いい意味で、ギャップあり

今回、リビタ社員・塩見がご紹介するのは「スパイスカレー」です。

ルーを使わず、スパイスを炒めて作る「スパイスカレー」。
自分で作るとなると、たくさんスパイスを使って、手間をかけて……と、ハードルが高く感じる方もいるかもしれません。

ところが、スパイスカレーの作り方は、実はかなり単純。
複雑に見えるスパイスも、揃えてしまえばスプーンで計って混ぜるだけ。
作業工程はかなりシンプルなので、レシピサイトを見て料理を作れる人なら、誰でもできるはずです。

慣れてきたら、自分好みにスパイスの配合をアレンジしても良し。
インドカレーから派生したと聞きますが、その定義には諸説あり。人の数だけレシピがある、それがスパイスカレーなのです。

想像以上に手軽で、自由度が高いスパイスカレー。暑い夏こそ、暮らしに取り入れてみませんか？

香りが誘うコミュニケーション

スパイスカレーがコミュニケーションツールになることもあります。
以前はシェアハウスに住んでいたのですが、他の入居者との接点といえば、やはりみんなで使うキッチン。香辛料を並べていると「何を作ってるの？」と声をかけられて、会話が始まるんです。
スパイスの香りが漂っていると、「これは何？」とついつい言葉が出てしまうんでしょうね。

雑談中、スパイスカレーの話題を出したら、流れで「今度、作ってよ」と言われることも。
カレーを食べながらだと、普段とは違う話ができるんですよね。何が好きで、どんな暮らしをしているか、相手の素顔が見えてくる。カレーの「イベント感」が為せる技です。

街を歩けば、新発見

食べ歩きの楽しさも、スパイスカレーの魅力。大阪が聖地と言われますが、東京にもたくさん専門店があります。
初めての人なら、味もビジュアルも兼ね備えた代々木八幡の『スパイスポスト』。テイクアウトして代々木公園で食べるのもおすすめです。下北沢の『旧ヤム邸』も外せません。マネできないおいしさで、食べるたびに感動します。

同じキーマカレーでも、お店によって使うスパイスが違います。形で判別できるものもありますが、ときには店主に「何が入ってますか？」と尋ねて、自宅で再現してみることも。食べて、話して、作って、また食べて。いつも新たな発見があるので、飽きません。

暮らしに、スパイス

集めたスパイスは10種類以上。調理器具も増えて、キッチンに対する意識はスパイスカレーを知る前と後ではずいぶん変わりました。
今は、料理する機会が増え、キッチン周りの収まりや収納方法のヒントを日々探し中。物件も「このキッチン、いいな」なんて目で見ています。好きが高じて「カレー用のお皿が欲しい！」と、興味が出てきました。盛り付けはセンスが出る部分なので、こだわりたくなってきたんです。

雑貨屋さんでも、食器やカトラリーに目が止まるように。アチャール（副菜）とのバランスで、「よりおいしく見せるには？」と模索の日々です。

カレーと、新しい景色

マイブームは、麻婆豆腐などに使うスパイスで、カレーと中華を掛け合わせたオリジナルレシピを考えること。お店で「イチジクとラム肉のカレー」に出会って、思いもよらぬ素材の組み合わせに驚いたのがきっかけで、創作意欲が湧いてきたんです。

自分にとって、まだ知らない世界にアクセスするきっかけとなったり、「こうしたら、もっとよくなるかな？」と、探究心を刺激してくれるのが、スパイスカレー。
味の追求だけでなく、お店巡りや食器、キッチン周りなど、新たな興味が生まれて景色が広がっていく。暮らしをより楽しむための道しるべのような存在です。