ライフスタイルとともにカタチを変えていく家|住まいのヒント

Housing Tips
暮らし再発見マガジン のくらし by ReBITA
住まいのヒント

ライフスタイルとともに
カタチを変えていく家

目 次
  1. 1「茶の間」みたいに何でもできる小上がり
  2. 2そのときの気分で、いろんな場所で
  3. 3「そうっとしといて」を受け入れたい
  4. 4シェルフで区切ったり、つなげたり
  5. 5暮らしに合わせて2回目リノベーション
  6. 6まとめ

歳を重ねるごとに似合う服が変わっていくように、似合う住まいも変わっていきます。でも住まいはそう簡単に買い替えるわけにはいかないから、「いつでも、どんな風にも使えるように」リノベーションしておくことが大切。小上がりをゲストルームに、夫婦の寝室を子供部屋に、ワークスペースをWICに...。家族構成やライフスタイルに合わせて変えられる家は一生暮らせるし、何よりとってもたのしいものです。

「茶の間」みたいに何でもできる小上がり

今となっては懐かしい「茶の間」。でもご飯を食べたり、布団を敷いたり、遊んだり…と多様性のあるスペースは、コンパクトな日本の住宅事情に叶った考え方なのです。
60m²強のマンションに家族3人で暮らすKさんも、そんな「茶の間」をイメージしてLDKに小上がりを設けました。

いつもは子どもが遊んだり、みんなでゴロゴロするリビング的なスペースとして。夜は布団を敷いて、みんなの寝室へと変身します。小上がりの下は大きな収納となっており、納戸としての役割も兼ねていることも大きなポイントです。
小上がりは間仕切りなしで開放感をつくりつつ、段差でさりげなくゾーニング。キッチンと小上がりで別々のことをして過ごしていても気にならないのは、このゾーニングのおかげです。
それぞれの部屋に決まった役割を与えると、暮らし方が限定されてしまう。部屋が狭く感じられる。だからあえて用途を決めず、伸びやかに、自由に過ごせるようにリノベーションしました。

お宅拝見「家族の小上がりと朝型生活」より

▶︎ https://nokurashi.com/ownersvoice/2507

そのときの気分で、いろんな場所で

「やりたいことや気分に合わせて、好きな部屋を使っていいよ」。そんなふうに言われたら、なんだか毎日が楽しくなると思いませんか?

こちらのマンションは、玄関から入るとすぐに明るいLDKがあらわれるという間取り。そのLDKがハブとなり、3つの小さな個室と水回りにつながる構成です。2つの個室はワークスペース、趣味の部屋や寝室として。もう1つの部屋は、図書スペースや収納として。もちろん使い方は、住まう人の自由です。

朝・昼・夜と部屋を移動しながら、気持ちにメリハリをつけていく。60m²ちょっとのコンパクトな空間ながら、大きく気分転換ができるようになっています。
フリーアドレスな個室は、未来もフレキシブル。必要になったら子供部屋やWICとして使うこともできます。「いろんなことを家でやりたい」という方は、可変性に満ちた住まいがおすすめです。

▶︎ https://kurashireno01.rebita.co.jp/bellemaison01_story

「そうっとしといて」を受け入れたい

「ひとりの時間がないと生きていけない」とまではいかなくても、「ひとりで過ごす時間も大切にしたい」という方は多いはず。

そんなとき目指したいのが、「ほどよく」距離のある住まい。「ほどよく」というのは、別々の場所で過ごしていても、お互いの気配が伝わる程度のことです。

こちらのマンションは、リビングに大きなキッチンカウンターを設け、そこに面して夫婦それぞれの個室をレイアウトしました。リビングと個室は室内窓でつながっているので、なんとなく様子がうかがえます。

「オンライン会議が終わったかな」と思ったら、キッチンから「お茶しない?」と声をかけてみたり。仕事の合間の息抜きは、やっぱりひとりより一緒がいい。家族の時間もひとりの時間も、充実させられる間取りです。
個室の1つは、家族が増えたら子供部屋にすることも想定。お子さまが年ごろになっても、いい距離感でつながることができそうです。

▶︎ https://www.rebita.co.jp/gallery/project1176

シェルフで区切ったり、つなげたり

「これからライフスタイルがどう変わるかなんて予測できない」なら、曖昧に間仕切りしてはいかがでしょう。

こちらはリビングダイニングと書庫・和室をオープンシェルフで間仕切りした住まい。暮らしに合わせて「閉じた空間」「開いた空間」に変えられます。

シェルフに本をぎっしりと詰めれば、壁となってしっかりとゾーニング。つまり「閉じた空間」です。小物をゆったり並べれば、視線をゆるやかに通して「開いた空間」に。目線を遮るところ・通すところを設けて、リズムをつくるのが心地よい空間のポイント。ディスプレイするアイテムで住まう人の個性を出せるのも、こうした間仕切りのおもしろさです。

壁面収納が多いため、クローゼットといった収納は最低限でOK。居住空間を広く確保できることも、オープンシェルフのメリットです。本やレコード、うつわやグリーンなど、コレクションが多い方にもおすすめしたいリノベーションのアイデアです。

▶︎ https://www.rebita.co.jp/kurashireno/kurashi/kurashi03/idea02/

暮らしに合わせて2回目リノベーション

「リビングの広さにこだわりたい」なら、暮らしの変化に合わせてリノベーションするのも1つの方法です。

たとえばこちらのお住まいは、お子さまが小さなうちは子供部屋を設けず、広いリビングを優先しました。お子さまが小学生になったとき、リノベーションで子供部屋を設けることに。ポイントは、1度目のリノベーションの時に壁に下地を入れ、電気の配線を通しておいたこと。

そのおかげで大がかりな工事をすることなく、子供部屋を増やすことができました。羽目板張りの小屋のようなデザインと、内側の壁のパープルの塗装は奥さまの
こだわり。デザインも少しずつグレードアップしています。

お子さまが独立したら撤去し、また広いリビングに戻す予定もあるそうです。ライフスタイルや家族構成の変化に柔軟に対応できるよう工夫しておくことで、次回は範囲が狭く、短い工期でリノベーションできます。

お宅拝見「子供の成長と追加リノベ」より

▶︎ https://nokurashi.com/ownersvoice/3601

まとめ

「完璧な間取り」というのは、存在しないのかもしれません。なぜなら、ワークスタイルや趣味、家族構成などは、どのご家庭でも刻々と移り変わっていくからです。

そこでリビタがおすすめしたいのが「多様な暮らし方を、しなやかに受け止める住まい」。「キッチンは料理する場所」「ここはワークスペース」なんて用途を決めず、キッチンで仕事ができるようにカウンターを設けたり、ワークスペースでギターを弾けるように防音したり。「オープンシェルフ」で仕切っておいて、個室もオープンスペースも思いのままに。

リノベーションの工夫によって、空間にたくさんの可能性をつくっておきましょう。そうした住まいはライフスタイルが変わっても、みなさんの暮らしをしなやかに受け止めてくれるはずです。

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