SOLSOに聞く、インドアグリーンを育てる基本の3ポイント|住まいのヒント

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住まいのヒント

SOLSOに聞く、
インドアグリーンを育てる基本の3ポイント

目 次
  1. 1原生地の環境を想像してみよう
  2. 2光がなければ植物は生きられない
  3. 3水やりのタイミングは土が乾いたとき
  4. 4人が通る程度の風がある場所に置く

インドアグリーンのある暮らしを始めてみよう。 そう思っても忙しい毎日、「グリーンの元気を保ちながら上手に育てられるか心配……」という人も多いのではないでしょうか。 植物のプロ集団・SOLSOが提案するのは、「まずは基本的な3つのポイントを押さえること」。SOLSOの店舗でも主にインドアグリーンを扱う「SOLSO HOME Futako」マネージャーの山口優さんに、ライフスタイルに合わせて無理なく実践できるポイントを具体的に教えていただきました。

原生地の環境を想像してみよう

グリーンの育て方は種類によってさまざまですが、基本的なポイントは、「光」「水」「風」の3つ。まずはここに気をつけて、だんだんコツをつかんでいきましょう。

SOLSOに聞く、インドアグリーンを育てる基本の3ポイント
「光や水が足りないと葉を落としたり色が変わったり、グリーンはいろいろなサインを出してくれます。よく観察して、育てる側も成長することが大切」と「SOLSO HOME Futako」マネージャーの山口優さん

大切なのはその植物の原生地を知って、できるだけそれに近い状態を目指すこと。もちろん室内で完全に再現することは難しいのですが、「これは湿度の高い沢で育つ植物だけど、家の中は乾燥しているからこまめに霧吹きをしよう」など、植物のルーツを知って思いを巡らせることで愛着も増して楽しいですよ。

光がなければ植物は生きられない

3つのポイントの中でも、「光」は一番大切な要素です。植物は光合成で体を作るので、光が足りないと形成不全や変色を起こしてしまったり、弱々しい枝や葉が出てきたりしてしまいます。ほとんどのグリーンは日当たりのいい場所を好むので、基本的に明るい窓辺に置くのが最適です。

SOLSOに聞く、インドアグリーンを育てる基本の3ポイント
観葉植物は明るい窓辺に置くのが理想。一方で、シダなど少ない光でも生きられるグリーンもある

「自宅は日当たりが悪くて」と心配する方も多いのですが、植物の種類によっては「文字が読める程度の明るさ」があれば、照明の光でもしっかりと育つので大丈夫。実は当店も北向きなんです。窓から遠い場所に置いている鉢植えがありますが、照明の光でちゃんと育っていますよ。

ただし照明の光は日光に比べてどうしても弱いので、長めに光を当ててあげてください。例えば外出する時も照明をつけておく部屋をつくったり、帰宅してから寝るまでの間はずっと照明を当てておいたり。補助的にスタンドライトなどを植物の近くに置いて照らすのもおすすめです。

ときどきベランダで光に当ててあげるのも有効ですが、夏の強い日差しに当てると人の肌と同じように「焼け」が起きてしまう場合も。そんな時は、窓辺に鉢植えを移動するだけでも十分です。また、冬は寒さで葉が傷むことがありますので、注意してあげてください。

水やりのタイミングは土が乾いたとき

水やりの原則は「土が乾いたらたっぷりあげる」。常に土がジメジメ湿っていたり、チョロチョロとこまめに水をあげることは、実はあまりよくないんです。ときどき土を触ってみたり、持ち上げられるサイズなら鉢ごと持ち上げて軽くないか確認したりして、土がどのぐらいの周期で乾くかチェックしてみてください。シンボルツリーなど大きな鉢のものは土が乾くのが遅いので、一度にたっぷり水をあげておけば長持ちします。

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鉢の下の受け皿に水が浸み出るまでたっぷり水をやり、受け皿にたまった水は捨てる

水やりの際は鉢底に注目して、鉢底から流れ出るまであげてください。受け皿に水が少し浸み出たらストップ。受け皿に水が溜まったままだとと根腐れの元になるので、浸み出た水は捨てましょう。

成長具合いや季節によっても、必要な水の量は変わるので、ぜひ注意しながら水やりをしてみてください。だんだん水の適量が分かるようになったり変化に敏感になれるのも、グリーンと暮らす楽しさですね。

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室内は乾燥しがちなので、葉の表面と裏側に霧吹きで「葉水」を与えるのも大切。ホコリを流して美しい葉を保ち、害虫も予防する役割も

人が通る程度の風がある場所に置く

自然界では風のない日も常に空気は動いているため、室内で育てる時も「空気が流れていること」は大切。新鮮な空気は、光合成に必要な二酸化炭素も植物に届けてくれます。それにインドアグリーンの不調は小さな害虫が原因の場合が多いのですが、空気の流れがあると虫をうまく飛散させてくれるんです。逆に空気の流れが停滞すると、小さな害虫が住みやすい状態になってしまうんですよ。

グリーンの置き場所の基本は「人間も居心地がいい環境」。よどんだ空気の中では、人も息苦しさを感じますよね。例えば部屋の隅は空気がこもるので、グリーンにもよくありません。ときどき人が通り過ぎる程度の風が起きれば大丈夫です。

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人が通ったときに起きる風も、グリーンに新鮮な空気を運んでくれる。テーブルやカウンターに置くのもおすすめ

そうは言ってもすべての住まいにおいて、風通りがいい場所にグリーンを置くのは難しいですよね。風が通りにくい場所であれば、1日15〜30分ほど換気をするのがおすすめです。その場合、インドアグリーンは暖かい地方生まれのものが多いので、空気が冷たい冬は控えめに。ときどき風が通る場所に移したり、サーキュレーターで空気を循環させたりするといいですね。

基本的なポイントを紹介してきましたが、大切なのは「よく観察すること」。それぞれのグリーンの表情をよく見て世話を加えながら、楽しく付き合っていってくださいね。

SOLSOに聞く、インドアグリーンを育てる基本の3ポイント

グリーンのある暮らしを始めたい。でもこまめに世話をする自信はないし、すぐに枯らしてしまうかも……。
この記事では、なんとなく不安で踏み出せない人に、マンションでも取り入れやすいインドアグリーンやベランダ植物との付き合い方を、植物のプロ集団・SOLSOのショップスタッフに質問していきます。

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