フェイバリット・ビュー 私のくらし
#19 めがね
気づいたら集めているもの。見かけると、ついつい手が出てしまうもの。
どんなに忙しくても、大事にしたい時間。自分らしくいるために、欠かせない瞬間。
そんな、日々を彩る「もの」やホットな「こと」がつくりだす、お気にいりの景色=favorite view。
くらしにフェイバリット・ビューをもたらす「もの」や「こと」を、くらしをリノベーションする、リビタの社員がご紹介します。
めがねはくらしの一部
今回リビタ社員・力丸がご紹介するのは「めがね」です。
視力が良くなく、コンタクトレンズも億劫な自分にとって、めがねはかけざるを得ないもの。生活に欠かせない、くらしの一部として、中学時代からつきあってきました。
「めがね=視力を矯正する医療器具」という意識に変化があったのは、大学生になった頃。
お手頃価格の眼鏡店で、初めて自分でめがねを選んだんです。
手に取ったのは、黒く太いフレームのめがね。高校生までは、父が百貨店で買ってくれた赤い細縁めがねをかけていたので、変化とギャップを求めた記憶があります。
めがねをファッションアイテムにする人が増えた時期で、友人から「めがね、おしゃれだね」と言われたりもして、自分自身も「めがねっておもしろいな」と気づきました。
生活必需品だからこそ、テンションが上がるめがねをかけたいと思うようになったんです。
いまの気分、今日のめがね
所有しているめがねは8つほど。その日の予定や気分で選んでいます。
ずっと家にいるときは、軽くて鼻に負担のない機能的なものを。オンライン会議が多い日なら、ブルーライトカットを。(笑)
新しいめがねだと気分が上がるので、自然と買ったばかりのものをかけることが多くなります。
めがねを買うタイミングは特に決めていません。ふだんからJINSやZoffなどをのぞくのが好きで、「かわいいな」と思えるものに出会えたときに購入することが多いです。新規プロジェクトが始動する帰り道、気合を入れたくて、ふらっと立ち寄った眼鏡店で買ったことも。
古着屋で見つけた昔のめがねに新たにレンズを入れたり、知人にもらっためがねのレンズを換えたりもします。よく利用するのは「れんず屋」というメガネレンズ専門店。自分仕様に変えられるので、おすすめです。
かけたいものが似合うもの
よくある「丸顔に似合うのはこのフレーム」などの考え方は気にしません。
昔あるイベントで、眼鏡スタイリストの藤裕美さんにめがねを見立てていただく機会があって、「自分がグッとくるめがねをかければいい」とおっしゃっていて。その時に自分では選ばないタイプを色々と試させてもらったのがとても楽しかったんです。「自分はこの形が合う」と固まりかけていた観念が、ゆるむような体験でした。
今は、素材や形もこだわりすぎず、まっさらな状態で「ほしい」と思うめがねを選んでいます。
今のお気に入りは、京都のブランド、「Arumamika」の「ポンメガネ」という眼鏡店で出会ったものです。
デザインはもちろん、ご夫婦でされているブランドで……などバックストーリーも含めて素敵だなと思い購入しました。大宮と浦和に店舗がある「ポンメガネ」は、ずっと行ってみたいと憧れていたお店。ここでしか出会えない、素敵なめがねがたくさんありました。
めがねでオン、オフ
「めがねをかけてないと自分じゃない」と思うほど、めがねは自分の一部。はずすのはお風呂に入るときと寝るときのみで、めがねのない姿を他人に見せることは、ほぼありません。
一方で、銭湯やサウナでは、めがねをはずすからこそよりリラックスできる、という感覚もあります。
ほどよく視界が悪くなるので、ボーッとするのにちょうどいい。見えすぎると「あ、カビが……」など気になってしまうし、めがねのおかげでオン・オフの切り分けができるのはラッキーかもしれません。
フィンランドへの研修旅行でサウナを訪れた際は、異国の地で無防備になるのはさすがに怖く、サウナ専用めがねを持参しました。サウナの高温に耐え得る、レンズの曇らないものが売っていて「これはいい」と。ですが、まるで服を着たままお風呂に入るようで、落ち着きませんでした(笑)。サウナではめがねをはずしてリラックスするほうが、自分には合うようです。
これからもめがねと一緒に
先日、鯖江にある「めがねミュージアム」に行ってきました。
展示してある昔のめがねを眺めたり、職人の歴史に触れたり。ショップもあって、いろいろなデザインを手に取るのも楽しく、あらためてめがねに思いを馳せる機会になりました。
めがねは生活の一部ですが、ただ「見えるようになればいい」だけではないんですよね。暮らしの中で、自分自身を変えるのは簡単ではないけど、めがねなら、パッと変えられる。わたしにとって、気持ちをチューニングする装置の1つなのかもしれません。
もし「一生、同じめがねだけをかけなさい」と言われたら、それはいやです。
想いを込めて作っているデザイナーの方がたくさんいますし、魅力的なお店がいくつもあるので、これからも新しいめがねに出会っていきたい。さまざまなめがねを通して見える、新しい景色に興味があります。
生活の道具でもあり、自分を形成するのに欠かせないもの。それが自分にとってのめがねなのだと思います。