住みたいのは、子育てしやすい街!
待機児童ゼロ&支援が手厚いエリア
これからマンションを買う方は、「住みたい街」をどうやって決めますか?通勤?実家との距離?住み慣れた街…?もしこれから子育てがはじまる方は(もしくはしている方は)「子育てのしやすさ」から選ぶのも一つの方法です。
エリアによっては待機児童数や、子育て支援の充実度に差があり、暮らしやすさが変わってきます。今回は「子育てしやすい街」の選びをご紹介!
〈子育てしやすい街選び 1〉
保育園は入りやすい?
共働きなら「保育園に入れるかどうか」は絶対条件ですね。保育園の入りやすさは、年々変わっているので常にアップデートしておきましょう。たとえば全国でも待機児童が多いイメージのある「世田谷区」ですが、ここ数年は認可の私立保育園を増やして待機児童数ゼロになっています。都内の各区が定員の拡充に取り組んだ結果、待機児童問題は着々と改善されたのです。
以外にも都心の渋谷区、新宿区、千代田区、目黒区なども待機児童ゼロ。ちょっと意外ですね。
中央区や江戸川区などは待機児童が残っていますが、注目すべきは前年比。2020年に比べたら圧倒的に解消されていることから、2022年はもっと改善されると予想できます。そう考えると都内23区であれば、待機児童問題はそれほど心配なさそうです。
今はそれよりも「通いやすい保育園がどのくらいあるか」の方が重要です。たとえ入園できたとしても、徒歩や自転車で何十分もかかるようでは、送迎が負担になってしまいます。また広い園庭があったり、教育方針がしっかりしていたり、歴史があるような保育園は人気が集中するため、待機児童ゼロエリアでも入れるとは限りません。「通わせてもいいな」と思える保育園がたくさんあるエリアがオススメです。
さらに小学校に上がると学童保育所を利用するかもしれませんので、余裕があればそちらの充実度も調べておきましょう。
▶︎ https://www.housing-messe.com/yell/live-rary/archives/261
〈子育てしやすい街選び 2〉
子育て支援は充実してる?
「そんなに違うの…?」と驚いてしまうのが、行政ごとの支援サービス。引越し後にママ友が住む街の手厚い支援内容を聞いて落ち込まないよう、「どの区にどんな子育て支援サービスがあるか」を調べておきましょう。
なかでも「これはうらやましい!」というサービスを下記にまとめてみました。
このほか千代田区、中央区、文京区、豊島区、北区、荒川区、葛西区は無料でベビーシッターを利用できます。ベビーシッターは年会費がかかったり、一時間あたり2000円以上するなどかなりの負担です。ご自身が体調を崩したり、保育園自体が休園になってしまったときのことを考えると、ベビーシッター制度が充実しているのはありがたいですね。
また共働きで一番困るのが「子供が病気なのに休めない」という事態。千代田区、渋谷区、北区、文京区、台東区、港区、豊島区、目黒区では病児目的で民間のベビーシッターサービズを利用した際に、料金一部を助成してくれます。区によって「1時間あたり1000円まで」「利用料の1/2」「一年の上限50000円まで」などの制限があるので、調べておきましょう。
〈子育てしやすい街選び 3〉
子供にやさしい街?
保育園の入りやすさや支援制度充実と同じくらい、「子供にやさしい街かどうか」は大切です。ただし「子供にやさしい」と感じるポイントは人それぞれ。以下のポイントを総合的に判断しましょう。
●歩道が整備されているか
「歩道が整備されているか」は、住みたい街を選ぶうえで大切なポイント。歩道が狭くて凹凸が多い道でベビーカーを押すのは怖いし危険です。再開発エリアは比較的ゆったりとした歩道となっていますが、昔ながらの街は歩道がガタガタしていて歩きづらいことも。お子さまが安心して歩けるような整然とした通りがあるとよいでしょう。また保育園の送り迎えでは電動自転車を使う方も多くなります。自転車で通りやすい道路幅があるどうかも、ご自身で街を歩いて確認しておきましょう。
●小児科やスーパーは充実しているか
乳幼児は予防接種のために、小児科に行く頻度が多くなります。さらに保育園に通いだすとさまざまな病気をもらうため、近くに小児科があると、保育園帰りにさっと連れて行くこともできて便利です。またまわりにスーバーが充実しているかどうかも重要なポイント。今はコープなどの宅配がありますが、牛乳や卵など急に必要になることも。
●公園が近くにあるか
砧公園、駒沢公園、世田谷公園といった緑豊かな公園のある「世田谷区」、葛西臨海・海浜公園、行船公園、親水公園のある「江戸川区」のほか、都内で一番公園数が多い「練馬区」。ただし、そんな有名公園が近くにある必要はありません。休日に家族で行く大きな公園よりも、ワンオペで気軽に連れていける小さな公園が近所にあるとよいでしょう。住宅街の小さな公園では、日曜日の朝や夕方にパパが子供を遊ばせる姿がよく見られます。その間にママはぐっすり休んだり、家事をしたりしているようです。
●教育環境はよいか
都内で群を抜いて教育環境に恵まれているのが文京区。誠之小学校、昭和小学校、千駄木小学校、窪町小学校といった有名エリート公立小学校に通わせるため、わざわざ転入する方もいるほどです。ほかにも3大名門公立小学校と言われる番町小学校、白金小学校、青南小学校のほか、番町小学校、麹町小学校のように、都内にはいくつもの名門公立小学校があります。「教育環境が充実しているところで子育てしたい」という方は、学校のレベルや評判を事前に調べておくとよいでしょう。
●通勤時間は短いか
「通勤時間と子育て」はあまり関係なさそうに思えますが、実は大いにあります。子供が小さなうちは保育園からの急な呼び出しや、風邪気味で通院してから登園させることも多いからです。会社に近いと「出社が少し遅れます」の連絡程度ですみます。またお迎え時間ギリギリまで働くことができ、早く帰ってゆっくり食事の用意をしたり、掃除をしたりと余白の時間が生まれます。なにより親子の時間が30分でも長くなるのは、お子さまにとってうれしいことです。
〈子育てしやすい街選び〉
まとめ
「子育てしやすい街ってどんな街だろう?」と考えてみると、結局人それぞれです。もちろん保育園に入りやすく、子育て支援が充実しているに越したことはないけれど…あくまでそれは一般論。ご自身が「この街で子育てしたい!と思えるか」のほうが大切です。
それを判断するのは、数字ではありません。子供と入りやすそうなカフェやレストランがあったり、子供を連れた人の満たされた表情だったり、公園で笑う子供の姿だったり。ご自身の目で見て、その街の空気を感じながら五感で判断するものなのかもしれません。
子育てしやすい街は、あなたが子育てしたい街。そういう視点で街選びをしてみましょう。
「リノサポ」では、リノベーションのコンサルティングだけでなく、子育てしやすい街選びや物件探しも行っています。無料の相談会も随時受付しておりますので、「まだどの街に住むか決めていない」という方もお気軽にお問い合わせください。私たちと一緒に「あなたにとって」子育てしやすい街を見つけましょう。