ヘリンボーンと開放感
- 所在地:
- 東京都中央区
- 居住者構成:
- 夫婦
- 専有面積:
- 81㎡
- 間取り:
- 1LDK
- 既存建物竣工年:
- 1995年
- リノベーション竣工年:
- 2015年
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洗面とバスルームを真ん中に置いた回遊性のあるプラン。扉があるトイレ、納戸、バスルームなどをのぞけば、すべての空間がワンルーム状につながっている。玄関を入ると右側にオープンな下足棚と通路があり、8畳以上あるウォークインクローゼットへとつながる。水まわりの脇を通ってLDKへとつながり、キッチンの脇から納戸やトイレが並ぶ通路を抜けて、再び玄関へと続く。
共働きで多忙な日々を送る30代のMさんご夫妻。家では料理をつくってワインを飲むなど、リラックスして過ごすことが多いという。そんなお二人が新居として選んだのは、一棟丸ごとリノベーションマンションの「リノア東日本橋」。設計者と数回の打ち合せを重ね、空間をゼロからつくり上げるフリーデザインコースで仕上げにこだわり、ワンルーム状につながるゆとりのある空間をつくり上げた。
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都心で水辺の住まいを叶えた
一棟丸ごとリノベーションマンションとの出会い。
—— 一棟丸ごとリノベーションマンションの「リノア東日本橋」は、東日本橋の駅から徒歩数分。都心のとても便利なエリアにありますね。
奥さま:二人とも仕事が忙しいので職住接近を目指し、都心エリアに住むことが一番の希望でした。他に千代田区や港区など都心に絞って、いろいろな物件を検討していましたね。
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——その中で「リノア東日本橋」を選ばれたのは、なぜですか?
奥さま:いろいろな物件を見学したのですが、希望に合う家を見つけられずにいたんです。新築マンションはピンとこなったし、リノベーションもいいなと思ったけれど、どう進めていけばいいか分からず、中古の物件は構造や配管のことなども気になって、選ぶ軸が分らなくなっていましたね。そこで出会ったのが「リノア東日本橋」。建物全体を調査して、共有部分も含めてリノベーションされているということで安心だったし、リビタの方にサポートしてもらいながら、好きな間取りや仕上げにできるという点も魅力的でした。新築と中古のいいとこ取りができる、他にはない家づくりができるのではないかと感じました。
ご主人:水辺の近くに住みたいという希望がなんとなくありました。ファーストハウスもないのに、いきなりセカンドハウスを持とうとして、房総の物件を見に行ったりもしましたね。一棟丸ごとリノベーションマンションの「リノア東日本橋」を見つけて説明会に参加したとき「求めていたのはコレだった!」と、すぐに決めました。この気持ち良い眺めはやっぱりインパクトがありましたね。
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ワンルーム状にすべてがつながるから
気が向くまま、好きなところで過ごせる
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——フリーデザインコースで、ゼロから空間をつくり上げていかれましたが、どのような家にしたいと考えていたのですか?
奥さま:家にいる時間が短いので、家にいるときはストレスなく、快適に暮らしたいと思っていました。キッチンで料理をつくりながらリビングにいる人と会話をしたり、ワインを飲んだりして、だらだらとリラックスできる家にしたかったんです。扉を開けて部屋を出入りしたり、クローゼットの引き出しを開閉したり、そういう動作も面倒なので、空間はワンルームにつながっていて、収納もすべてオープンにすることが希望でした。コースごとにコンセプトルームがつくられていたのですが、そのプランもヒントになりましたね。お風呂が真ん中にあって、回遊性のあるプランがあったんですけど、楽しそうでいいなと思いました。最初のイメージはそれがベースになっています。設計もコンセプトルームを手掛けたアトリエエツコの山田悦子さんにお願いしました。
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ご主人:くつろぐ場所として隅田川を眺めるカウンターがあったり、明るくてゆっくりできるお風呂があったりというイメージはありました。テイストで言えば、二人とも古い建物が好きで、数カ月間ロンドンに住んでいたことがあり、そのときに住んでいた家や通っていた店、街並みなどの印象に、影響を受けています。床をヘリンボーンにしたのも、ロンドンの家の雰囲気からです。古くてシックな感じの空間が、しっかりメンテナンスされているのが好きなんだと思います。
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——ベッドスペースがオープンで、LDKとつながっていますが、寝室として分けないスタイルがお好みなんですね。
奥さま:前に住んでいた家でも、LDKの隣の和室にベッドを置いていましたが、間仕切りの襖をはずして、ワンルーム状態で使っていました。一人がベッドで寝転んでいて、もう一人がリビングにいても会話できるから便利なんです。
ご主人:ロンドンでもそのスタイルでした。ソファに座るような感覚で、ベッドを使っていましたね。それでずっと違和感がなかったし、眠るためだけの部屋は必要ないかなと思います。
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服も、本も、バスルームも。
隠さずに空間に解放するメリット
——「衣装部屋」と呼びたくなる、クローゼットスペースも大きな特徴です。洋服を選んでコーディネイトしたり身支度したりと、収納としてだけでなく居場所として過ごせそうですね。
ご主人:常に見えているほうが、出し入れも楽ですし、いらなくなったら回転させていくこともできます。ディスプレイとして美しくなれば、なお良いということでこういう形になりました。本棚も同じ考え方で、持っている本を全部置けるように、いろいろな場所にオープンな棚をつくってもらいました。
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——お風呂はナチュラルな雰囲気に仕上がっていますね。
ご主人:グレーベージュのタイルで。ホテル風を目指しました。また、明るくするためにリビング側に窓を付けてもらいました。バスタブに身を沈めると隅田川の景色も見えます。休日は昼間に入っても気持ちいいし、開放感がありますね。
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奥さま:洗面は通路にもなっているので、浴室のドアを全面ガラス張りにして、窓から光を取り入れています。洗面カウンターは、人工大理石の天板にダブルシンクを配し、リッチな雰囲気を目指しました。ゲストが来たときや忙しい朝の身支度の時間にゆとりを持つことができます。
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——仕上げに関してこだわったところはどこですか?
奥さま:床のヘリンボーンとポーターズペイントで塗装したグレーの壁です。フローリングは色味に濃淡のムラが出るタイプなんですが、それが面白いなと思いました。壁はざらっとした質感にしたかったので、提案してもらった中から、この塗料を選びました。海外の家を集めた雑誌などを見ていて、いいなと思った家の壁はほとんどグレーだったので、グレーが好きなんだと気づいたんです。壁の色を最初に決めて、そこに他の色も合わせていくような感じで決めていきました。
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——キッチンの面材、カウンター、幅木や建具枠など、ポイントとして黒が使われていますね。
奥さま:幅木や建具枠は、黒とは微妙に違う墨色を山田さんが提案してくれました。グレーに馴染んでより落ち着いた感じになりました。
——ピンク地にシルバーで植物が描かれた壁紙も素敵です。トイレの壁も一面がピンクですよね。
ご主人:ピンクは気になっていて、どこかに使ってアクセントにしたいと思っていたんです。とても華やかなんですが、シルバーがグレーと馴染むかなと思って選びました。
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——最後に、東日本橋の街の魅力について教えてください。住んでみてどんな風に感じていますか?
奥さま:よく近隣を散策するのですが、馬喰町の辺りに行くことが多いです。話題の店も多く、食事やお茶を飲むなどにもいいところがたくさんあります。新しいものと古いものが混ざっている感じが好きです。人形町や神田のほうへ行ったり、川沿いを歩いて蔵前まで行ったりもします。秋葉原も徒歩圏内。とても便利なエリアだと改めて感じています。
ご主人:古いビルをリノベーションした店が多いし、個人の方が経営している個性的な店がたくさんあります。若い方が頑張っている新しい店もあれば、古くからやられている店も多いです。でも年齢層が高めの方がやられている場合でも新しくてユニークな雰囲気の店もあって、年齢や性別を問わず、みなさんが好きなことをやっている感じがします。多様性があるところが面白いですね。
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奥さま:朝、会社に行く前に、二人で近くの喫茶店に寄ってコーヒーを飲んでから出勤することもあります。古いタイプの喫茶店で地元の方に昔から愛されているような感じの店。そういう空間をのぞくことも楽しいですね。行きつけの店もできて、お酒の場では人との出会いや交流もあり、新しい世界を楽しんでいます。
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