大きなアイランドキッチンのある住まいで見つけた合理的でシンプルな暮らし方|お宅拝見

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大きなアイランドキッチンのある住まいで見つけた合理的でシンプルな暮らし方

目 次
  1. 1◎間取り
  2. 2◎水周り
  3. 3◎パソコンデスク
  4. 4◎床
  5. 5◎コンセント

大きなアイランドキッチンが特徴的なM邸。都心へのアクセスがよく、商店街や飲食店が充実し、賃貸でも分譲でも人気の高い三軒茶屋エリアにある、築25年の中古マンションをリノベーションしたお宅です。 価格や間取り、立地などの納得感を追及して行き着いたリノベーションという選択。その成功の秘訣から、合理性を追求したというシンプルで暮らしやすいお住まいのこだわりポイントとは?設計・施工を担当したアーキットの森本氏、コンサルタントを務めたリビタ・田中亜沙美も交えて行ったインタビューを、前編、後編に分けてご紹介します。

―こちらに住む前は、どのような形態の住居にお住まいでしたか?

Mさん:割と短いスパンで引っ越しをすることが多くて、賃貸マンションを転々としていました。

―家を購入しようと思ったきっかけは何ですか?

Mさん:いろいろと事情があって、引越しをする必要が出てきたとき、これ以上、敷金、礼金を払うのがもったいないなと思って、そろそろ買っておくかと。勢いで購入にいたりました(笑)でも、このエリアでこの広さの家に、この値段(毎月の返済額)で住むのは、賃貸では絶対に無理だから、買ってよかったなと思っています。

―家を購入しようと思ったとき、どのように情報を集めましたか?そしてなぜ、リノベーション住宅を選んだのでしょうか?

Mさん:インターネットで随分探しました。最初は戸建を中心に見ていたのですが、23区内で予算に合うものだと、窮屈な建売住宅ばかりで、なかなか納得できるようなものがなくって。高いお金を払うのに、何で分譲会社の都合でつくられた間取りに合わせなければならないのだろう?と思い、自分でつくるということを意識し始めました。そのうち、マンションも見るようになったのですが、もともと、「良いものを手入れして長く使いたい」という思いがあったので、新築、中古にこだわりなく見ていました。いろいろ見る内、間取り、立地、コストと納得感を追求していったら、自然と中古マンションを購入してリノベーションをするという方法に行き着いたという感じです。それと、リビタの担当者の田中さんがすごく親身に物件を紹介してくれたので、買うならこの人から買いたいなと思ったことと、リビタのコーディネイトサービスを利用すれば物件探しから引渡しまでワンストップサービスなので、安心してリノベーションが出来るなと思えたことも、リノベーションを選んだ理由です。

大きなアイランドキッチンのある住まいで見つけた合理的でシンプルな暮らし方
大きなアイランドキッチンのある住まいで見つけた合理的でシンプルな暮らし方
Before:選んだのは、築25年、細かく区切られた3DKの物件。

―購入しようと思ってから、入居までどれぐらいかかりましいたか?

Mさん:リビタに初めて問い合わせをしたのが5月上旬。1ヶ月半ぐらい物件探しをして、6月末に購入物件を決めて契約、そこから1ヶ月ちょっとで設計を固めて工事に着工、1ヵ月半程度の工期を経て、10月上旬に入居しました。

リビタ田中:Mさんがお急ぎだったということもありますが、大体これぐらい(5ヶ月)のスケジュールが、物件探しからリノベーションをして入居までの最短スケジュールになりますね。

―中古マンションということに対して、躊躇はありませんでしたか?また、ご家族の理解は得られましたか?

Mさん:ピカピカなものにあまり興味がなかったのと、古いものをリノベーションしたハウススタジオやカフェなどの雰囲気が好きだったので、むしろ、中古マンションがしっくりくるなと感じていました。両親は、配管が剥き出しのリノベーション後の天井を見て、さすがにびっくりしていましたけどね(笑)

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天井は(じかてんじょう)にして、配管をむき出しに。天井を張らない分、天井高も確保。

―物件選びの決め手はなんでしたか?

Mさん:今は一人なのですが、今後家族が増えたりする可能性もあるかなと思ったので、売却したり賃貸したりしやすい立地にこだわって選びました。最終的な決め手は、値段。家賃と比べると月々の負担額がかなり安くなるのと、リビタの田中さんが、ディスカウント交渉までしてくれたので、納得して買えました。

リビタ 田中:ありがとうございます。物件探しは、タッチの差で申し込みが入ってしまったり、ディスカウント交渉がうまくいかないこともあり、波乱万丈でしたね(笑)でも、最終的に良い物件に出会えて本当によかったなと思います。

―家を創るにあたって、何かコンセプトはありましたか?

Mさん:とにかく、合理的に、シンプルに、まとめていくということ。将来賃貸することを考えると、出来るだけ「オレ色」を排除したほうがいいだろうな(笑)と考えたのと、暮らしやすさを考えてとんがり過ぎないほうがいいだろうと考えました。「とんがってるけど、先が丸い」ぐらいの、がんばり過ぎない感じが、自分らしくていいなと。田中さんのご紹介で、初めて設計の森本さんにお会いしたときも、一番最初にこうした考え方と、自分の好みやイメージのビジュアルを伝えました。

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大きなアイランドキッチンのある住まいで見つけた合理的でシンプルな暮らし方
床、壁、水周りは、白で統一。床も質感を大切にしながら、なるべくシンプルに。

アーキット森本氏:初めてお会いしたとき、「オレ色を抑えてください」と言われて、すごく驚いたのを覚えています。それと同時にイメージをビジュアルで共有できたので、設計を進めていく上でも、Mさんに提案しやすくてとても進めやすかったです。

「合理的にシンプルに」をコンセプトに住まいづくりをされたMさん。物件選びにもそのコンセプトは反映されていました。
一方、自由設計のリノベーションについて。「憧れるけど、大変そう。どう進めるの?」ほとんどの方が初めての体験なだけに、そんな風に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?それに加えて、リノベーションという既存建物を生かした住まいづくりの特性上、ちょっとしたハプニングもつきまといがちです。M邸の設計こだわりポイントとともに、自由設計の進め方、楽しみ方の秘訣を聞いてみました。

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―M邸でとても印象的なのは、濃いグレーの壁に白とステンレスが際立つ、大きなアイランドキッチン。 どうして、こういうキッチンにしたのですか?

Mさん:これも、「合理的にシンプルに」というコンセプトから産まれたんです。 キッチンとダイニングテーブルをくっつけてひとまとめにしたら、少スペースで済むかなと思って。 実際に、ご飯を食べたり、本を読んだり、ちょっと仕事をしたり、なんでもここで済ませています! ダイニングの背面にCDや本を入れられる棚もつくったので、導線もとてもよく、気に入っています。 棚は、棚板の高さが調整出来るようになっているので、入れるものにあわせて高さを変えられます。 どれも、合理的につくるというコンセプトを、設計者の森本さんとともに具現化していったものです。

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―ダークグレーの壁やキッチンの面材、照明を埋め込んだ換気扇など、シンプルながらスパイスの効いたデザインが、 とても良い感じですね。これもイメージされていたんですか?

Mさん:イメージは持っていたので、森本さんに予め伝え、細部のデザインを提案してもらいながら進めていきました。キッチン周りの壁は、汚れが気になるので、最初はタイルやキッチンパネルも検討していましたが、なかなか気にいったものが見つからず、「塗装で済ますってアリですか?」とこちらから提案したんです。そうしたら、アリだねってことになって、塗装になりました。タイルやキッチンパネルよりコストも下がったし、とても気に入っています。

アーキット森本氏:実は、工事が始まって内装を解体してみたら、予想に反して躯体(コンクリート壁)が出てきてしまったんです。でも、躯体のほうが塗装しやすいので、これはラッキーな予想外でした。キッチンは、Mさんの希望を反映し、オーダーでつくることにしたので、換気扇も、キッチンのデザインに合わせたものをデザインし、オーダーでつくりました。実は、このキッチンの天板と天井から吊るしたステンレスの板は同じカタチ。ちょうどシンクの窪みが、換気扇の窪みに対応します。同じカタチのものを素材違いでつくってもらう事で、コストダウンにもなりました。

―内装を解体してみたら、予想と違った!というハプニング話は、たまに伺いますが、ほかにもそういうハプニングはありましたか?

アーキット森本氏:予想と違ったと言えば、天井ですね。当初、塗装せず、コンクリート打ち放しでいこうと打ち合わせていたのですが、 (天井を)剥がしてみたら、思ったより汚かった。Mさんに報告し、急遽白く塗装することに変更しました。 それと、結構不要になる配管があったので、穴がぽっかりあいてしまったり、配管の跡が残ってしまったりしたのですが、 そのまま残すようにしました。Mさんのセンスで、すごく上手にインテリアに活かしてくれています。

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梁に開いていた穴は塞がずに、おもちゃを飾って。

Mさん:塞いだりきれいにすることも出来ると言われたのですが、味になっていいかなと。 こうした偶然の副産物が産まれるのもリノベーションの面白さ、醍醐味ですね。

―リノベーションや自由設計は、予想以上にお金がかかってしまうのではないかという不安の声を頂くことが多いですが、いかがでしたか?

Mさん:天井を塗ることになって、コストはUPしてしまったのですが、キッチンの壁と相殺されました。お金がかかるところはかけて、削れるところは削って、 総予算の中で状況に応じて、柔軟に考えるようにしました。それと、予算の上限を理想の上限と覚悟の上限の2段階に分けて考えました。 理想の上限を目指して進めながら、一方で迷ったときには、覚悟の上限を超えないかを判断基準にしたので、あまり迷うことがありませんでした。 自分でお金のかけどころを決めれるので、納得感がありますよ。

―ほかにもこだわったポイントを紹介してください。

◎間取り

小分けの3LDKから、広いリビングのある1LDKへ。明るく開放的になりました。
他にもいろいろ細かい部分にこだわりました。

◎水周り

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お風呂・洗面・トイレもひとまとめに。小さな面積でも使いややすく、 広く感じられると同時に、リビング面積に還元しました。また、迷いに迷ったユニットバス。 最終的には、一番シンプルなものをチョイスしました。

◎パソコンデスク

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気に入ったパソコンデスクが見つからず、棚をDIY。

◎床

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床は、古材のフローリングも検討したほど、質感にこだわった。
結局、コストも考慮して、3mm厚付の無垢材に。
蜜蝋ワックスを現場で塗ったので、経年で風合いが増していくそう。

◎コンセント

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スタンド型のテレビを置くことにしていたので、床にコンセントを設けました。 配線がごちゃごちゃせず、すっきりします。

―最後にこれからリノベーションをされる方へのアドバイスをお願いします。

Mさん:物件探しは、自分で手を加えられない範疇のところをよく見ておくべきだと思いました。物件を探しているときは、部屋の内装の状態などがどうしても気になってしまいましたが、結果的に全部リノベーションをしたので、全く気にする必要がありませんでした。それよりも、エントランスの雰囲気やごみ置き場、サッシなどの共用部の状態や、音、日当りなどの住環境の部分は、買う前はどうでも良いと思ったんだけど、住んでみると、気に入らなくても自分の手では後からどうにもできない部分なので、もっと気にするべき、大事なことだったなと思いました。

「もう一度やってみたいんですよね。すごく楽しかった。」Mさんから、最後にそんなことをおっしゃっていただきました。 物件探しから、設計、施工と全てのリノベーションのプロセスを思い切り楽しまれたようです。Mさんのリノベーション成功の秘訣は、 判断基準を明確に持っておくこと、設計者やコーディネイターと蜜にコミュニケーションを取りながら進めていくこと、 そして何よりも楽しむことのようです。Mさん、ありがとうございました。

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