収納も子ども部屋も、住みながら育てる住まい|お宅拝見

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収納も子ども部屋も、住みながら育てる住まい

目 次
  1. 1天井に施された下地補強で、 未来の間仕切りの選択肢は無限大
  2. 2暮らしに合わせてアレンジする 自分たち仕様の収納計画
  3. 3植物を自由に吊るして楽しむ。 天井のライティングレール活用法

ご夫婦ともに学生時代に建築を専攻していたというHさんご夫妻は、1歳の男の子を育てています。今後、家族が増える可能性もあり、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、フレキシブルに手を加えていけるリノベーション済みマンションを購入しました。1LDKというシンプルな間取りはそのままに、個室にドアを追加。将来は子ども部屋をつくることをシミュレーションしつつ、現在は個室の半分を収納スペースにして、回遊できる動線を機能的に使っています。Hさんご夫妻に、住み心地をお聞きしました。

天井に施された下地補強で、 未来の間仕切りの選択肢は無限大

――Hさんご夫妻は新居として、リビタのリノベーション済みマンションを購入されましたが、最も気に入ったところを教えてください。

ご主人 決め手は、立地と周辺環境です。築年数が古くてもいいから、中古マンションを購入して、自分たちの好きなようにフルリノベーションをしようと思っていたのですが、候補となる物件を探しているうちにこの家を見つけ、ほとんど即決しました。価格なども条件に合っていて、間取りも理想的。目の前が公園で、林試の森公園も近く、都心で自然を感じながら暮らしたいという希望を重視していたので、それが叶うのではあれば、リノベーション済みの物件のほうが、短時間で入居できるというメリットもありました。社宅からの引っ越しで、退去の期限も決まっていたので、むしろよかったかもしれません。

――入居前に、手を加えたところはありますか?

奥さま 寝室として使っている玄関側の個室に、ドアを新しく設けました。将来的には、この個室を子ども部屋として使う可能性が高いので、2つに仕切ったときに、出入り口がもう一つ欲しいと考えたからです。現在、個室の半分を収納スペースとして使っているので、結果的に玄関からLDKに続く通路と寝室、収納が回遊できるようになり、動線も機能的になりました。

――将来的には壁などをつくって部屋を分けることも考えていますか?

ご主人 今のところは、可動式の造作棚などで間仕切り、寝室と子ども部屋に分けようかなと思っています。子どもが2人なって、子ども部屋が2つ必要になった場合は、LDKの一角に個室をつくるかもしれません。家族構成含め、今後の変化に合わせてゆっくり考えていきたいです。LDKが22.5帖とゆとりがあるので、将来的に手を加える際にも自由度が高く、さまざまな可能性を模索できます。この物件は、予め想定した個室に間仕切壁を設置できるよう、天井に下地補強が施されていることも特徴で、コンセントやスイッチの位置なども工夫されているため、間仕切りのシミュレーションの選択肢が多いことも魅力です。

――ご主人のワークスペースも壁で仕切らず、LDKの一角にデスクを置いていますね。

ご主人 今のところはLDKを広く使いたいので、一角にデスクを置いて対応しています。リモートワークも毎日ではないので、これで十分。子どもも十分に遊べる広さがあるので、しばらくはこのままキープしていきたいです。ソファは置かずに、アウトドア用のチェアをセレクトし、家具でLDKが狭くならないようにしています。将来、家族でキャンプも始めたいと思っているので、家でも屋外でも使えるこのチェアは気に入っています。

暮らしに合わせてアレンジする 自分たち仕様の収納計画

――リビタのリノベーション済みマンションは、つくり付けの収納が最小限で、住まい手が暮らしに合わせて構築していけることも特徴ですが、Hさんご夫妻は、収納計画をどのように考えられましたか?

ご主人 実は以前の住まいは押入れがあり、収納が充実していたので、この家に引っ越すにあたり、大々的にものを処分しました。個室の窓側にベッドを置いて、余った空間を棚で間仕切って収納スペースとして衣類や生活用品などを収納していますが、そこに入る分以外は手放しました。多くは普段は使わないもので、改めて、押入れは不要なものをストックする場所だったのだなと。収納スペースが限られていることで、捨てるハードルが下がり、また必要になったら買えばいいというマインドに。収納を暮らしに合わせてつくっていくことは、暮らしはじめてからも、ものを増やさず、気に入ったものを吟味して買うことにもつながり、快適に暮らすことを促してくれています。

奥さま システムキッチンの収納は充実していますし、洗面室にはタオルや洗濯物をストックするスペースもつくり付けられていて、使いやすいです。主にクローゼットなどをどうつくっていくかは、住まい手に委ねられていますが、家族によって希望が異なり、ライフスタイルも変化するので、柔軟につくったり、アレンジしたりできるのがいいなと思います。

――キッチンの背面にはステンレスの作業台を置いて、ボックスなどを上手く使って、収納を組み立てられていますね。

ご主人 シンプルで機能的なキッチンにしたかったので、レストランの厨房などで使う業務用の作業台を2つ並べて置いています。オーブンなどの家電を置きやすいようなサイズ感で、3枚の棚板の位置をアレンジして、ゴミ箱を置くスペースもつくりました。無印良品のボックスは、作業台の奥行きより少し小さいのですが、後ろに木片のスペーサーを置き、面が作業台の前面にフラットに揃うように工夫しています。引き出して中のものを取り出したりしまったりするので、この方法ならストレスなく、見た目も整っていて快適です。

――キッチンの収納は、既存のものと背面の作業台で足りていますか?

ご主人 近いうちに、作業台の上にDIYで棚をつくろうと計画中です。コーヒーが好きで、豆やミル、ドリップのための道具、カップなどを見せて飾りたいとイメージしています。古材などを使って、オープンな見せる収納にしたいですね。棚をつける場合も、壁に軽量鉄骨の間柱が入っているので、それを手がかりにして、簡単に棚受けなどをつけることができそうです。

植物を自由に吊るして楽しむ。 天井のライティングレール活用法

――壁や床などの仕上げについては、どのような印象でしたか?

ご主人 壁と天井は薄いグレーで、やわらかく温かみもあって、落ち着く空間だなと思いました。床はオークの複合フローリングで、入居前に自分たちで好みの色のオイルを選べることも魅力でしたね。素地のオークの色が気に入ったので、それをなるべく活かせる色がいいなと思い、ホワイトのオイルを選びました。複合フローリングは表面が無垢材の突き板で、オイルを塗って手入れしていくことで愛着が生まれるのもいいですね。

――LDKの天井に3本のライティングレールが設けられています。照明はもちろん、エアプランツや植物の鉢などを吊り下げて、上手く活用されていますね。

ご主人 LDKを壁で間仕切り、複数の個室をつくれるように、ライティングレールがあらかじめ配置されています。壁をつくらない状態でも、どこにでも照明を設置したり、気軽に場所を変更したりでき、とても便利だなと感じています。今はライティングレールに設置できるフックなど、市販のパーツも充実しているので、植物を吊り下げて楽しんでいます。

奥さま 植物を増やしていきたいというのも、新居でやりたいことの一つでしたが、現在は子どもが小さく、歩きはじめたばかり。床に置くと危ないので、好きな場所に吊り下げて飾ることができて、良かったなと感じています。

――リノベーション済みマンションの購入や追加リノベーションなどを経験して、感じたことなどを教えてください。

ご主人 入居前の追加リノベーションとして、土間をつくりたいとか、キッチンをオールステンレスにしたいとか、フルリノベーションを計画していたときの希望を、部分的に叶えることも考えていました。でも、今は手を加えなくてよかったと思っています。住んでみると、プロの手によって、とても暮らしやすいように考えて設計されている住宅だと分かります。

奥さま 私たちは、住宅のハード面よりも、その空間でどんな暮らしができるかを大切に考えているので、箱としての住宅はシンプルなままで、住みながら家具や収納を工夫して、暮らしていくスタイルが合っているんだなと実感しています。

ご主人 将来的にリノベーションをしたいと思ったときに、いつでも相談できる安心感もあります。この物件は、立地や周辺環境が良く、資産価値が下がりにくいことも魅力。何かあったときに売却ができそうだということも、購入を決めた理由の一つでしたが、住み心地がよく、とても気に入っていて、できるだけ長く住みたいと思っています。購入して終わりではなく、長くお付き合いしていけるリビタの物件に出会えてよかったです。

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