【世田谷・駒沢大学エリア】
一人暮らしに便利と安心のまち
公園と笑顔、わかちあいのくらし
世田谷・駒沢大学エリアに住んでみる?
住めば都というけれど、どこを選ぶかはやっぱり重要。たとえば、初めての一人暮らし。
アクセスが良いとうれしいけど、都会すぎるのは疲れる。ベタベタした人間関係は億劫だけど、ひとの温もりは感じたい。背伸びせず、自分らしく過ごしたい。
イメージは「都会と地元のいいとこ取り」。一人でも独りじゃない、そんなくらしができるまちを見つけたい。世田谷・駒沢大学エリアの空気や匂い、ひとの笑顔に、ヒントがあるかもしれません。
「このまちのくらしを、探そう。」
そんな思いで歩いてみたら、見える景色も少し変わってくるかもしれません。
のくらしが、実際に駒沢大学エリアを歩いて見つけた「このまちのくらし」をご紹介します。
駅前商店街のやわらかな笑顔
渋谷から田園都市線に揺られることわずか7分。駒沢大学駅地上出口を出て、まずは商店街を散策。ぱっと目をひくシンプルな店構えに「カフェかな?」と近づいてみると、どうやら老舗のお豆腐屋さんらしい。
あたたかな手書き文字がお出迎え。「自分の分も忘れないでね」のひとことが、優しくユーモラスで心に残る。疲れたときに読んだら、胸にグッときてしまいそう。
店頭にいたのは、安達屋3代目店主・武藤 常陽さん。思わず「おとうさん」と呼びたくなる、やわらかなスマイルが素敵だ。
「創業何年だったかなあ。店舗を建て替えるときに片付けたら、古い資料が出てきて”昭和6年”って書いてあったから、もうすぐ100年になるんだと思います」
ずっとこのエリアを見てきた武藤さんに、このまちの特徴を聞いてみた。
「商店街もあれば住宅地も公園もあるし、静かで住みやすい。住民には、おだやかな方が多いと思います。『コラー!』って怒鳴り込んでくる人は、まずいない(笑)。いわゆるブランド的な地域ではないけれど、交通の便も良いから、若い人も多いですね」
外壁には、独特の存在感を放つキャラクター「おとうふ君」。実は、お客さまが描いてくれたものだそう。
「さらさら~って描いてくれたのを『いいじゃん、可愛いじゃん』って気に入ったの(笑)。その方の個展も、どれどれ〜って見に行ったりしてね。もう引っ越されてしまいましたけど、年賀状のやり取りは今もずーっと続いています。ご縁ですね」
安達屋には『おとうふ君ファンクラブ(入会金・会費無料)』も存在する。会員になると、武藤さんのエッセイや豆知識が掲載された『安達屋だより』が隔月で届く。お豆腐に真剣で、まちを大事に思う武藤さんの文章が堪能できる、手作りのファンクラブ会報だ。
「僕が好きでやってるんです。楽しみにしてくれる方が1人でもいればやろうかな、なんてね」
またまた、ご謙遜を。
常連マダムから「お惣菜もおいしいし、この豆乳が最高なのよ〜!」の声。ここを訪れる人は、みんなお豆腐のようにやわらかくて、やさしいに違いない。武藤さんの笑顔がそれを物語っている。
「渋谷や三軒茶屋っていうのは、ときどき行って楽しむところでしょう。毎日じゃなくていいよね。この辺りは、毎日過ごすところ、日常がある場所です」
◉安達屋
東京都世田谷区上馬4-5-5
駒沢のジャムおじさん
角にあるのは、昭和の風情が漂うパン屋さん。キャップにTシャツのシティボーイがふらりと立ち寄る。コッペパン片手に、駒沢オリンピック公園にスケボーでもしにいくのだろうか。
「客層は幅広いですね。学生、主婦、子ども連れのかた、お年寄り、さまざまです」」
そう話してくれたのは、パオン昭月の執行 勉さん。もともとは『昭月製パン』としてスタートしたこのお店、『パオン』の由来は、
「フランス語で『孔雀』です。華やかで末広がりでいいよね、って。ここに店を構えたのは駒沢オリンピック公園ができた頃です。地下鉄ができてずいぶん変わりましたね。昔はほら、『玉電』が地上を走ってましたし」
まちの移り変わりを見てきた執行さんに、このまちの好きなところを伺った。
「やっぱり公園があるところですね。そして、いい方が多い。一人暮らしにもいい場所だと思いますよ」
にぎやかなショーケース。やさしいタッチのイラストは、お客さまが描いてくださったものだそう。さて、写真のパンがどう見ても「アンパンマン」だ。気になって尋ねると、
「実は、うちの店は『ジャムおじさんの代理人』だったんですよ。まだアンパンマンミュージアムも何もない時代に、公式にお願いされて当店でアンパンマンを焼いてましてね、写真は、そのころの幼稚園雑誌の裏表紙に掲載されたものなんです」なんと衝撃の事実。レジ奥に、確かに認定証が光っている。
コッペパンやたまごドーナツ、懐かしいパンがずらり。人気は「生クリームあんパン」(10月~5月限定)。
昔ながらのパンに、シュークリームやアップルパイ、バゲットやバタール。毎日通っても飽きのこないラインアップは、全てお店で焼き上げているという。ここのパンを食べれば、どんな時でも勇気リンリンになれるかも。「Waiting For You アンパンマ〜ン♪」思わず口ずさんだりして。
◉パオン昭月
東京都世田谷区駒沢2-18-11
田園都市に学生街ありて
駅名に”大学”がつくこともあって、訪れる前は「大学生のまち」のイメージが強かったこの界隈。実際に歩いてみると、いわゆる学生街のガヤガヤした雰囲気は感じられない。かといって寂れているわけではなくて、駅前はほどよく栄えて、住宅街は静かでおだやか。生活がしっかりある、そんな印象のまちだ。
駅の近くには大きめのスーパーマーケットもあるし、八百屋さんに魚屋さん、お肉屋さんと活気ある個人商店も健在。仕事帰りも休日も買い物に困ることはなさそう。「今日は自炊したくない……何もしたくない」そんな日に駆け込める、ファストフード店や小さなレストランもちゃんとある。建設中のビルなど、変化の予感もあちこちに。
商店街からひとつ道を入ると、驚くほど静かになる。渋谷から近く、遊ぶのに便利な三軒茶屋もすぐ行ける、そんな都会のど真ん中とは思えない。心なしか、時間の流れもゆるやかになったよう。
安達屋・武藤さんが紹介してくれた、駒沢大学駅前商店会・会長の関 實さんに会うため枡屋酒店へ。武藤さん曰く「この辺のことならなんでも知ってる」そう。そんな関さんに、このまちのおすすめポイントを教えてもらうことに。
「交通の便が良い、医療関係が充実、公園がある、まず、この3つ。そして、商店街の特徴ですが、家付の店があるということ。働く人がちゃんとそこに住んでいる。私も、この店の上に住んでますから、勝手にドロンといなくなることができません(笑)。責任があるから、一所懸命やるんです」
お店に行けば暮らしている人の顔が見える。ないに越したことはないけど、万が一何かがあったときも、近くに誰かがいると思える。これは大きな安心材料だ。
「3年後にはショッピングモールも完成するし、これからが楽しみ。ますます暮らしやすく、おもしろくなるでしょうね。だからこそ若い世代にどんどん入ってきてもらって、コミュニケーションが活発になるといいなあと思います。うちのお店でもね、若い人が『頑張ったご褒美に』って、ちょっといいワインを買っていったりするんですよ。そういうの見ると、こっちもうれしくなっちゃうね」
ずらりと並んだワインたち。これだけあれば、毎日がご褒美でもいいくらい。
◉枡屋酒店
東京都世田谷区駒沢2-1-13
いつかはコマザワンヌ
そろそろお茶でも、と駒沢オリンピック公園西口すぐのカフェ・Mr.FARMERへ。ペットOKのテラス席にて、可愛いワンちゃんとアイコンタクト。このまちで暮らしていたら、お散歩コースで毎日会えたりするのかな。いつか飼えたらうれしいけれど、今はこっそりコマザワンヌ気分を疑似体験。
◉Mr.FARMER 駒沢オリンピック公園
東京都世田谷区駒沢公園1-1-2
※こちらの店舗は公益財団法人東京都公園協会との共同事業として、災害時には徒歩帰宅者対応や地域住民の支援を行う防災施設へと転用されます。
駒沢周辺のワンちゃんを「コマザワンコ」と呼んだりするとか、しないとか。
カフェかパティスリーかと見紛うドッグフードショップも、ペットフレンドリーなエリアならでは。動物病院やトリミングサロン、ペット用品専門店があちこちにあるのも駒沢エリアの特長。
駒沢公園はみんなの自慢
駒沢オリンピック公園は、広くて、木々の背が高くて、緑が豊かでとにかく気持ちがいい。一瞬で日常から離れられる、そんなトリップ感がある。今日、会った人たちみんなが
「駒沢には、公園がありますからね」
と胸を張っていた理由がよくわかる。この公園が近くにあったら、きっと誇らしいに違いない。
都内で人気の高いパブリックスケートパークのひとつ・ストリートスポーツ広場。充分な広さがあって滑りやすく、無料なのも魅力。
散歩する人、走る人、遊ぶ人。それぞれの目的をもって、人々がいっとき集まる場所、それが公園。みんなでわけ合う、まちの大事な宝物だ。
会話の生まれるところ
「ビルの2階に隠れ家のような本屋がある」と小耳に挟み、駒沢公園通りを深沢方面へ。地図アプリが指し示す場所をグルグル、やっと見つけた階段を上がっていく。宝探し気分で開けたドアの向こう、笑顔で迎えてくれたのは店主の中村秀一さん。なぜ、ここで書店を?
「”遊べる大人”が多いエリアだな、というのがあって、ここに店を構えたんです。」と話す中村さん。本屋をやろう、と思い立ったとき、物件探しの条件は”大きい公園があるまち”だったという。そして、駒沢大学エリアは第一候補だった。
「最初は、気軽に入れる、人通りが多い路面店をイメージしていたんだけど、条件に合うところがなくて」
この物件は想定外だったけれど、「始めること優先」で思い切ってスタート。もともと住んでいたので土地勘もあり、周辺の雰囲気の良さが決め手になったという。
「スーツ姿の人がバリバリ歩く街ではなくて。この辺は、フリーランスや起業している人が多いんですよ。短パン・サンダルでも品は良い、みたいな。だから、こういう本屋を楽しんでくれる大人がいるんじゃないか、って。自分も今日は短パンなんですけど、そういう”大人としてはちょっとダメな人”がラクに存在できる空気があるんです」
「コミュニティを作る、なんて気はないですけど、ずっと『知らない人と話せる景色をつくりたい』と思っているんです。店のロゴにも”BOOKS&DIALOGUE ”とあるように、ここは本と対話を扱う場所。もっと会話をしようよ、って」
おおらかに笑う中村さん。そこへ学校帰りと思しき青年がやってきた。挨拶の声を掛け合う中村さんと青年。そうか、本を読みたいときって、誰かと言葉を交わしたいときでもあるんだ。
◉Snow Shoveling Books & Gallery
158-0081 東京都世田谷区深沢4-35-7 2F-C
ひとがいるから、ひとりじゃない
いつも立ち寄るお店での、ちょっとした会話。公園で会う顔なじみのワンコ。通勤電車に長く揺られなくてもいいアクセスの良さ。話題のスポットに遊びにいくのも、友だちとちょっと飲みにいくのも便利な立地。一人暮らしの「あったらいいな」が揃う駒沢大学エリア。
ひとことで一人暮らしといっても、選択肢はいろいろ。より暮らしを充実させたいなら「シェアハウス 」を選ぶのもアリだ。どれだけ疲れて帰ってきても「おかえり」のある街で、「おかえりがある、ひとり暮らし」をはじめよう。
このまちのくらし<休日・理想のスケジュール>
朝:起き抜けにパオン昭月までひとっ走り。シェアプレイス駒沢のキッチンで、焼きたてパンとコーヒーを嗜む。
午前:オンラインフィットネスで身体を動かしたあと、観たかった動画をラウンジでゴロゴロしながら消化。海外ドラマやサバイバル番組を一気見すると、いかにも休日!という気分が味わえる。
午後:散歩がてら駒沢オリンピック公園のカフェへ。いつも会うミニチュア・シュナウザーは今日も元気な様子。帰りに「Snow Shoveling Books & Gallery」に寄って本をチェックしつつ、店主・中村さんとおしゃべり。
夕方:次の週末、ラウンジで行われるホームパーティーに向けて、枡屋酒店でワインを仕入れる。お手頃で可愛いラベルのものが見つかって満足。
夜:休みの日の夕飯は、じっくり手をかけて和食を。安達屋さんのおいしいお豆腐に、上等の塩をパラリとかける一品が最近のヒット。広いキッチンが堪能できるのは、シェアプレイスならでは。
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