フェイバリット・ビュー 私のくらし#9 ブローチ|住まいのヒント

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住まいのヒント

フェイバリット・ビュー 私のくらし
#9 ブローチ

目 次
  1. 1彩りの贈りもの
  2. 2気づけば、コレクション
  3. 3ブローチからはじまる日々
  4. 4思い浮かべる景色とともに
  5. 5胸にキラリ、暮らしに遊び心

気づいたら集めているもの。見かけると、ついつい手が出てしまうもの。
どんなに忙しくても、大事にしたい時間。自分らしくいるために、欠かせない瞬間。
そんな、日々を彩る「もの」やホットな「こと」がつくりだす、お気にいりの景色=favorite view。
くらしにフェイバリット・ビューをもたらす「もの」や「こと」を、くらしをリノベーションする、リビタの社員がご紹介します。

彩りの贈りもの

リビタ社員・山田がご紹介するのは「ブローチ」。

きっかけは、9年ほど前、当時働いていた会社の上司からブローチをいただいたことです。
ファッションが好きでいつもおしゃれな上司は、なんでもない日に「似合うと思ったから」「可愛いのを見つけたから」と、ポストカードなどちょっとしたプレゼントをしてくださる方。そのひとつが、ギャラリーで見つけたという、作家さんの一点もののブローチでした。

センスのいい上司が選んだブローチは、その頃の私にはおしゃれすぎて「どう使おう?」と思ったのも本音。いただいた際に、上司本人から「気に入らなかったら、カバンにつけてね」と一言添えられたので、なんとしても洋服につけなくては、と思ったのを覚えています。

少しどきどきしながらも、そのブローチをつけて打ち合わせに出たところ、思いのほか周囲の反応が良かったんです。自分にとっては冒険でも、しっくり見えるんだ、とうれしい驚きでした。

以来、自分からもブローチを手に取るようになり、今では毎日欠かさず着けています。

気づけば、コレクション

ブローチの魅力のひとつが、集めやすさです。

指輪やネックレス、イヤリングは、デザインが好みでも購入に踏み切れないことがあって。例えばイヤリングだったら、仕事柄、電話をすることが多いのでその際に当たってしまわないか、痛くならないかなど、着用感が気になってしまうんです。その点、ブローチはあまり気にせず、可愛いと思ったら買ってみて、コレクションとしても楽しめます。

出かけた先で見つけて、気負わず買える。手に取りやすさはアクセサリーの中では随一ではないでしょうか。

値段も比較的お手頃な点も好きです。私が持っている最高額のものでも6,000円程度、自作ブローチなら0円です。

手作りすることも好きで、ブローチに目覚めた当初は、自分で描いたイラストをプリントした布に綿を詰め、クッション型のオリジナルブローチ作りに凝ったこともあります。プレゼントでいただく機会も増えて、木や陶器など、さまざまな素材のブローチが集まってきました。

ブローチからはじまる日々

パッと目につき話題にしやすいからか、他のアクセサリーと比べて褒めていただく機会が圧倒的に多いと感じます。猫のブローチをつけていたことから「猫、好きだよね?」と猫仲間ができたり、ふとした会話の糸口になってくれます。

転職する際も、自作の猫ブローチをつけて集団面接へ。「あのブローチの子」と印象に残ったようです。
現在、2匹の猫と暮らしていますが、保護猫シェルターを紹介してくださった Cat’s Meow Books さんと初めてお会いしたときも、同じ猫のブローチをつけていました。当時は「これは可愛い!」と信じていたけれど、今となっては拙くて恥ずかしい気も…。でも、だからこそ親近感を持っていただけたのかもしれません。

多くを語らずとも人となりが伝わるブローチ。装飾品であり、コミュニケーションの橋渡しになってくれる存在でもあると感じます。

相手の飼い猫や趣味をモチーフにすると喜ばれるので、プラ板でオリジナルブローチを作って、プレゼントすることもあります。ブローチは年齢・性別を問わず贈りやすいので、おすすめです。

思い浮かべる景色とともに

朝、着替えた後に、その日につけるブローチを決めます。

仕事でお会いするお客様に合わせて、初めての現場にはしっかりした印象のもの、猫好きの方なら猫モチーフ。遊び心のあるお客様には、ちょっと笑える面白いものを。洋服を選ぶ感覚で、会う人、行く場所、その日に見るだろう景色を思い描き、TPOに合わせて決めています。

ときには「このブローチをくれた、あの人は元気かな」「これを可愛いと言ってくれたあの子はどうしているかな」など、誰かとの思い出が選ぶポイントになることも。

考えてみると、ブローチひとつひとつに紐づく景色は、どれも人にまつわるものばかり。
旅行先で購入したブローチから思い浮かべるのは、現地で見た山や川、街などの風景ではなくて、「あの人との旅で買ったなあ」という、人物ありきの景色です。

胸にキラリ、暮らしに遊び心

以前は「仕事に全力投球しなければ」と自分を追い込むタイプでした。
気を張って「しっかりした大人」をやっているけれど、本来は抜けた部分もある。そんな自分を認めて、時には肩の力を抜いて暮らしを楽しもう、と思えるようになったのは、ここ数年のこと。

日々に暮らしの「抜け感」を生み出してくれるから、ブローチが好きなのかもしれません。
「実はそんなに真面目ではないんです」とか「これが好きなんです」とか、素の自分が垣間見えるような表現のひとつになるからこそ、ブローチをつけることにつながっている気がします。

私にとってブローチは、ちょっとした遊び心を生活にプラスしてくれる存在。身につけることで、誰かのことを思い出したり、会話が始まったり。いつもの景色に、軽やかな抜け感やユーモアを加えてくれるんです。

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