フェイバリット・ビュー 私のくらし
#10 猫のくらし
気づいたら集めているもの。見かけると、ついつい手が出てしまうもの。
どんなに忙しくても、大事にしたい時間。自分らしくいるために、欠かせない瞬間。
そんな、日々を彩る「もの」やホットな「こと」がつくりだす、お気にいりの景色=favorite view。
今回は、2月22日「猫の日」にちなんだ特別編。
くらしにフェイバリット・ビューをもたらす「もの」や「こと」を、くらしをリノベーションする、リビタの社員・山田の家で暮らす猫シャンソンとヨーデルの視点からお届けします。
リノベーション物件が結んだご縁
今回お伝えするのは、私、シャンソン。
我が家では「可愛い自覚あり」と囁かれる、自己肯定感高めの猫です。姉妹のヨーデルともども、よろしくお願いします!
私たち姉妹と家主の出会いのきっかけは、猫が店員として働く本屋Cat’s Meow Books。この店舗兼住宅物件のリノベーションにあたって、家主がコンサルタントとして携わったのがはじまりです。
自他ともに認める、猫好きの家主。猫に関わるリノベを担当することも多く 、Cat’s Meow Booksのオーナーさんとも意気投合。紹介された保護猫シェルターにいたのが、私たちでした。
紆余曲折あり、私たちは家主夫妻と一緒に暮らすことに。
今住んでいるのは、家主が「猫と暮らすために」と考え、リノベーションを施してくれたお家です。
ヒトと猫とのシェアライフ
父の名はエンカ、母はメロディ。ブルース、ジャズなど音楽にちなんだ名前の兄弟と一緒に、家族で保護猫シェルターに暮らしていた私たち。
家主夫妻と暮らしはじめたとき、私とヨーデルはすでに1歳半。人間でいうと20歳前後です。シェルター生活も長く、猫なりに社会経験もあって、性格ができあがってからの同居でした。
家主は「妙齢のお嬢さんをお預かりするのだ…!」と緊張しつつも、大人同士のルームシェアやホームステイのような距離感で接してくれて。お年頃の私たちには、その関係性が心地良かったのを覚えています。
「再度リノベーションする機会があったら、猫トイレのスペースに換気扇をつけたい」と言ってくれていて。さすが、乙女猫心がわかっているなあ、と思います(笑)。
猫がいるから、いい暮らし
「シャンソンとヨーデルがいるおかげで、この家は快適だね〜」
家主夫妻の口癖です。
私たちが「寒い〜」「暑すぎる〜」と言葉にできない分、先んじて床暖房を入れてくれたり、真夏の外出時はクーラーをつけておいてくれたり。「外が地獄のように暑くても、帰ってくると涼しいね。ありがたいね」と、家主の暮らしやすさにもつながっているようです。
私がよくベッドで粗相していたときのこと。お布団を洗う回数が増えても「シャンソンのおかげで羽毛布団がふかふかだよ~」といつもポジティブ。
拾い食いやつまみ食いをしたら「ここに食べ物を置いたのが良くなかった。人間が工夫しなきゃいけない」と考えてくれるんです。
違う種族が一緒に暮らすうえでのトラブルも、家族のハプニングとして受け入れてもらえる。何かが起きても「結果、良かったね」と言ってもらえるから、私たちも暮らしやすいのです。
2×2、ナイスバランス
家主は、保護猫シェルターのイベントに出品するときなど、夜遅くまで根を詰めてグッズの製作作業をすることもしばしば。
「早く寝たほうがいいよ〜毛並み(人間の場合は、お肌ですね)に悪いよ〜」と寝室に誘っても、聞く耳持たず。夜更かしにおつきあいするのは、大抵ヨーデル。
ヨーデルはヨーデルで、寝るタイミングを逃しているだけかもしれませんが……
グッズ製作中かな?と思っていたら、家主の独特のセンスで私たちにおもちゃを作ってくれているときもあります。
夫婦2人と猫2頭、いい感じで生活のバランスが取れているのかも。
どこだってお気に入り
人間のお客さまが来た時は、ベッドの下やカーテンの陰など、それぞれお気に入りスポットを陣取って過ごします。
いつも1テンポ、いや2テンポ遅いヨーデルは、タイミングを逃してキャットウォークに取り残されることも。
キャットウォークは私たちのための場所ですが、最近、家主が「洗濯物の部屋干しにちょうどいい」とハンガーをかけるように。猫にうれしい工夫は、人間にも役立つんですね。「ほんと私たちのおかげで暮らしやすくなってるね〜」ってヨーデルと笑いました。
ソファやクッション、椅子など、私たちは好きな場所にもマイブームがあります。
お気に入りの場所は日々変化するけれど、そこから見える景色はどれも私たちのフェイバリット。それは、どこにいても「シャンソンもヨーデルも可愛い!奇跡!」と家主が言ってくれるからなんじゃないかな、と思っています。