フェイバリット・ビュー 私のくらし#18 ポストカード|住まいのヒント

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住まいのヒント

フェイバリット・ビュー 私のくらし
#18 ポストカード

目 次
  1. 1旅の記憶を持ち帰る
  2. 2世界遺産とポストカード
  3. 3自分だけのアートを集めて
  4. 4思い出のギャラリー
  5. 5旅と暮らしをつなぐもの

気づいたら集めているもの。見かけると、ついつい手が出てしまうもの。
どんなに忙しくても、大事にしたい時間。自分らしくいるために、欠かせない瞬間。
そんな、日々を彩る「もの」やホットな「こと」がつくりだす、お気にいりの景色=favorite view。
くらしにフェイバリット・ビューをもたらす「もの」や「こと」を、くらしをリノベーションする、リビタの社員がご紹介します。

旅の記憶を持ち帰る

今回リビタ社員・三友がご紹介するのは「ポストカード」です。

もともと旅が好きで、学生時代から東北四県3泊4日の弾丸旅行や、四国一周4日間の旅など、友人と名建築をめぐる旅をしていました。
ふと「何かお土産を」と思ったとき、目に入ったのがポストカードでした。

記念になるし、かさばらない。値段も手軽で、たいていの場所にあるから集めやすい。
卒業旅行は海外に行ったのですが、荷物になる大きなお土産は買えなくて……そんなときにも、ポストカードはぴったり。時間がない旅先でも「お土産はポストカード」と決めていれば、旅に集中できます。

手に取るのは、観光名所や建築物の写真、美術館で実際に見た絵画などのポストカード。こだわりやルールは特にありません。お気に入りは四国の豊島美術館で買ったもの。眺めると、訪れた日の感動がよみがえります。

世界遺産とポストカード

旅の記念にポストカードを集めることは、スタンプラリーにも似ています。だから、できるだけ新しい場所に行ってみたい。47都道府県を全部まわって集めたいと思っています。感覚としては、御朱印帳に近いかもしれません。

世界遺産が好きで、そのために旅を計画することも。
去年はカンボジアのアンコールワットへ。何世紀も前にできた寺院が、歴史を経て目の前にあることに感動し、「当時の技術で、こんな細かい彫刻をどうやって?」と驚きました。
自然も好きですが、人間の手でつくられたものが、今も残っていることに特に惹かれます。もちろん、ポストカードはしっかり購入しました。

バイエルン地方にあるノイシュバンシュタイン城のポストカードもお気に入り。シンデレラ城のモデルで、素敵なポストカードがたくさんあり、選びきれないほどでした。

ポストカードは、最高の景色や瞬間をプロが切り取ったもの。自分で撮った写真よりも、魅力を存分に感じられる気がして、好きなんです。

自分だけのアートを集めて

旅先では、美術館を訪れるのも好きです。
有名建築家が設計した美術館を堪能したり、企画展や常設展をのぞくのも面白い。本や資料で何度も見たことがある有名な作品も、実際に目にすると感動が違います。

国内の企画展は欠かさないほどゴッホが好きなのですが、オランダでゴッホ美術館を訪れた際には、満を辞して『ひまわり』のポストカードを入手しました。

美術館では念入りにキャプションを読みこみ、エピソードを含め好きだった作品のポストカードをよく買います。

『花咲くアーモンドの木の枝』は、ゴッホが弟のテオに息子が生まれたときに描いた作品。情緒不安定なイメージのゴッホですが、甥っ子のために、こんなにきれいな絵を描いたと知って、より素敵に感じたのを覚えています。
絵画を買うのは夢のような話ですが、ポストカードなら気負わず買えますよね。

 

思い出のギャラリー

旅先から誰かへ送ったり、家に帰ってからは部屋に飾ったり。楽しみ方も色々です。
壁に飾るときは「いい感じになったらいいな」くらいの気持ちで、あまり深く考えずマスキングテープで貼っていきます。お気に入りの絵画は額に入れることも。

いつもは100均などでごくシンプルなフレームを買っているのですが、以前、お値段の張る、おしゃれな額縁にポストカードを飾っているお宅に伺ったことがあって。とても素敵だったので「いつか真似したい」と思っています。

ポストカードは入れ替えも簡単ですし、ふと目にしたときに「この場所よかったね」「楽しかったね」と振り返って懐かしむ、思い出のギャラリーとして楽しんでいます。
帰ってきたら終わりではなく、暮らしのなかで旅の余韻を味わえる。ポストカードのおかげです。

旅と暮らしをつなぐもの

ポストカードは、思い出を日常に持ち帰ることができるアイテム。

いつもの生活に戻ったあと、ポストカードを眺めていると、そのうちまた旅に出たくなってきます。

実際に行った日は曇天だったけれど、青空のポストカードを買ったり、訪れたのが夏でも冬景色のものを買ったり、あえて、見られなかった景色のポストカードを買うこともあります。
そのポストカードをぼんやり眺めていると、「次はこの景色も見てみたい」という気持ちになって、次の旅への原動力が生まれます。

暮らしのなかで思い出を育んで、また旅に出る元気が出てくる。いい流れをポストカードが作ってくれている気がします。

ポストカードの向こうに見えるのは、旅先でのさまざま瞬間、自分自身が出会った景色。

日々の暮らしに「思い出の景色」を添えて、エネルギーを与えてくれる。わたしにとって、ポストカードは、そんな存在です。

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