ガラスの引き戸で仕切る、家族がつながる住まい|お宅拝見

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ガラスの引き戸で仕切る、家族がつながる住まい

目 次
  1. 1価格と品質が明確でコストバランスがいいリノベーション済みマンション
  2. 2光や視線を通すガラスの引き戸は、住まい全体をリビングのように使える
  3. 3追加リノベで空間に馴染む収納を造作。時間をかけてインテリアをつくる楽しみ

41歳の夫は映像ディレクターで音楽家、39歳の妻は広告代理店勤務で、6歳の長女と2歳の次男がいるMさん夫妻。リモートワークのためのワークスペースや子ども部屋をつくることを考え、広い住まいを求めてリビタのリノベーション済みマンションを選びました。ガラスの引き戸で個室を仕切る住まいは、イメージしていた以上に広さを感じられると話すMさん夫妻に、リノベーション済みマンションを選んだ理由や、暮らしぶりについて聞きました。

価格と品質が明確でコストバランスがいい
リノベーション済みマンション

――住まいを購入しようと考えたきっかけなどはありますか?

 以前は三軒茶屋の駅近の賃貸マンションに住んでいて、都心での暮らしが気に入っていたのですが、2人目の子どもを授かり、4人家族になるとわかった時点で、ゆくゆくは手狭になるから広い住まいに引っ越したいと考えていました。コロナ禍以降、私がほぼリモートワークになり、自分のワークスペースも必要だったし、将来的には子ども部屋もつくりたい。新築は予算的に厳しく、間取りやデザインの自由度も低くなってしまうから現実的ではなく、広さを優先して中古物件を購入して、自分たち好みの空間にリノベーションするという方向で動き始めました。

 エリア選びは少し悩みました。エリアを郊外に広げれば、物件の選択肢は増えますが、暮らしのイメージができなかったのかもしれません。

 私の会社の事務所が世田谷区にあり、今は自転車で通える距離です。郊外に住むとなると事務所も移転する必要があり、生活が大きく変わってしまうため、都心から離れたくないという気持ちも強かったです。

 夫の事務所はシェアオフィスのような感じで、いろいろなクリエイターがアトリエ的に使っています。周囲にクリエイティブな仕事をしている友人も多く、住まいにもよく遊びにきてくれる環境は、子どもたちにとってもよい刺激になります。都心で面白い大人に囲まれながら子育てすることが、自分たちらしいと感じて、エリアはあまり広げずに探すことにしました。共働きなので、保育園の送迎などを夫婦で分担して、家族の時間がゆっくり取れる以前の生活も気に入っていたので、エリアと広さはキープして、築年数を妥協することにしたのです。

――自分たちでリノベーションをすることを視野に入れつつ、結果的にリビタのリノベーション済みマンションの物件を選んだ決め手などを教えてください。

 この住まいはデザインがすごく素敵で、テイストやトーンなどが自分の好みにぴったり合っています。見つけたとき、すでに完成していて価格も品質も明確にわかっていることで、安心感があると思いました。自分たちでリノベーションをするにしても、配管など見えないところの工事にも予算がかかり、コストがどれだけかかるかわからないというハードルを感じていたので、完成度と価格のバランスを考えると、リノベーション済みマンションは選択肢としてベストだったと感じています。長女が小学校に入学するまでにと決めて、2年くらいかけてゆっくり物件を探していたこともあり、いい物件を目利きできるようになっていて、この住まいを見たときはすぐピンときました。いい物件は競争率も激しく、スピード勝負というのもわかっていたので、見つけてから決めるまでは早かったです。釣り糸を垂らして、引き上げるタイミングを素早くつかむみたいな感覚でした。

光や視線を通すガラスの引き戸は、
住まい全体をリビングのように使える

――この住まいでとくに気に入ったポイントや惹かれたところを教えてください。

 ガラスの引き戸で個室が仕切られているところです。仕切ることもできるけど全体がつながっているような感覚で暮らすことができます。角部屋で3方向に窓があり、住まい全体が明るいのですが、光や視線を通すガラスの引き戸がその環境をさらに魅力的にしてくれているのです。子どもが小さいうちは、リビングを広くしておきたいと考えていたのですが、普段はガラスの引き戸は開け放して、住まい全体をリビングのように使っていて、イメージしていた以上に広さを楽しめています。

 子どもが成長して個室を使うようになったら、カーテンをつけるなどしてプライバシーの調整もしやすそうです。家族のライフスタイルの変化に合わせて、いろいろとアレンジしながら暮らせるイメージができるところがいいですね。

 ワークスペースは主に妻が使っていますが、夜は私が使うことがあるし、子どもが絵を描いていることもあります。もう1つ私のワークスペースがウォークインクローゼット内にあるのですが、普段はほとんど事務所で仕事をするので、使う時間は限られていて問題なく過ごしています。映像や音楽関連の機材が多く空間に馴染みづらいので、隠すところは隠してお互いに気持ちよくシェアできるようにしています。

――キッチンが住まいの中心にあることも特徴的だと感じますが、使い心地などはいかがですか?

 キッチンに立つと寝室以外はすべて見渡せるので、人を招いたときも会話しながらもてなすことができて、料理をする時間が楽しくなりました。子どもたちの様子などもわかって安心感があります。共働きだと子どもと過ごす時間は限られていて、平日は朝の2〜3時間と、帰宅後の3〜4時間程度。その時間もほとんどは食事をしたり準備をしたりと、家族で過ごすときはキッチンにいる時間も必然的に長くなります。住まいの中心にキッチンがあることで、キッチンにいるときも子どもたちと会話ができるのは、とても尊いことだと感じています。

 キッチンでコーヒーを淹れるのが私の日課なのですが、居心地がいいから、豆の種類や量、温度などにもこだわってコーヒーを淹れるひとときが、とても豊かな時間になっています。

――デザインやトーン、テイストなども好みに合っていたとのことですが、具体的に好きなところなどを教えてください。

妻 雑貨を飾るのが好きなので、それを引き立ててくれるシンプルなベースとしてのバランスがちょうどいい。シンプルだけど細部までこだわって丁寧につくられていて、水まわりの壁にグレーが使われていたり、ほどよい分量の木の使い方だったり、コスト重視ではなく、空間を美しく整えてデザインされている意志を感じました。温かみもあるけどモダンな感じがすごく好きです。

追加リノベで空間に馴染む収納を造作。
時間をかけてインテリアをつくる楽しみ

――家具が空間と馴染んでいて、素敵な雑貨もたくさん飾られていますが、家具や雑貨はどのように選んでいますか?

 ほとんどの家具は以前の家で使っていたもので、新しく購入したものはテレビ台くらいです。ダイニングテーブルとチェアはお気に入りの「Artek」のもので、サイズ感もこの空間にぴったりでした。雑貨は常に探していて海外のサイトなどで購入することも多いです。ダイニングに敷いているラグはモロッコの「Salam Hello」というブランドのもので、受注生産でつくってもらいました。ガーナで手づくりされているバスケット「Baba Tree」もお気に入りです。一点ものでアート性が高く、空間のよいアクセントになっていると思います。手仕事でつくられたもの、民芸、友人のアーティストの絵やガラス雑貨、子どもが描いた絵や工作など、いろいろなジャンルのものミックスして飾るのが好きですね。

――子ども部屋の床はご自身でコルクを敷いたのですか?

 コルクは「niko and …」のジョイントマットで、自分で簡単に敷けるものです。カラフルなチップが織り込まれていて、おしゃれで楽しい雰囲気になるので子ども部屋にぴったりだと感じて選びました。防音対策として敷いているのですが、汚れも目立たず、デザインも気に入っています。

――入居前に追加リノベーションもされたとのこと。手を加えたところを教えてください。

 ワークスペースの本棚とキッチンの棚を造作でつくってもらいました。収納がもう少しほしいと感じて、家具を購入するか迷いましたが、地震のときの転倒リスクもあるので、デザインを合わせてつくってもらうことに。自分でデザインを考えて図面を描いて、イメージ通りのものになりました。本棚は横方向の棚板を軸にして、棚板がはみ出した感じのデザインに。はみ出したところを飾り棚として使っています。側板で閉じてしまうと圧迫感が出そうだと考えて、リズム感と軽やかさのあるこのデザインに落ち着きました。キッチンの棚は極力シンプルなデザインに。キッチンの壁は合板だったのですが、少しアクセントがあってもいいと感じて、造作した棚と合わせて美濃焼の白いタイルを貼ってもらいました。

――これから住まいに手を加えたり、暮らしのなかでやりたいことなどはありますか?

 賃貸に住んでいたときは、引っ越しのことを考えて、本当に気に入ったものを揃えきれなかったのですが、理想的な住まいを手に入れたことで、時間をかけてインテリアを完成させていくという楽しみが生まれました。これからも、家具や雑貨との出会いを大切に、少しずつ進化させていければと思います。

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