は格別だ。
蒲田駅からすぐ、東急プラザ蒲田の屋上遊園地『かまたえん』は、童心をくすぐる癒しスポット。小ぶりだけれど、ビルの上にあるからしっかりと街並みが見渡せる。
平日の午後、まったりした空気も良い。その名も「幸せの観覧車」は、一周300円と料金もリーズナブル。在宅ワークの息抜きにサクッと観覧車…なんて、妄想がふくらむ。
西口、広々とした駅前ロータリー。この開放感、23区内ではなかなか珍しい。
昔ながらの商店街が多いことでも知られる蒲田エリアだけれど、駅前ですでに2つ、視界に飛び込んできた。まずは向かって右、サンライズ商店街を歩いてみよう。
アーケードのある、THE商店街!といった風情。昔ながらの電機屋さんが元気に営業していたり、個人店が現役活躍中。古い店は撤退してチェーン店がずらり、なんて商店街も多いから、こういう場所は結構珍しいのではないだろうか。
昔ながらの個人店とスーパーマーケット、生活するとなれば、この2つが充実していることはかなり重要。それぞれがしっかりと、チャーミングなアーチの両サイドを固めている。この景色はなかなか高得点だ。
welcome ウェルネス
歩いていると、あちこちからいい香りが漂ってくる。商店街を出た先には、創業40年オーバーの『サンパウロコーヒー』。きっとここで、直火焙煎の豆を買うんだろうな、なんて、すでに暮らしのイメージを膨らませたりして。
JRに東急多摩川線、東急池上線、少し歩くと京急線もあって交通は至極便利。だんだん「この線路は、何線だっけ…?」と迷いそうになるのもご愛嬌。どこへでも行けそうなこの景色、フォトジェニックだなあ。
ふとした一瞬も映画のワンシーンのよう。そういえば蒲田は、映画のまちでもあった。
そして銭湯のまちでもある。地図アプリに「蒲田 銭湯」と入力すると、出るわ出るわ、東西南北、銭湯がズラリ。銭湯ランにハマっている人も、休日の銭湯巡りには事欠かないはず。
歩きながら見つけたのは、5年ほど前にリニューアルした『はすぬま温泉』。
オープンの15時には、ご近所さんが一番風呂を目掛けてやってくる。夜は、仕事帰りのサラリーマンも多いそう。
スタッフさんに蒲田の印象を尋ねると、「間口の広い街、かな。最近新しいマンションが建って、若い人が増えて。蒲田は今そういう時期なんだな、と感じています」と教えてくれた。
「うちは公衆浴場ですからね、いろんな人がくるの、ウェルカムです」
早くも、行きつけ候補の銭湯を見つけてしまった。
まちの横顔、かつての面影
年季の入った文房具店を発見。恐る恐るのぞいてみると、所狭しと並ぶ、ノスタルジーの片鱗たち。まずその物量に圧倒される。祖母の家にあった電化製品、幼なじみと交換したメモ帳やリリアン糸…思わず「懐かしい!」「見たことある!」と声をあげてしまう。
「ここはもう博物館なんですよね」
と店主の須山さん。
「先々代は飲食店で、撮影所が近かったから、よく監督や俳優が撮影後にうちで食事したそうです」
撮影所を懐かしむ写真集を見せていただき、しばし蒲田の過去にタイムスリップ。
「映画と銭湯のまちでしょ。昔は撮影所があって、映画館もたくさんあったし、黒湯が有名で。温泉なんて、どこを掘っても湧いて出るんですから。駅前にビルを建てようとしたら温泉が出て、職人が工事終わりにお湯に浸かって帰った、なんて聞いたことがあります」
ブリジストンの自転車は、1964年、東京オリンピックの年にお父様からプレゼントされたものだそう。
撮影所があったころ、映画館がたくさんあったころ。在りし日の蒲田、その歴史の地続きにあるまちの現在を、もっと知りたい気分で店を後にする。
夕暮れ、表情を変えてゆく
実際に歩いてみると、地図から想像していたよりもコンパクトな印象を受ける蒲田。エリアごとに特色もあり、知れば知るほど暮らしやすくなる予感がする。
そびえ立つ東京工科大学・蒲田キャンパス。映画やミュージックビデオのロケ地になっているのも納得の存在感。映画のまちの足跡はちゃんと残って、次世代がまた一歩踏み出しているんだなあ。
街灯にも、商店街の個性がキラリ。飲食店も多彩に揃い、外食派も困ることはなさそう。
ブティックに八百屋さん、渋い喫茶店など、ミニマムだけどギュッと濃い味わいのサンロード商店街。
夜の足音が近づく夕方、まちも表情を変えていく。
ひとり0次会はいかが?
晩ご飯にはまだ早い、午後4時半。ほどよく小腹が空いてきた。いつもならカフェで過ごすところ、せっかくだから『立呑み 焼きとん 大黒』に入ってみよう。
まずは、スペアリブで出汁をとったおでんをいただく。奥行きのある味わいに、ホッ。
「蒲田は初めてですか?」
と、スタッフの佐藤歩美さんがテキパキ切り盛りしながら声をかけてくれた。一見さんへの気配りがうれしい。優しさに甘え、少しお話を伺うことに。
「常連さんメインですが、新規の若い方もよくいらっしゃいます。転勤してきたり、品川・羽田まで出張でいらして『飲み屋なら蒲田でしょ』って足を伸ばしてくださったり」
ここで顔見知りになって、サウナ仲間になる常連さん同士もいるそう。
「一人で飲んでいたら、いつのまにか友達ができるのが蒲田。単純に呑む目的じゃなくて『大黒に行けば誰かいる!』って、スタッフや常連さんに会いにくるお客様も多くて。出張や単身赴任だと、なかなか仕事以外の人間関係ができないでしょう。だから、まちで飲み友達を作って、深めていくんですよね」
サクッと一杯呑んで、お勘定。
「蒲田の“ディープ”を楽しんでいってくださいね」と佐藤さん。このくらいラフに、ふらっとディープさを味わえるお店が初心者にはありがたい。もっと濃いお店は、暮らし始めてから、ゆっくり開拓していこう。
◉立呑み 焼きとん 大黒 サンロード蒲田店
東京都大田区西蒲田7-64-1 ポテトクラブビル1F
王道・定番・サウナ飯
あたりはすっかり夜。“ぽぷらーど”なる愛称を持つ蒲田東口商店街を抜け、南の方角へ。西口とはまた違う、蒲田のもうひとつの顔が見える。
王者の風格が漂う『你好 本店』。地元民から愛される、王道人気の名店だ。
元祖羽付き餃子のほか、茹で餃子、蒸し餃子とバラエティ豊かなラインアップ。調理方法で皮の歯応えや具材の食感が変わるから、食べ比べが楽しい。
八角の香りがやさしく効いたルーロー飯が、ほどよく疲れた身体に染みる。これはサウナのあとに食べたくなること間違いなし。
隣では、地元のサラリーマンがワイワイと餃子や小籠包を囲んでいる。種類豊富な点心は、仕事終わりのパワーチャージにも、ジムやサウナ帰りの栄養補給にもぴったり。
夜カフェという選択肢
バーでしっぽり…も憧れるけど、3軒目は、歩きながら見つけた『蒲田カフェ』へ。
昼はカフェ、夜は曜日ごとに店長が替わるバー。木曜日は、miou店長の『餃子めいめい』が営業中。
もともと勤めていた会社が大田区だったから、という理由で移り住んできたmiouさん。
「以前から、イベントで餃子を振る舞ったりしていたんです。それを知ったオーナーから『うちで、やってみれば?』と」
コロナ禍の影響もあり前職を辞め、かねてより念願だった飲食の道へ進むことに。
『蒲田カフェ』は、同じく蒲田の『KAKUMEI Burger & Cafe』オーナーが「蒲田に新しいカフェ文化を」と2021年にオープンしたお店。
地元に根差した経営に惹かれたmiouさんは「地域密着型のお店で働きたくて、オープニングスタッフに応募したんですが、いつのまにか(笑)」手作り創作餃子と大好きなお酒を振る舞う、夜の部の店長になっていた。
「暮らしになじむお店で働きたい」というmiouさんの思いどおり、客層の中心は地元住民。この夜も、お年寄りから若者まで幅広い世代のゲストがカウンターに並んでいた。
miouさんに、3年暮らした蒲田の印象を聞いてみた。
「栃木県出身なんですが、蒲田は地元に似た安心感があります。なぜか治安が悪く思われがちですが、実際はそんなことなくて。私自身は怖い目にあったこともないし、若い人向けの物件も増えて、どんどん住みやすくなっている印象です」
「前の会社が大田区にあったから住み始めたので、辞めたなら蒲田じゃなくてもいいんじゃない?とも思うんですが、それでも暮らし続けてるってことは、わたし、好きなんだと思います」
朗らかに笑ったmiouさん。その笑顔で、蒲田の居心地の良さがわかった気がした。
「今をステップにして、ゆくゆくは、自分のお店を持ちたいです。もちろん蒲田で」
◉蒲田カフェ
東京都大田区西蒲田5-14-5
深めれば、広がる世界
蒲田は、好きなものを深めて、広げる暮らしができるまち、なのかもしれない。
自分だったら、ここで何を深めていこうか。昔ながらのものも、新しいものも、いろいろな「ディープ」がある蒲田だから、きっと受け入れてくれるはず。安心して、深くもぐってみよう。
このまちのくらし <休日・理想のスケジュール>
朝:起きたら、まず階下へ。マンション備え付けジムで汗を流して目覚めスッキリ。モーニングコーヒーは、近所で買ったお気に入りの豆で。
午後:ゆる~くランニングがてら街に出て、銭湯&サウナめぐり。老舗の銭湯でチルするも、最新のサウナで整うも、どちらも甲乙つけ難い癒しの時間。太陽の高いうちから、というのがまたイイ。
夕方:日没後、マジックアワーは個人的・立ち呑みのベストタイム。先週も会った常連さんが、ニコッとしてくれて、ほっこり。
夜:行きつけのカフェで、一杯片手にリラックス。ときどきは友人とワイワイもするけど、自分の時間を謳歌する、そういう休日が今は気分。
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