赤羽のくらし ― 頑張りすぎなくていい街
ずらりと赤提灯が並び、明るいうちから「のんべえ」が集う楽しい町……メディアで紹介される赤羽のイメージは、安くて美味しいお店が連なる飲み屋街ではないでしょうか。そのイメージに間違いはありませんが、実際に暮らしている住人に聞いたら、赤羽という街の違う素顔が見えてきました。 今回は、11年間赤羽に暮らしているというTさんに、お気に入りのお店や場所について話を聞きました。「赤羽は多様性を認める街」というTさんの話からは、暮らしているからこそ話せる赤羽の魅力がありました。
[Tさんプロフィール]
・家族構成:1人暮らし+猫1匹
・職業:会社員
・趣味:美術鑑賞
(住まい概要)
・分譲マンションリノベーション
・専有面積:68㎡
・間取り:2LDK
・リノベーション竣工年:2009年
満員電車が物語る、赤羽のアクセスの良さ
Tさん:私の感覚ですが、赤羽エリアといえば赤羽駅と隣駅の北赤羽駅あたりまで入ると思います。北赤羽は赤羽よりも落ち着いた住宅街で、便利で賑やかな赤羽を選ぶか、少し落ち着いて静かな環境の北赤羽を選ぶかというイメージです。
2駅間は自転車で移動できるくらいの距離にあって、自分たちがどちらの環境で暮らしたいのか選んでいる感覚があります。
私が赤羽に長く暮らし続けているのは、どこに行くにもアクセスが良いというのも理由の一つです。趣味の美術鑑賞で都内に行くことが多いのですが、赤羽駅には埼京線、京浜東北線、宇都宮線・高崎線、湘南新宿ラインと、JR線だけでも5路線が通っているので、都内のどこの美術館にも行きやすくて、いつも便利だなと感じています(笑)。アクセスが良いぶん電車が混むので、朝の満員電車はちょっと大変です。ただ、それだけ多くの人が暮らしているエリアということだし、満員電車はアクセスの良さを証明しているのかなとも思います。
赤羽の朝時間にフル活用。気軽に通えるパン屋さん
Tさん:サンメリーはパンのチェーン店で、北区を中心に板橋や練馬・埼玉エリアでは特に馴染みのあるパン屋さんだと思います。そのサンメリーの1号店が赤羽店だそうで、他のサンメリーのお店と比べてちょっと変わっているんです。古家具などを取り入れたレトロでおしゃれな雰囲気のカフェが併設されていて、そこで焼き立てのパンが食べられます。オーダーしてから作ってくれるコッペパンサンドもあって、スイーツ系からおかず系まで、いろんな種類のコッペパンが食べられます。
Tさん:赤羽駅の目の前にあって行きやすいので、朝ごはんを食べたり、仕事帰りに翌日の朝ごはん用のパンを買ったり、休みの日にコーヒーと甘いパンでおやつタイムを過ごしたりと、いろんな使い方ができる、居心地のよいお気に入りのパン屋さんです。
●施設情報
SUNMERRY’S(サンメリー 赤羽店)
住所:東京都北区赤羽 1-14-1 Tスクエアビル1F
営業時間:7:00-21:00(月〜土曜日)、7:30-21:00(日曜日・祝日)
休み:年中無休
http://www.sunmerrys.co.jp/
アップデートした今の赤羽は、新旧ごちゃ混ぜ感が楽しい
Tさん:赤羽らしさといえば、やっぱり「1番街」という飲み屋さん街で、朝からお酒が飲めるお店がたくさんあります。そういう環境もあって、以前は女性が夜一人で歩くと不安に感じるエリアもありましたが、今は街の雰囲気が変わって、気にならなくなったと思います。
2015年に、山田孝之さん主演で赤羽が舞台のテレビドラマが放送されてから、街で若い人たちを見かけることが多くなりました。若い人たちが好きそうなおしゃれななバルが増えてきて、昔ながらの赤提灯のお店と共存しているんです。サラリーマンがよく来る飲み屋さんの隣で、若い人たちがバルで立ち飲みしている……今の赤羽はこの新旧ごちゃ混ぜ感がおもしろいです。
Tさん:赤羽は、いわゆるおしゃれな街ではないと思うんです。でも、たくさんの人が住んでいていろんな人がいるから、街に冷たい感じがしない。若い人が増えたけれど、ご年配の方が元気におしゃべりを楽しんでいる姿も本当によく見かけるし、様々な年代が共存しているんです。赤羽には、コーヒーショップで隣に座ったおばあちゃんと世間話をするとか、そういう世代を超えたコミュニケーションが当たり前にある。年配の方が楽しく暮らしている街って、多様性を認めている感じがして、私は良い街だなって思うんです。
優しい雰囲気のなかで食べる、キュートなスイーツ
Tさん: anzu to momoさんは、赤羽では珍しい雰囲気のカフェで、センスが良くて可愛らしい。駅からすごく近いのに、ひっそりとした立地にあって、こじんまりとした優しい雰囲気の佇まいが好きです。
ついこのあいだ、よく晴れた気持ちのいい昼下がりにお店の前を通りかかったら、可愛い女の子たちがお茶をしていて、良い風景だなってうれしくなりました。通りがかりの人たちも、焼き菓子やケーキの入ったショーケースをよく覗いていきます。
前に店長さんと話したときに、元はフラワー教室だったこの物件を見つけて、カフェを開くつもりはなかったのに、思わず物件の申し込みをして、カフェを開いてしまったと笑顔でお話しされました。そんな店長さんのセンスと勢いが素敵です! そのときは、『アンズとモモブレンドコーヒー』をいただきましたが、このコーヒーがすごく美味しいんです。次は、スイーツを食べながらゆっくりしたいと思っています。近所にこんなお店ができて、本当にうれしいです。
●施設情報
anzu to momo(アンズ ト モモ)
住所:東京都北区赤羽西1-16-9
営業時間:12:00~17:00
休み:水、木曜日
https://www.instagram.com/anzu_to_momo/
身近に自然を感じる赤羽暮らし
Tさん:私は半年に1回くらい(笑)、思い立ってランニングをするんです。荒川の河川敷は、ランニングにとてもよくて、いつもたくさんの人が走っています。荒川のあたりは広い空と川が広がっていて、気持ちいい。朝のランニングは荒川に日差しが反射して本当にきれいです。そんな風景を見ながら走っていると心が洗われてくる。マラソン大会や花火大会もあって、季節ごとにいろんな楽しみ方ができます。赤羽には、意外と大きな自然が近くにあるんです。
赤羽の隠れた名所。春に地元民が集まる桜並木
Tさん:春になると必ず行くのが、赤羽並木通りです。赤羽駅から北赤羽方面に行く途中の桜並木なんですが、地元の人たちは、ここで桜を楽しんでいます。道の両脇に、大きく成長した桜の木がずらりと並んでいて、桜が満開になると圧巻の風景を見せてくれます。私は、この並木をゆっくりと散歩するのが好きです。少し開けたところに公園もあるので、そこでお花見を楽しんでいる人も多いです。
「ラフな格好で訪れても気にならないお店が多い」というTさん。たしかに、赤羽には気取らずに楽しめるお店が多いように感じます。Tさんの言う「多様性を認めている街」というのも、周りの目を気にせずに楽ちんに暮らせる要因の一つなのでしょう。赤羽で暮らすことを選んでいる住人たちは、背伸びしすぎず等身大で自分らしく生活できるという視点で、この場所を選んでいるのかもしれません。
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コンサルタントから耳より<赤羽エリア>情報
赤羽は「本当に住みたいまち大賞2019」で1位となり、近年特に人気となっているエリアです。京浜東北線・埼京線により東西の主要ターミナル駅にダイレクトアクセスできる交通利便性、駅前の商業施設の充実、駅周辺の再開発による将来の発展性などが評価されています。飲み屋街の印象が強いかもしれませんが、近年ではNPO法人彩結びが運営する「いろむすびcafe」に例を見るように、子育て世代が行きやすいカフェなどもできており、多世代が住まうまちとしての発展が期待できます。
赤羽駅周辺の新築マンションの平均坪単価は約330万円、平均専有面積は約40㎡と、単身や二人暮らし向けの物件の供給が中心です。仮に70㎡のファミリー向けのマンションを購入しようとすると物件価格は約7,000万円となります。
一方、赤羽駅から少し足を伸ばせば、住まい選びの選択肢は広がります。例えばJR埼京線で1つ隣の「北赤羽駅」周辺は荒川河川敷や浮間公園などの豊かな自然環境が特徴的で、のびのびとした暮らしが実現できるエリアです。
そんな北赤羽エリアでは、北赤羽駅徒歩3分の好立地に一棟まるごとリノベーションマンション「リノア北赤羽」をリビタでは提供しております。総戸数147戸の大規模マンションでは、屋上のウッドデッキ、マンション1階の日替わりカフェや習い事教室などもオープン予定。共用施設の充実したマンションと、自然と身近に感じられる環境で、毎日の日々がほんの少し豊かになるような暮らしが広がります。
「リノア北赤羽」公式HPはこちら
https://kitaakabane.com/