好きなものに囲まれて、自分たちらしく緩やかに過ごす|お宅拝見

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好きなものに囲まれて、自分たちらしく緩やかに過ごす

目 次
  1. 1シンプルな空間に色を加え、 自分たち好みの住まいをつくっていく
  2. 2朝の光で気持ちよく目覚める 南側バルコニーに面した寝室
  3. 3掃除や植物の手入れは丁寧にこまめに、 緩やかに流れる時間を楽しむ

都心の賃貸デザイナーズマンションから、駒沢公園に程近いリビタのリノベーション済みマンションへ住まいを移したSさん夫妻。お家時間を大切にしたいという思いで、南東2面に大きくひらけた心地のよい住まいを選びました。シンプルな空間に、自分たち好みの家具や雑貨をセレクトして、日々の暮らしを楽しむSさん夫妻にお話を聞きました。

シンプルな空間に色を加え、 自分たち好みの住まいをつくっていく

――住まいを購入しようと思ったきっかけや理由などを教えてください。

 妻が注文住宅の販売をしています。私も前職は同じ仕事をしていたので、夫婦ともにいつか住まいを購入したいという思いがありました。2年前に静岡から東京に引っ越してきたタイミングでも住宅購入を考えましたが、少し急だったこともあり、ひとまず渋谷区の賃貸マンションに入居。久々の東京ということもあり、利便性を優先しました。通勤も楽でそれなりに気に入っていたのですが、何をするにも少し手狭でした。もう少しゆとりある住まいで、ゆったり過ごしたいという思いで、このマンションを購入しました。

――お仕事で扱っている戸建て住宅を購入するという選択肢はなかったのですか?

 山手線沿線などの都心エリアは予算オーバーでしたので、最初から選択肢にはなかったです。都心から離れすぎず、かつ緑の多いエリアというのは譲れない条件でした。自分たちで中古物件を買ってリノベーションするか、リノベーション済みの物件を購入するかに絞りました。

 ヴィンテージマンションが好きで、自分たちでリノベーションするのもいいなと考えていました。目黒駅近くのコンパクトな物件も候補でしたが、家で過ごす時間を大切にしたいという当初の目的もあって、広さと明るさを兼ね備えたこのリビタのリノベーション済みマンションを選びました。

――具体的に惹かれたところや気に入ったポイントはどんなところですか?

夫 東南2面採光の日当たりと窓を開けた時の風通しがとても居心地いいです。余計なものを削ぎ落としたシンプルなデザインも気に入っています。他のリノベーション済みマンションは、アクセントにカラークロスを使ったり、キッチンの壁にタイルを貼ったり主張の強いデザインばかりでしたが、この物件は壁・天井にホワイトのクロス、床はオークの挽板でシンプルに仕上げています。少ない配色と素材にこだわった空間に家具や雑貨を付け足して、自分たち好みのテイストにしていきたいと思っていたので理想的でした。4LDKだった2部屋をLDKに取り込んでいるので、LDKのゆとりには大満足ですね。個室は引き戸で仕切れるようになっています。扉を開くとワンルームのように開放的な空間になるのも気に入ったポイントです。連続性があるのはいいですね。

朝の光で気持ちよく目覚める
南側バルコニーに面した寝室

――個室は玄関側とLDKの隣にありますが、玄関側の個室は洋服を収納する衣装部屋のように使っていて、LDKの隣を寝室にしているのですね。

 道路に面していない北側のほうが静かで、寝室には向いているという考え方もありますが、我が家の場合は家事動線や生活動線を考えるとこの使い方が合っています。洗濯・乾燥機のある洗面室とクローゼットは近いほうが便利だし、どちらかが寝ているときに浴室を使うこともあるので、寝室と浴室は離れていたほうがお互い気を遣わなくていいですね。

 南面の寝室には毎朝たっぷりの朝日が差し込みます。気持ちの良い目覚めとともに1日を始められるのは嬉しいですね。

――LDKの一角にシェルフを置くことで、ゆるやかに空間がゾーニングされていますね。

 LDKは正方形に近い形で自由に家具をレイアウトできる分、難しさもありますね。このシェルフは、内見したときのディスプレイを参考にしました。シェルフで仕切った場所は、筋トレやヨガ、ストレッチなどをするユーティリティスペースとして活用しています。気が向いたときにいつでもできるので、ちょっとした運動が習慣化しました。ミラーはIKEAのもので外出時のコーディネートチェックに便利。空間をより広く見せる効果もあると感じています。

 これだけ余白があると個室を増やしてしまいがちですが、我が家には今のところ個室はいらないのでありがたいです。壁や天井に下地があるので、もしも将来個室を作る際は照明、スイッチ、エアコンの配管ルートなどの取り付けが容易なのも安心ですね。とはいえ家族が増えても、しばらく子ども部屋はいらないと思うので、あと10年くらいはこのままですね。

――家具や雑貨のセレクトなどはどのように決めていったのですか?

 壁・天井の白と、床の木目に私たちの好きなテイストを付け足すなら、ブラックを基調とした配色に、ステンレスなどの金属を合わせると良いかなと。ダイニングテーブルは以前の住まいで使っていたものです。部屋に対して少しサイズは小さいのですが、お気に入りのデザインなのでひとまずそのまま使っています。チェアは色やデザインに変化を持たせ、部屋のアクセントにしています。インテリアの配置を変更しながら、模様替えも楽しんでいます。

掃除や植物の手入れは丁寧にこまめに、
緩やかに流れる時間を楽しむ

――モノトーンの家具のなかで、植物やカラフルなモビールなどがアクセントになっていますね。

 モビールは住まいを購入したら、ぜひ吊るして楽しみたいと思っていました。「tempo」という日本のモビールブランドのものをいくつか購入して、飾っています。

 夫婦ともに植物が好きで、以前から育てているものもあります。今も少しずつ増やしています。気候に合わせて窓際に置いてみたり、寝室に置いてみたり。成長を観察するのも楽しみです。いくつかの場所にダクトレールが設置されているので、モビールも植物も専用パーツを使えば手軽に、好きな場所に吊るせます。これから植物はもっと増やしていきたいですね。

――壁に飾られているアートも印象的ですが、どのようなものですか?

 姉夫婦が地元熱海でアーティストとして活動していて、「熱海分福」というアートギャラリー兼セレクトショップをやっています。アートは義兄の三平悠太の作品が多いです。玄関に飾ってある私たちの似顔絵もその一つで、5年前の結婚式でウエルカムボードとして使ったもの。玄関に置いて今も我が家のウエルカムボードとして使っています。ソファの背面に飾っているのはお気に入りの設計図面(フランク・ロイド・ライト作)です。建築が好きで、このドローイングは画材店でオーダーして額装しました。

――実際に暮らし始めてから、変わったことや感じたことなどはありますか?

 以前は仕事中心の生活で、家には寝るために帰るという感じでした。引っ越してからは家で過ごす時間が圧倒的に増えました。リモートワークをするにも快適ですし、植物の手入れや掃除なども以前よりこまめにするようになりました。何も予定がない日は好きな音楽をかけながら何もしない時間を楽しんでいます。広いバルコニーも好きで、リクライニングチェアに座って読書や昼寝をしていると、あっという間に2、3時間経っていますね。

 夫婦ともに人を家に招くことがとても増えました。家族、友人、同僚、静岡時代の友人に至ってはもう何度も泊まりに来ています。ホームパーティーは新居でやりたいことの一つでした。来てくれた人たちも居心地がよさそうで嬉しいです。また、住まいの購入は自分の仕事にもよい刺激になっています。注文住宅の知識はあっても、マンション購入についてわからないことが多く、リビタの武井あずささんの丁寧なフォローは色々と勉強になりました。最近では、武井さんの対応を自身の接客に活かすこともあります。この経験が仕事にもよい影響を与えてくれているのは嬉しい誤算ですね。

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