ソファとシアターとリノベーション。「ないなら、つくる!」家づくり
- 所在地:
- 神奈川県横浜市港北区
- 居住者構成:
- 夫婦
- 専有面積:
- 73.21㎡
- 間取り:
- 2LDK
- 既存建物竣工年:
- 1990年
- リノベーション竣工年:
- 2007年
「東急東横線」といえば、首都圏で住みたい街の人気沿線ランキングで、いつも上位にあがる沿線です。しかしながら、住宅エリアとして発展しつづけた現在、新築マンションを手に入れるためには価格や広さなど、自分にちょうどいい条件をみたす物件を探すことは簡単ではありません。
今回取材させていただいたMさんは、そんな人気の沿線「東急東横線」で、横浜寄りの各駅下車駅の街に中古マンションを購入し、リノベーションされました。快速が停車する主要駅ではないけれど、緑が溢れ、季節が感じられて、行き交う人が穏やかな日常に満たされているような光景をみて、ここに住みたいと思ったそうです。自分たちが住みたい街で、自分たちに合った住まいを、リビタの中古リノベーションフルサポートサービス『リノサポ』で実現したお二人のこだわりのお住まいをご紹介いたします。
自分たちが“イゴコチのいい”街を、みつけた。
―こちらに住む前は、どのような形態の住居にお住まいでしたか?
ご主人:駅から徒歩20分で、2LDK・50平米くらいの広さの社宅に6年くらい住んでいました。社宅もいずれは出なければなりませんから、4年目くらいから住宅購入を検討しはじめて、いろいろと情報を収集しはじめました。
―家を購入しようと思ったとき、どのように情報を集めましたか?そしてなぜ、リノベーション住宅を選んだのでしょうか?
ご主人:実は、最初からリノベーションで!と決めていました。インターネットや新聞、雑誌などからいろいろと住宅情報を収集していたのですが、最新設備や豪華な共用部など、ピカピカの完成品である新築マンションはどうもピンとこなくて…。そんなとき、リノベーション専門会社であるリビタのセミナーに参加したんです。説明会で話を聞いて、その後、オープンルームを見学。自分たちの目でリノベーションの家をみて、そのときにはもう、コレだ!と思いましたね。
―リノベーションは既存建物(中古マンション)に住むということ。躊躇はありませんでしたか?また、ご家族の理解は得られましたか?
ご主人:説明会に参加して、事例紹介やサービス説明を受けたので、きちんと理解できました。そのとき、自分たちにはコレだな!と思ったので、躊躇はなかったです。
奥さま:お互いの両親も、予想に反して(!?)反対されませんでした(笑)
―家を創るにあたって、何かコンセプトはありましたか?
奥さま:寝るところはベッドじゃなくて畳がいいなと思っていました。コレという決めのコンセプトではないけれど、お互い家で過ごす時間が好きなので、“居心地のよい空間”にしたいというのは軸としてありましたね。
ご主人:コンセプトというか、つくりたいとおもっていたのは、ホームシアターです。内装が完成したら、新しいソファーを買って、そこでゆったり寛ぎながら大画面を堪能したい!と。
迫力の大画面のホームシアターでみるものは!?
―「ホームシアター」を作る際に、苦労した点などはありますか?
ご主人:やはり、大画面で迫力のある映像がみたい!というのは、家をつくるときの夢でしたから、設計を担当してくださった建築家の柳さんに最初に相談しました。そこで、音響の配線処理は梁や壁に添って目立たなくしましょうとか、壁は打ちっぱなしのコンクリートに白い塗装をしたので、映像は壁にそのまま映してはどうかなどと、いろいろご提案をいただきました。ただひとつだけ、プロジェクターを置く位置をどこにするかは悩みました。キッチンの収納の上に置くとか、サイドテーブルを置いて、その上に置くとか…。そんな議論の中で、天井から吊り下げる案が出て…。工事費を確認したところ、意外に安くできるということでようやく収まりました。
―念願のホームシアター完成ですね! お二人はどんな映画を観られるのですか?
ご主人&奥さま: 実は映画じゃなくて、サッカー観戦なんです(笑)
M邸のこだわり「ホームシアター」
ホームシアターを作るには、プロジェクターはもちろん、スピーカーやスクリーンやリモコンなど様々な機器が必要です。それらは単純に置くだけではありません。部屋のどの位置から映像を観たいのか、音量はどこまであげられるのか、防音設備は整っているか等の機能面、そして、設備や機器がお部屋の中で浮いてしまわないよう、インテリア面での相性も重要なポイントです。
スケルトンからのフルリノベーションで住まいを作られたMさんのお宅は、お住まい全体の設計プランの中にホームシアター計画が組み込まれていたため、Mさんのホームシアターは間取りやインテリアと融合され、とてもお部屋に馴染んでいらっしゃいました。
一番"似合う"家を、みつけるのではなく、つくる。
― 一般の方には、やりたいことを明確にして建築家に伝えるのは難しいですよね。途中、何かトラブルや困ったことは発生しませんでしたか?
ご主人:建築家の柳さんと、とことん打ち合わせをしました。それこそ朝からはじまり、一緒にランチを食べて、午後も打ち合わせという…。普通はそんなに打ち合わせをしなくても済むようなのですが(笑)、柳さんに○○○したいと要望すると、△△△はどうですか?というご提案をどんどんいただいて、カタチにしていきました。意思の疎通は大事ですね。大きなミスはなかったです。小さなミスは施工の方もすぐ直してくださいました。
―特にこだわったところをおしえてください!
ご主人:こだわった点は、まず、フローリングです。理由は裸足で歩きたいから!自分たちがイメージする部屋の雰囲気にあった素材が決まるまでとても悩みました。最終的に選んだのはオーク材。ふしありの無垢材です。そして色は、大工さんたちが何度もワックスを塗り上げてくださって、現地で現物をみながら決定しました。
奥さま:それから、その床と同じ素材でつくったキッチン。私の身長だと、既成のシステムキッチンでは大きすぎるので、シンク回りや作業スペースは、私のサイズにぴったりな高さに造作していただきました!あと、バスルーム。バスルームのタイルを選んで、パウダールームへとつなげました。間をガラスで仕切ることで、空間が広がり、とても開放的になりました。
―いよいよ竣工!完成したときの印象は?
ご主人:工事中、何度もみていたので大きな驚きはなかったのですが、造作キッチンとバスルームのタイルの完成度には感激しました!
奥さま:自分たちで選んだインテリアの素材(通路の扉に京都で選んできた唐紙を採用)が出来上がったのは嬉しかったですね。
―実際に住んでみていかがでしょうか?
ご主人:2007年6月から住み始めたのですが、まったく不満はないです。自分たちはもちろん満足していますが、両親も喜んでくれましたし、友人たちがたくさん遊びにきてくれて、気に入ってくれていることも嬉しいです。みんなイゴコチがいいと言ってくれます。
―最後に、Mさんにとって「家」とは、どんなものですか?
ご主人:当然のことですが、「生活の基本」です。どこへ出かけても「家」には戻ってくるし、自分たちが一番リラックスする場所でもあるし、何も気兼ねなく過ごせる唯一の場所です。生活の基本だからこそ、居心地の良さにこだわったんです。家にも洋服のように、似合う・似合わないがあると思います。だから私たちは自分たちにとって一番似合う家を見つけるのではなく、つくってしまった。気に入ったものはずっと永く愛用するように、この家も、これからずっと永く大切に住んでいきたいと思っています。
裸足で歩いてみたい、ソファーとホームシアターで寛ぎたい…。お二人がなんとなく思い描いていた「居心地のいい住まい」づくりのテーマは、完成した今、この家を訪れるゲストにも一瞬で共感できてしまう家だと感じました。オーダーメイドの家づくりは、限られた時間でたくさんの選択と決断を迫られます。しかし、ご自宅の紹介をしてくださっているお二人の表情からは、それを楽しんでいらっしゃったのだなと感じました。
最初から明確なコンセプトがなくても、Mさんのように建築家と設計相談を重ねていく中で、自分たちのイメージが引き出され、さまざまなアイデアが生まれることがあります。実はそんなアイデアのヒントは、みなさんの毎日の生活の中に隠れているのです。建築家とみなさん(施主)はパートナー。同じビジョンを共有し、リノベーションの可能性を最大限にひきだして、Mさんご夫妻のような自分たちらしい住まいづくりをたくさんの人に体験していただけたらな、と思います。自分たちと訪れる人をHappyにさせる家。Mさんご夫妻のお人柄を表したような、温かくてイゴコチのいいお住まいでした。
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