青い空と吹き抜けメゾネット
- 所在地:
- 東京都新宿区
- 居住者構成:
- 夫婦+子ども1人
- 専有面積:
- 87.52㎡
- 間取り:
- 2LDK
- 既存建物竣工年:
- 2002年
- リノベーション竣工年:
- 2016年
螺旋階段でつながるメゾネット。1階はワンフロアまるごとLDKでオープンキッチンとパントリーがある。2階は吹き抜けとつながる4畳弱のラウンジを中心に、8畳強の主寝室、3畳の子ども室、トイレ、洗面、浴室が配置されている。主寝室にはドアが2カ所あり、回遊できる間取りになっている。ラウンジにはデスクと本棚があり、家族で共有できる多目的な使い方をしていく予定。
都営大江戸線の牛込柳町駅付近は、市ケ谷や新宿にも近い都心ですが、昔ながらの住宅街が残り、どこか懐かしい雰囲気もあります。このエリアに建つ一棟まるごとリノベーションのモデルルームで、元々好きだったメゾネットを見て一目惚れしたというHさんご夫妻。吹き抜けを最大限に活かした空間づくりと、アートを取り入れたインテリアコーディネートなど、随所にセンスの良さが光る家づくりについて、じっくりお聞きしました。
都心に残る昔ながらの静かな住宅街は、
コストパフォーマンスの高いエリア
——玄関に入ると、螺旋階段でつながるメゾネットの吹き抜けが広がります。明るくて開放的ですね。この物件を選んだ決め手を教えてください。
ご主人:以前住んでいた家がメゾネットで、その雰囲気が好きだったので、一目で気に入りました。天井が高くて開放的、圧迫感を感じさせないのがいいですね。
奥さま:以前は半蔵門に住んでいて、都心の生活に馴染んでいるので、千代田区や新宿区で探していました。このエリアは、細い路地が残る昔ながらの住宅街で落ち着いた雰囲気があって、都心ではコストパフォーマンスが高いと思います。とても静かで落ち着いている環境も良かったです。一棟まるごとリノベーションで、共用部も美しく整えられていて、建物のつくりがしっかりしているところもポイントでした。
——リビタのことをテレビで見て知ったとのことですが、その前は新築マンションも候補に挙がっていたんですよね?
奥さま:最初は新築マンションを購入するつもりでした。息子が小学校に入るまでに終の住み処を得ようと思っていたんです。実は昔から建築が好きで、設計者と家をつくることが夢だったんですが、すごく敷居が高いものだと思っていて自分たちには無理だと考えていたんです。夢物語のようで現実的には新築マンションかなと。でも、リビタが手掛けた物件を見て、中古マンションをこんなにかっこよくリノベできるんだと分かり、「これだ!」と思いました。
ご主人:この物件のモデルルームを見て、テイストなどもとてもいいなと思ったんです。こんな空間に住みたいと共感し、思い切ってフルオーダー設計コースを選びました。設計者はモデルルームや共用部を手掛けた、「アトリエエツコ」の山田悦子さんにお願いしました。
螺旋階段の先に広がる「ラウンジ」は
家族で共有出来る、多目的空間
——リノベーションの設計について、希望したことやこだわったところを教えてください。
奥さま:既存の間取りをある程度活かしながら、必要なところは大きく変更しています。2階には個室を2つと、家族が共有できるラウンジのような場所も設けることにしました。あとはトイレが上下に2つあったのですが、これは1つでいいと判断しました。
——ラウンジとは、螺旋階段を上ったところの吹き抜けを見下ろすオープンな空間ですね。本棚やデスクもあって、ライブラリーのような雰囲気にもなっていますね。
奥さま:正面には吹き抜けと高窓からの景色。抜けも良くて、ドラマチックな雰囲気の空間になりました。近いうちにこの空間に似合うチェアを探して、読書をしたいなと考えています。今のところ、エッグチェアかスワンチェアかなと思っているんですけど。オットマンも欲しいですね。
ご主人:2階のラウンジから見下ろす感じも好きです。螺旋階段を上がってくると目線が変わって、1階と2階では居心地も違います。上から見下ろす目線を日々の生活で体感できるのは、メゾネットだけの魅力だと思います。
——2階はラウンジを囲むように、主寝室、子ども室、水まわりが配置されていて、回遊性のある間取りになっていますね。
奥さま:主寝室は広めなので、入り口を2カ所に設け、動線的にも使いやすくなっています。今は広い主寝室を息子と私で使っているので、IKEAのロフトベッドを置いて下段を子どもの空間に。将来的に子ども室にしようと考えている個室を主人が使っています。
奥さま:そしてラウンジを仕切る収納と本棚の上も少し隙間を設け、洗面室にも光や家族の気配が伝わるようになっているんです。
ご主人:個室の間仕切りが引戸なので、開けておけば広く使うこともできます。吹き抜けに面した側の引戸は半透明だから、閉めていても光が入ってきて明るく快適です。将来的に子ども室として使うときは、引戸を閉めれば個室となりますが、勉強はラウンジのデスクでしてくれたらなと思っています。
大好きなアートの色に合わせて
インテリアのトーンをセレクト
——一番こだわったというキッチンについて、お聞かせください。
奥さま:既存では小さな個室になっていたのですが、オープンキッチンにしたかったので、リビングダイニングと一体化して1階はワンフロアまるごとLDKとなっています。
奥さま:生活感を出したくなかったので、ものはできるだけ隠せるようにパントリーや吊戸棚などの収納をしっかりと設けました。これは全体に言えることで、つくり付けの収納は必要なところに十分な量がしまえるようにつくってもらっています。予算的なこともありシステムキッチンを選んだのですが、収納の扉は新規でつくってもらいました。テイストについては、基調となる色としてグレー、白、黒を使いたいとイメージし、設計者の山田さんにお伝えしてサンプルを提案してもらい、壁、床、キッチンの素材などを決めていきました。
さらに、入居前からマーク・ロスコというアーティストの絵を飾ることを決めていました。線と色で表現された作品が中心なのですが、1階のLDKは、使った素材に合わせて、青とグレーと黄色の作品を選びました。この絵が加わることでLDKのテーマカラーが、グレーとブルーになったと感じます。それに合わせて、家具の色を選びました。ソファ、テレビ台、ローテーブルは「BoConcept」、ダイニングテーブルとチェアは「ILLUMS」で購入しました。
——キッチンのサイドの壁には石っぽい大判のタイル、壁側のカウンターの壁は光沢のあるモザイクタイルが張られていますね。
奥さま:天然素材で色が合うものを選びました。一部の壁だけでもタイルを使うことで表情が出て良いアクセントになったと思います。洗面の壁も天然石のハニカムタイルです。目地もブラウンにしたので落ち着いた雰囲気になりました。
全体のトーンについては、設計者の山田さんが、絶妙な色合いを上手くまとめてくださいました。理想とする仕上がりのイメージを共有してくださって、素材を選ぶときも的確なアドバイスをいただきました。
——植物も印象的ですね。インテリアのコーディネートに彩りや瑞々しさをプラスしていると感じます。
奥さま:共用部の植栽を手掛けた「Landscape House」に、コーディネイトをお願いしました。山田さんが手掛けた共用部の空間と植物の相性が素晴らしかったので、絶対に合うと思ったんです。吹き抜けにはシンボルツリーとして、高さのあるショウナンゴムの鉢植えを置きました。2階のバルコニーでもたくさん育てています。
——完成した家で過ごしてみて、感じていることを教えてください。
ご主人:家が一番居心地の良い場所になりました。好きなものに囲まれて暮らす幸せを感じています。
奥さま:高窓は東向きなので、朝はかなり早くから光が入ってきて、目覚めが良くなりました。毎朝、私だけ早朝に起きるのですが、だんだん明るくなるのを感じながら、とても静かなキッチンで家事をする時間が好きなんです。
ご主人:夕方から夜にかけての雰囲気もいいですよ。間接照明の灯で過ごす時間も昼とは違う心地良さがありますね。
奥さま:私はソファに寝転がって、高窓から空や雲が動いていくのを眺めるのも好きです。都会の真ん中とは思えない豊かさがあります。リノベーションで人生は変わりますね。お金をかけてやる価値は十分にあると感じています。
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