【日本橋人形町エリア】人情とグルメとコントラストのまち粋なバランスのくらし|まちとのつながり

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まちとのつながり

【日本橋人形町エリア】
人情とグルメとコントラストのまち
粋なバランスのくらし

目 次
  1. 1ビルの谷間にグリーン・ロード
  2. 2くらしを見つめる歴史と緑と
  3. 3お江戸はドッグフレンドリー
  4. 4新旧ナイスバランス
  5. 5心地良い風が吹く場所
  6. 6探さなくても、見つかる
  7. 7いい波が呼んでいる
  8. 8はたらく、遊ぶ、くらすまち
  9. 9このまちのくらし 
  10. 10のくらしおすすめ物件

日本橋人形町に住んでみる?
仕事も遊びも日々の生活も、全部が自分のものだから、どれも疎かにしたくないのは言うまでもなくて。夢に描くのは、アクセス良好、在宅ワーク中にランチが楽しめて、アフター5も充実、休日は近所でゆっくりリラックスできる、そんなまち。
「利便性を求めるならコンクリートジャングルへ。自然に囲まれたければ電車に揺られる覚悟をもって」なんて思いこみを一旦忘れて、欲張りな自分のくらしを見つけたい。

「このまちのくらしを、探そう。」
そんな思いで歩いてみたら、見える景色も少し変わってくるかもしれません。
のくらしが、実際に日本橋人形町エリアを歩いて見つけた「このまちのくらし」をご紹介します。

ビルの谷間にグリーン・ロード

まずは、日本橋人形町にある老舗の鯛焼き屋や豆腐屋など、お店が立ち並ぶ甘酒横丁を抜けて緑道へ。弁慶像が凛々しく見守るこの緑道は、北は金座通りから南は新大橋通りまで通じている。

木陰を吹く風が心地良い。作業の合間、移動や休憩時間にも、季節ごとに変わる花や緑の色を楽しめる。ちょっとした心の余裕が、仕事のクオリティを上げてくれるはず。

英国の庭園を想起させるアーチに、どんなに忙しくても紳士であらねばと背筋が伸びる。Manner makes man.もし落ち込むことがあっても「ここを抜けたら、気分を切り替えよう」なんて思えるかもしれない。

大きな通り沿いにはチェーンのコーヒーショップも多く、待ち合わせなどに重宝しそう。日比谷線、浅草線・人形町駅から、都心の主要な駅への所要時間はどこも約30分程度。徒歩3分の距離に半蔵門線・水天宮駅もあるので、交通の便は申し分なし。東京駅まで歩いていくこともできる。ちょっと道を入れば、シェアスペースや可愛いカフェ。じっくり話したいときはここ、集中したい作業の時はこっち、なんて使い分けるのもいいかも。

くらしを見つめる歴史と緑と

日本橋人形町エリアのランドマークのひとつ、明治座。お散歩中の子どもたちが「Right,OK!Left,OK!」と左右確認して横断歩道を渡る。令和キッズのほほえましい姿を、明治6年創業の劇場が優しく見守っている。

浜町公園の、この抜け感! ニューヨークに移住した友人が「NYには、なんたってセントラルパークがある からね」と話していたけど、こっちには浜町公園がある。立ち並ぶビルの中、スッと伸びる木々の姿が気持ちいい。

犬の散歩をするひと、ベンチで読書するひと、仕事のやりとりをしながら歩くひと、さまざまな日常が行き交う。

公園を抜けた先には、隅田川テラス。首都高が屋根になってくれるおかげで、直射日光に当たらず歩けるのがありがたい。ここなら三日坊主の自分でも、ランニングを日課にできるかもしれない。

見えるのは、関東大震災時に火災を免れて、人々から「人助け橋」と親しまれるようになった新大橋。あの橋を渡ると、東京のポートランド・清澄白河。休みの日は足を伸ばしてコーヒー巡りもいいなあ。あちこちに江戸の香りが漂うデザインに風情を感じつつ歩く。

お江戸はドッグフレンドリー

はからずも、お散歩中のトイプードルとずっと同じルートを歩いていることに気づく。飼い主さんと目が合って、ペコリと会釈。ひと懐っこいトイプードルが、尻尾をフリフリ振って寄ってきた。
「浜町公園から、この隅田川テラスがお散歩ルートですね。もうちょっと新大橋のほうへ行くと、ドッグランがあるんです。このあたりのワンちゃんはそこに行く方が多いんですよ」と、飼い主さんが気さくに教えてくれた。

「ワンちゃん連れの方も多いし、お散歩していて顔見知りになってご挨拶したり。みなさん優しいので、このへんは住みやすいですね」飼い主さんのほんわかした雰囲気が、このまちのあったかさを物語る。

続々とワンちゃんたちが集まる、浜町公園わんわん広場。平日は朝の7時、土日は15時半オープン。20時半まで開いているので、生活スタイルに合わせて利用できる。入場は無料。さすがお江戸の町、ドッグフレンドリーなエリアなのだ。

新旧ナイスバランス

背の高い、新しそうなマンションの隣に、年季の入った2階建てが当たり前の顔で存在している。新しいか、古いか。潔いほど振り切れていて、その中間が見当たらない。コントラストがくっきりしている。

ビルの合間に江戸情緒がチラリとのぞく。

白眉はタワーマンションと神社のコントラスト。ぐーんとそびえ立つマンションの敷地内に、しっかりとオーセンティックな神社が在しましている。

濱町神社はこの土地の守り神。再開発で、マンション屋上に移転する案もあったが、まちの人々の強い思いでここに鎮座することになったそう。新しいものを受け入れて、大切なものを守り続けるまちなのだ。

心地良い風が吹く場所

濱町神社から歩いてすぐ、天井が高く開放感あるHama House1階のカフェで一休み。カウンターに並んだフリーペーパーが気になって眺めていると、
「うちの3階にあるオフィスで作っているんですよ。どうぞ持っていってくださいね」と、眼鏡がキュートな店員さんが声をかけてくれた。

浜町の魅力や変化が、さまざまな切り口で特集されていて、読み応えのあるフリーペーパー『BRIDGE』。「この地域をさらに盛り上げていこう、つながりを育んでいこう、という動きのひとつが『BRIDGE』です。Hama Houseでも、昨年の秋に交流イベントを行いました。ちゃんと警察署の許可をいただいて、前の道路に人工芝を敷き詰めて、大人も子どももくつろげる憩いスペースを作ったんですよ」店員さんがプリンを運びながら教えてくれた。

「屋上も人工芝が敷いてあって、気持ちが良くておすすめですよ。見ていかれますか?」
2階オフィス&キッチン、3階スモールオフィスを抜けて、螺旋階段を上がって屋上へ。ビルの向こうに抜ける青空、風の心地良さに「おお~」と思わず感嘆の声を上げてしまう。これは、いい場所!

屋上と、2階にあるミーティングスペースは会議室としてレンタル可能だそう。野外ミーティングの開放感、いいアイディアがどんどん出てくるに違いない。

「年に4回(1月・4月・7月・10月)『浜町マルシェ』というイベントがあるので、よかったらそちらも遊びに行ってみてください~」
店員さんがニッコリ。聞けば、神社があったあたりの広場で、日本全国から集まった約30店舗と、複数の地元商店街が出店する「地域共生型」の都市型マルシェが行われているそう。

旬の野菜や果物に、ジャム等の加工品、雑貨やお花など、生産者の方と直接コミュニケーションをとりながらお買い物ができるマルシェ。全国の名品も地元の逸品も、どちらも楽しめるとあれば、通わない手はないなあ。

◉Hama House
東京都中央区日本橋浜町3-10-6
(浜町マルシェ:トルナーレ日本橋浜町1F広場)

探さなくても、見つかる

ふとしたときのプレゼントや、モチベーションを上げるための文房具など「あそこに行けば、気の利いたものが何かある」と思えるショップが徒歩圏内にあれば安心だ。「近所で買ったんだよ」と、さりげなく言えるのも、なんだかうれしい。

ビルの合間にあっても静かな空気が流れる、日本橋七福神めぐりの一社・笠間稲荷神社 東京別社。若者が、鳥居の前でペコリと頭を下げてから通り過ぎた。生活のに神様が溶けこんでいる様子に、思わず感動。

人形町のオフィス街の印象を覆される、公園の風景。たくさんの 子どもたちの、明るいエネルギーがまぶしい。

いい波が呼んでいる

「人形町駅から北西側、日本橋エリアに新しいお店が増えている」と聞き、足を伸ばしてみた。

大きな窓から堀留児童公園を眺められるベーカリーカフェ・Parkletや「お洒落なフードコート」と話題のCOMISSARYなど、もともとあったオフィスビルをリノベーションしたスポットが存在感を放っている。

アートが楽しめるホテル、BnA_WALLも2021年4月にオープンしたニューフェイス。昼はカフェ、夜はバーの1階フロアは、宿泊ゲスト以外も利用可能。近所のお店で働く人たちもよく訪れるとか。

地下のファクトリーではアーティストが創作に勤しむ。展示スペースのアートを眺めているうちに、新しい発想が浮かんできそう。仕事で行き詰まったときは、ふらっと寄ってみようかな。

BnA_WALLアート・建築担当の宮口直大さんに、日本橋人形町~小伝馬町界隈エリアについて伺ってみた。
「もともとは、人々がここを目がけてやって来るような場所ではなかったんですが、新しいお店やスポットができて、変化していると感じますね。発信の地になりつつある、というか」

「海外からのゲスト、国内のクリエイター、地元ローカルの人々が偶然出会う場所を作りたかったんです。『ビジネス』『友人』と関係が固定されない、ゆったりしたコミュニティができたらいいな、と」

今後のまちの展望を聞いてみると、
「ふらっと遊びに来てくださる地元の方がどんどん増えたらいいな、と思います。理想は、前に旅行で訪れたフランクフルト。17時過ぎたら、街全体がみんな『飲みましょうよ!』という雰囲気で。天気がいい日は「外で仕事しちゃおう」みたいな、仕事と生活のバランスがいいことって大事だなと思っています。このあたりが、そんな場所になったら最高ですね」

◉BnA_WALL
東京都中央区日本橋大伝馬町1-1

はたらく、遊ぶ、くらすまち

日も暮れて、日本橋人形町のシンボル・からくり櫓時計や店先に灯がともり、ポッと夜に浮かび上がる。

「まだあるかしら?」なんて言いながら鯛焼き屋さんをのぞく母娘や、お惣菜を求めるマダムたち。仕事帰りのスーツ姿が足取り軽く行き交う甘酒横丁。
愛されつづける「おいしいもの」たちが、日々の暮らしに根づいているのがわかる。人形町のグルメは、永く、ここに生きる人々のために発展し、受け継がれてきたのだ。

買おうか、どうしようか、と逡巡しているうちに鯛焼きは売り切れに。「ごめんなさいね、迷ってらっしゃるときに、もっとお声かけすればよかったですね」店員さんの、よそよそしくなく、かといって馴れ馴れしくない、絶妙な塩梅が心地良い。これぞ下町情緒。

緑いっぱいの公園と、ぐんと伸びる高いビル群。下町の人情と、若い人たちのエネルギー。古くから伝わるものと、未来に向かうもの。どちらか一方に偏らず、曖昧に溶け合って濁ることもなく、それぞれがしっかりと生きて、生かしあっている。
このバランス感覚も「江戸っ子の粋」なのかもしれない。
仕事も、遊びも、生活も。このまちなら、いいバランスでくらしていける、そんな気がする。

このまちのくらし <休日・理想のスケジュール>

朝:散歩がてら近ごろ評判のパン屋さんへ。ちょうど浜町マルシェの日だったので、立ち寄って野菜を購入。おいしい食べかたを教わったり、交流も楽しい。

正午:遊びにきた友人と、老舗の人気店でランチ。気になっていた新しいカフェもハシゴして、人形町のニューオールド・フルコース。

午後:愛犬ホリーとドッグランでひと遊び。帰りに公園を通ると、子どもたちから「触ってもいいですか?」の声。愛想のいホリーはアイドル気分でうれしそう。

夕方:まだ日が沈まないうちに、行きつけのお店で一杯だけひっかける。夜風に変わるタイミングで帰宅。

夜:マルシェで仕入れた食材を使って、さくっと料理。素材がいいから、シンプルな味付けでOKなのがうれしい。メインは甘酒横丁で買ったお惣菜。英気を養って、明日から始まる1週間に備えよう。

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