キッチンと4.5mのカウンター
- 所在地:
- 千葉県船橋市
- 居住者構成:
- 夫婦+子ども1人
- 専有面積:
- 88.48㎡
- 間取り:
- 2LDK
- 既存建物竣工年:
- 1982年
- リノベーション竣工年:
- 2013年
既存のプランは4LDK。 フルスケルトンにして、南向きのLDKをできるだけ広く取り、 シンクからつながる4.5mのカウンターを中心に、 壁側にコンロ、対面式の食器棚兼カウンターを配置。パントリーも設けて、 キッチンとダイニングを充実させている。 LDKの余白には畳を敷いて、お子さまのためのスペースに。 小さな個室はご主人の趣味部屋として使用。 広い土間がある玄関をはさんで位置する、北向きの個室は大きめに設け、 将来は2つに仕切ることも想定している。
飲食店勤務でプロの料理人でもあるご主人と、料理好きな奥さまがつくった、食を中心に据えたプラン。景観も楽しめる4.5mのカウンター、充実のキッチン、パントリーなど、料理上手で人をもてなすことが好きなFさんご夫妻のこだわりがたっぷり詰まっている。7か月のお子さまのための畳スペースなど、独自のアイデアにも注目。
食事とお酒と景観を楽しむ、窓と並行する4.5mのカウンター。
——LDKの中央にあるシンクとひと続きになったダイニングテーブルが圧巻ですね。長さはどのくらいありますか?
ご主人:全体で4.5mです。夫婦ともにお酒を飲みながら、時間をかけて夕食を楽しむのが日課。食が暮らしの中心となっているから、ダイニングテーブルは大きなものを希望していました。
——南向きのバルコニーと並行するように配置され、抜けのある景観も楽しめる。陽当たりもよく、もっとも贅沢な場所にダイニングがありますね。
ご主人:見晴らしの良さを重視して、カウンターを窓と並行にしています。窓に面した場所が特等席ですね。ソファを置かず、リビングと呼べるような空間をつくっていないので、くつろぐのもダイニング。ほとんどの時間をここで過ごしています。
——コンロは壁付けのカウンターに設置されていますね。ここも十分な広さがあります。LDKの一部に畳のスペースがあり、そこに面した食器棚兼カウンターも。作業台として使えるスペースがたくさん設けられていますね。
奥さま:二人とも料理が好きなので、キッチンの作業台は広くしたいと思っていました。主人は飲食店に勤めているプロの料理人なのですが、休日は家でもよく料理をつくります。二人とも作業効率や動線、道具の収納方法などにこだわりがあり、このようなキッチンになりました。
——オープンキッチンのレストランのような充実ぶりです。
ご主人:店の厨房よりも使いやすいです。店では一人でこんなに広々と使えませんから(笑)。
奥さま:広いパントリーをつくることも希望だったんです。冷蔵庫もパントリーの中に置けるようにして、キッチンからオープンにつながるスペースとなっています。
ご主人:よく使うものはカウンターの取り出しやすい場所に収納するなど、パントリーとカウンターを使い分けていますね。
ブルーグレーの黒板塗料の壁が、ゲストのメッセージボードに。
——LDKの一部に畳のスペースがありますが、ここはお子さまのための場所ですか?
奥さま:フローリングの上に畳を置いているだけなのですが、子どもが昼寝をしたり、遊んだりする場所として便利に使っています。カウンターに面しているから、子どもの様子を見ながら家事をすることもできます。当面はこのまま使って、将来的にはソファを置いてリビング的に使うのもいいかなと。
——このカウンターは食器棚の機能も兼ねていますが、天板や棚板に古材が使われていて、インテリアのアクセントになっているように感じます。
奥さま:食器をオープンに収納できる飾り棚として使いたかったので、古材をセレクトしました。木の雰囲気が好きで、どこかに取り入れたかったんです。
ご主人:お客さまが来る機会も多いので、このカウンターで料理の準備をしながら、会話をしたり、みんなで作業ができるのもいいですね。
奥さま:そうそう。このカウンターは、お客さまが来たときに、料理や飲物を並べて自由に取ってもらう台としても重宝しています。
——畳スペースの壁はブルーグレーの黒板塗料で塗られています。さわやかでかわいらしい色合いですね。
奥さま:この色が好きで、どこかの壁にポイントとして使いたいと思っていました。子どものお絵書き、スケジュールや買い物リストのメモなどに使えたらと考えていたのですが、遊びに来てくれた友人がコメントを書き残していくようになり、自然発生的にメッセージボードのようになっています。ブルーグレーとチョークの白が思いのほか合っていて、かわいい壁に育っています。
——一方で4.5mのカウンターは、黒っぽい人工大理石をセレクトされました。こちらはシックな雰囲気ですね。
ご主人:メインのカウンターとなるので、しっかりと空間を引き締めようと濃い色を選びました。メンテナンスもしやすいので気に入っています。
ライフサイクルに合わせて、無駄なくフレキシブルに住める家。
——黒板塗料の壁の上部には、チェッカーガラスの小窓がありますね。この部屋はどのように使っていますか?
ご主人:趣味部屋です(笑)。ギターを弾いたり、音楽を聴いたり。今は寝室として使っている北向きの個室を、いずれは子ども室にして、ここは寝室にするつもりでいます。どのようにでも使えるように通風と採光を考えて窓を設けました。使い方を限定しない個室として、そのときの状況次第で対応していこうと思っています。
奥さま:北向きの個室も家族が増えたときのために、2つに分けられるようになっています。もちろん現在のように、一部屋として広く使い続けてもいい。子どもがいる期間も、将来夫婦2人になった期間も、無駄なくフレキシブルに使える家になっていると思いますね。
——将来的にもこの家で、永く住み続けることがイメージ出来ているんですね。
奥さま:できるだけ永く住み続けていきたいと思っています。駅からも近く、住みやすいエリアで気に入っていますから。もともと主人が転勤の可能性があり、住宅購入を留まっていたのですが、勤務エリアが落ち着いたので、じっくり腰を落ち着けようと考えて、家を買うことにしたんです。
ご主人:それでいろいろネットで調べているうちに、リビタのことを知り、リノベセミナーに参加したら、手掛けている物件が好みにぴったりと合ったので、コンサルティングを依頼しました。
——リビタのサービスを利用してみていかがでしたか?
ご主人:私たちが好きなテイストを詳しく説明しなくても分かってくれるので、やりやすかったです。無機質な雰囲気に木のテイストを上手く使った空間が希望でしたが、その通りに叶えることができました。
奥さま:キッチンの配置や向きなど、一般的ではないレイアウトを希望していたので、とても迷いましたが、私たちのライフスタイルや時間の過ごし方を良く分かってくれて、アドバイスをしていただいたので、思い切ったプランをつくることができました。暮らしてみてからも、とても過ごしやすく、私たちの生活にしっくりきていて、本当に良かったと思っています。
——これからやってみたいことはありますか?
ご主人:子ども室のことなどはまだ当分先ですね。当面はバルコニーで育てている植物を整理するために、棚をつくりたいと思っています。
——たくさんの鉢植えがありますものね。
ご主人:タイム、ミント、バジルなどのハーブ、山椒、オリーブ、和食の飾りに使う南天……。基本的に食べられるものばかりです。バルコニーで摘み取ってすぐにキッチンで料理に使う。そういう場面でもバルコニー側にキッチンがあって良かったです。動線が完璧に私たちの動きに合っています(笑)。
■利用サービス:リノサポ
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