家族の時間と仕事の時間|お宅拝見

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家族の時間と仕事の時間

目 次
  1. 1日本の住居の価値を見直し、手を入れながら大切に住み続けたい。
  2. 2オンとオフはあえて分けない。自由な余白が想像力をかきたてる。
  3. 3ていねいな暮らしは、日々の小さな工夫から。手を動かすことは、じぶんらしく生きること。

ご夫婦でデザイン会社を営むTさんご夫妻は、ともに40代で7歳の娘さんがいる。16年前のご結婚時に横浜市青葉区の分譲マンションを購入。手狭に感じていたため、もう少し広い面積がほしいと考えていたという。そんなときに出会ったのが、HOWS Renovation(ハウスリノベーション)の「青葉台の家」だった。

家族の時間と仕事の時間

日本の住居の価値を見直し、
手を入れながら大切に住み続けたい。

——「青葉台の家」を購入された経緯を教えてください。

奥さま:以前は近くにある分譲マンションに住んでいました。具体的に住み替えを考えていたわけではないのですが、子どもの成長とともに手狭になりつつあったので、もう少し面積が広くなるといいなとなんとなく思っていました。そんなときに、「青葉台の家」のことを知り見学に行きました。ユニークな設計で面白いと感じたのと、駅から近くて高台にあるという点が気に入って購入を決めました。玄関から土間が奥まで続いていて開放的だったことと、2階の大きな窓から見える風景が印象的でした。

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ご主人:リビタの担当者の方から、HOWS Renovationのコンセプトを聞いて、とても共感しました。日本の住宅業界では築20年くらいで建物の価値がないと見做されてしまうことや、日本中にたくさん眠る空き家が活用されていないことなどは、私たちもデザイナーとして気になる課題でした。それらの価値を見直し、少しずつ手を入れながら大切に住み続けていくことは素晴らしいと思います。そういった暮らし方をすることで、文化は成熟していくのではないかと、私たちは考えています。

奥さま:住みながら自分たちで内装をつくっていけるというコンセプトも面白いなと思いました。リビタの目指す新しい取り組みが、時代にマッチしているということを、住むことで体験したいと思いました。

——青葉台エリアには住んでどれくらい経ちますか?街の魅力を教えてください。

奥さま:結婚したときにマンションを購入し、16年くらい住んでいます。お互いに実家も近く、生まれも育ちもこのエリアなんです。スーパーや病院、銀行など生活に必要な施設が充実していてとても住みやすいし、学校や塾なども多く、子育ての環境として選択肢が豊富にあります。一方で小さなレストランや個人の方が経営されているこだわりの店がたくさんあって、青葉台にしかない街の顔のようなものが垣間見られるところが面白いと思います。住むならこのエリア以外は考えていませんでした。駅近で物件が出ること自体が珍しいですし、このような形で良い物件に出会えたことにご縁を感じました。

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ご主人:車で10分も走れば田畑や森が広がり、野菜の直売所などもあるのどかな田園風景もあります。その中に若い経営者が営むコーヒーショップや木工作家の工房などもあり、カルチャー色を感じることも魅力です。

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オンとオフはあえて分けない。
自由な余白が想像力をかきたてる。

——住居としてだけではなく事務所としても使っているんですよね?

奥さま:主に仕事関係のパートナーを招いて、ミーティングをするためのスペースとして活用しています。遠方からいらっしゃる方も多いので、宿泊をしてもらう場所としても使っています。

ご主人:ゲストを迎えるときのことを考え、できるだけ固定化しない使い方をしています。ワンフロアが丸ごとLDKになっている2階は、ダイニングテーブルを仮設のものにして、なるべくオープンなスペースをキープするようにしています。じっくり話し合いたいときはダイニングテーブルで、リラックスしたいときはソファへ移動してという感じで、そのときの気分に合わせて、いろいろな場所でミーティングができるのがいいですね。もともとの間仕切りがはっきりしていない空間が功を奏しています。どう使うかはシチュエーションごとに作っていけばいいから、使い勝手がいいです。

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奥さま:1階には引戸を開閉することで、つながったり仕切ったりできる2つの空間がありますが、真ん中をライブラリーとして、テーブルを置いています。本を読んだり、映像を見たりする必要があれば、この空間に移動するというイメージ。近い内に合板の壁に本棚をつくろうと思っています。また、土間も含めてものづくりをする空間としても使っています。実際に2階で打ち合せしているときに、「ちょっとつくってみようか」と1階に降りて、ミシンで縫ってみたりすることも。家全体を移動して、行き来しながら打ち合せをしていますね。

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ご主人:春になったらダイニングテーブルを外へ出して、ウッドデッキやバルコニーでミーティングをしたいです。2階の梁にハンモックを付けて、ハンモックミーティングもやってみたいと思っています。このアイデアは、この家を初めて見学したときに、梁が露出しているのを見て思いつきました。

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——ご家族での時間は、どのように過ごされていますか?

奥さま:家族でいるときはリラックスして過ごしています。無垢の木の床は冬でも冷たくないので、床に座ったりごろごろしたりするのも気持ちいいです。ほとんどダイニングテーブルかソファのまわりにいます。娘もソファで本を読むか、ダイニングで宿題をしていることが多いですね。

ご主人:私たちの仕事のパートナーは、子どものことも受け入れてくれる方が多いので、娘が学校から帰ってくると、私たちがミーティングをしているところに自然体で混ざってしまうことがあります。あまり家族の時間、仕事の時間を分けないのが私たちの暮らし方ですね。

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ていねいな暮らしは、日々の小さな工夫から。
手を動かすことは、じぶんらしく生きること。

——ご自身で手を加えてアレンジしたところを教えてください。

奥さま:入居前にPS(放射冷暖房)を設置したいと希望しました。プレーンな感じの空間なので、エアコンを設置せずに自然体の暮らしをしたいと思ったのです。それからキッチンのバックカウンターの造作もお願いしました。食洗器を設置するスペースと、食器を入れるための棚が欲しかったので、既存のアイランド型のキッチンと同じ素材でつくってもらいました。リノベーション済みの物件なので、やりたいことが全部できるわけではないけれど、ベーシックな箱をベースにして、自分たちの使い方に合わせ、もっと良くしようといろいろ考えられることが楽しかったです。

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奥さま:入居後は、玄関の壁にIKEAで購入した棚を、白いペンキで塗装してから取り付けました。他にもミラーやコートフックなども設置。お客さまを迎えるための空間から優先して、手を加えていきました。1階のライブラリーに置いてあるテーブルも、天板と鉄脚を別々に調達して、自分たちで組み立てました。サイズがぴったりすぎて入らなかったので、早速土間で削って調整。ペンキを塗ったり作業したり、DIYをするときも土間があるから便利です。工具もみるみるうちに増えていきました。

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ご主人:インターホンとバルコニーにある水栓金具には、アイアン塗料を塗りました。スイッチパネルやコンセントパネルも気に入ったデザインのものに付け替えました。もともと粗削りな感じの空間だったので、それに合わせてディテールにもこだわりました。

奥さま:自分たちでいろいろ工夫してやってみようという気持ちにさせてくれる空間だと思います。DIYの材料も、昔だったらどこで買えばいいか分からなかったけれど、今はインターネットで簡単に探して購入できるし、ペンキなども水性で安心して使える製品など、扱いやすいものが増えたと思います。住みながら家に手を入れることが、非常にやりやすい時代になってきていると感じました。

——今後、手を加えていきたいところはありますか?

奥さま:通りから玄関へと続く長い階段の両脇には花壇があります。この花壇に花を植えて、お客さまを迎え入れるアプローチとして美しく整えていきたいです。先日、娘と一緒にチューリップの球根を植えたので、春に咲くのを楽しみにしています。庭の植栽の手入れもしていきたいですね。以前から育っている樹木はほとんど残しているのですが、すごく大切に育てられていて、前の住人の方の人柄が感じられるように思います。先人の意志を受け継いで行くことも嬉しいですし、持続可能な社会を実現することを、身を以て経験しているように感じています。

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